葛西リカコさんのレビュー一覧

愛しの腹黒弁護士 小説

ゆりの菜櫻  葛西リカコ 

コミカルな腹黒 そして絶倫

ゲイで年下の受けが、先輩弁護士をいただこうとして自分がいただかれてしまう事から始まる一連の物語。

スピンオフものということですが、この作品のみでも楽しく読めました。

いや~腹黒ですね!演技派な腹黒です!
タイトルにも腹黒とあるし、ある程度は予測していたんですけど…思っていたよりもヤリ手な攻めでした。この作者さんの作品は初めてでしたが、腹黒を突き詰めたサイコパスな人物を書いたら凄そうだ…

6

銀の雫の降る都 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

かわい有美子先生風アラブ

受けに貰われた剣士×遺伝子に瑕疵のあるエリート。
普段ファンタジーやSFは私にとってハードルの高いジャンルなのですが、
楽しく、スラスラ読めました。

あとがきでは、先生の好みをたっぷり詰め込んだとって書かれていました。
かわい先生風アラブはこんなにも上品で刹那的になるのかと…
さすが情緒の巨匠!(と私は思っています)

受けのカレルと攻めのユーリスの間には、
生まれ育った文化レ…

2

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

刑事物とBLでひとつぶで二度美味しい

一般小説の刑事物もとても好きです。

刑事物としては緩いというか浅いのですが、男同士の人間関係がメインのお話だしまぁいいかな、と。BLも刑事物も好きな人にはひとつぶで二度美味しいという感じ。

文章はそう難しくもなく平易で、だけど軽いわけではなく、ちょうどいい「ちょい堅」な文体でさくさく読むことが出来ました。

全4巻という量に関しては、ちょっと多すぎるというか、4巻中盤の事件解決後の…

2

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

売っていないものを手にできた幸せ

凪良先生も葛西先生も大好きなんですが
重そうな表紙になかなか手が伸びなかった作品。
思ったよりどよーんとせず、幸せ感満点で終われて、今幸せ。
もっと早く読めばよかった・・・と思います。
今気分がひたすら落ち込んでいる方には、途中辛いかも と思うので
読む時期は自分のメンタルとご相談いただいた方がよいかと思います。
積み木の恋が好きだった方は、多分こちらの作品もお好きなのではと
感じま…

3

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

繋ぎ止められるのは自分だけ

犬じゃない宮緒先生作品が読みたいなっと思って選んだ本作。
「でも女装攻めか〜どうだろう……」と思っていましたが、なよなよしてない、妖艶な迫力美人だったこともあって割と平気でした。
というよりもむしろ「上半身は迫力美人なのに、下半身は凶悪なほど男」という攻めにガンガン突かれて啼かされる王子様系受け、という構図に萌えた。
舌なめずりしながら受けを食らう攻めが大変よかったです。

ホラー調なと…

3

アベル ~サタンに造られし魂~ 小説

桑原水菜  葛西リカコ 

甘さを求めてはだめなのか?

葛西先生の挿絵目当てで購入。
桑原先生の本を手に取らせていただくのは2冊目です。
2014年雑誌掲載分100P弱、2017年雑誌掲載分120Pと
書下ろし20Pほどという内容でした。

舞台は現代日本ですが、神と堕天使の確執が起因で特殊設定めっちゃあり。
また、御母衣が「通常の食物以外のあるもの」を食べる設定なので、
苦手な方はご注意ください。
スプラッタ、ホラーが大の苦手なのです…

5

淫竜婚姻譚 ~蜜蘭は乱れ咲く~ 小説

鳥谷しず  葛西リカコ 

蜜蘭は乱れ咲きまくりです

開いた瞬間、「ぐへえっ」と突っ伏したくなる中華風ファンタジー。
中華風もファンタジーも好きなんですが、名前や固有名詞の漢字の読み方が独特すぎて
何度も何度も最初に戻ってはふりがなを探して…
という事がしょっちゅうなので、「またかあ~…」と思いながら読み始め…。
この本は本当に親切でした!!
しばらく間を置くと、またふりがなを付けてくださってるので、
1回1回話の流れを止めることも無く最…

4

好きになるはずがない 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

紳士的な攻めのキス確認が良き(∩´///`∩)

「好きにならならなくてもいい」
「好きになりなさい」
「好きになるはずがない」
の3部作…と見せかけて、キャラクターに繋がりがなくスピンでもありません。
でも、作者さんのあとがき曰く"共通項のある関連作"だそうです。

ハッキリと明言されていませんが、
・人を愛した経験のない(恋愛をしたことのない)受けが、恋愛に落ちていく過程
・攻めのキャラクターがクールで紳士…

6

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

残念ながら

ついていけませんでした。
設定、展開、気持ちの推移。全てにおいて「ええ~、いくらなんでもあり得なくない?どうなの?」という思いが消えず(ホラー部分以外で)。レビューを読んだ限りでは途中から面白くなっていくイメージだったので、何とかもう少し、もう少し、と読み進めました。それが3/5ぐらいまで続いたでしょうかね。
皆さんおっしゃっている「怖い」展開に入ってから、やっと普通に読めるようになりました。…

3

好きになりなさい 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

文章とイラストの統一感が好き

表紙が秀逸!
作品の雰囲気に合った見事な色が添えられてます。
文章とイラストがピタッとハマっている部分が気に入りました。


お話は受け視点で進みます。

受け自身が未成年だったこともあり、周囲を取り巻く環境に謎が多く。
よく分からない人間関係に巻き込まれる中で母親を守ろうと必死で…。

その"よく分からないもの"の中に攻めの存在も含まれているので、
単純…

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