葛西リカコさんのレビュー一覧

銀の雫の降る都 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

作り込まれた世界観が極上のSF作品

電子書籍で読了。挿絵なし(葛西画伯の表紙絵はとても美しいのでちょっと残念)

評価はそれほど高くありませんが、お話はとても面白いです。
SFとして世界観もかなり作り込まれていますし、お話の底辺を流れている「悲しみ」が胸にグッと来ます。私にとっては哀切度の方が強くって「萌」評価っていう範疇では測れなかったんだよね。

私はこのお話を「異なる文化を持つ人が慈しみ合う」ものとして読みました。

3

白狼王の愛嫁 小説

櫛野ゆい  葛西リカコ 

恋を知らなかった傲慢で不器用な王

獣の神を崇める国トゥルクード。
アディア(受け)は登山に出掛けたきり行方不明になった父を探しに母の母国であるトゥルクードに伝手を辿って入国します。
有力な手掛かりもない中、アディアは突如衛兵に王宮へと連行されてしまいます。訳が分からないアディアに、近衛隊長のラシードはアディアがずっと探していた神子であり、王の結婚相手だと告げます。
納得できないアディアは抵抗しますが、話を聞いてくれるわけもな…

4

白狼王の恋妻 小説

櫛野ゆい  葛西リカコ 

相変わらずの溺愛ぶり

白狼王ウルス(攻め)の愛を受け入れ晴れて夫婦となって数ヶ月。
仲睦まじい夫婦のもとに祖国のイルファーンから第2王子ジャヤートが祝辞にやってきます。
その歓迎の宴で神子に対して気になる噂があることを耳にします。
噂の内容は、最近頻繁に起こる地震に不安になった民が、最近の地震は神子が神が認めた神子ではないため神の怒りだというもので、アディア(受け)を神子と認めた王に対しても不信感を持ち始めている…

1

ダブル・バインド(4) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

ダブル・バインド完結。

「ダブル・バインド」最終巻。
完結巻、という事で、餓死殺人事件は犯人が分かり終結。
祥とヒカルとケイ、ケイの秘密も明るみに。
進藤と葉鳥の関係も進展。
もちろん、上條と瀬名も……!

…と、全ての要素がまるでパズルのピースの様に、スピード感を増してカチカチっと収まる感覚がありました。
4巻あるのでストーリーを彩る要素も多く、全てが終結したもののやはり最後はバタバタ感は否めず。
です…

3

ダブル・バインド(3) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

「引き続き」巻。

「ダブル・バインド」第3巻。
あとがきにて『いろいろ動きがあった〜』とありましたが、私にはそう思えず。だってどの展開もジレジレ!
進藤が車に突っ込まれて骨折する事件はあります。
それで葉鳥は頭に血が上り、引き続き自分で鈴村の周りを嗅ぎまわる。
餓死連続殺人は、第2巻から発覚した女性レイプ動画の関係者がまた1人失踪。
上條x瀬名はゆっくりイイ感じ。
進藤の父親がいよいよ亡くなって、進藤と…

2

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

筋金入りのハリネズミ

「ダブル・バインド」第2巻。
餓死連続殺人は、被害者同士の共通点が見つかり何となくの進展はありつつも、犯人につながるようなものは無く。
ただ、なーんとなく…コノヒト?みたいの見える気がしてるんだけど、私が予想している真相だとめっちゃ胸糞悪いなぁ。
対して、BL展開の方は進展しました!
酔うと素直になる?瀬名の誘い受け、とでもいうんでしょうか。でもハラを括った上條はなかなかに包容力があってイ…

2

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

さすが。引き込まれる。

遂に(今頃)、英田サキさんの有名作「ダブル・バインド」を読む!
事前知識無しに読み始めましたが、これは元々推理小説好きの私には非常に面白い展開ではじまる。
夢の島の公園で、一体の死体が発見される。
被害者は失踪して1ヶ月、常識では考えられないほど痩せていた…
目撃者の少年は精神疾患があって、供述が曖昧。
そんな事件の始まり。
BLでなくて普通の推理ものとしても、なかなか引き込まれる設定…

6

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

成長してる!

これから先、清居といるためだろうけど、少しずつ平良が自分の殻から出てきてる感じ? それは清居のほうもそうなんだけど、平良の方がいちじるしく成長してる! 今回はストーカー話。 平良が清居に?それはいつものことなので置いといて、清居と同じ事務所の女優さんにファンの男が。 そのせいで平良がケガするんだけど、勘違いしてボロボロに泣きじゃくる清居が可愛いすぎる! でもそのおかげで一皮むけていい俳優さんになっ…

7

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

じれったい

在学中もいいのですが、卒業後の再会からが良かったです。 平良と清居の再会ですが相変らずです。 ですが平良の横には…。 ああ、この2人のすれ違いがもどかしくて、いじましい。 片やデンパに片や意地っ張り。 お互い好き同士なのにもう何してんの! 小山君には悪いけど、彼がいたからこそ、この2人がくっついたよね? 小山に対しての嫉妬が可愛かったよ清居。 泣きながら素直に告白するところもよかったよ清居。 でも…

7

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

読んでると声出して笑っちゃうようなコントBL!!!

「ショートケーキの苺にはさらわないで」を読んでから凪良先生のファンになり、こちらの作品も読んでみることに。

読み終えた直後の感想は、「うわ~なんか外れ引いちゃったかも...」だったんですよw
けど、続編の「憎らしい彼」も一緒に買ってしまっていたので、仕方なくというか、そっちも読んでみると...不思議と、評価が上がりましたwww

なんだろう...この作品は、BLのエロを楽しむとか、すれ…

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