葛西リカコさんのレビュー一覧

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

自分の殻を破る二人がとてもよかった

電子書籍で読みました。イラストはありませんでした。

清居が思わず言った「おまえ、俺と住みたくないの?」の一言で、同棲生活を続けることになった平良と清居。プライドが高くて弱音を吐けない清居と自分のネガティブな思考に閉じこもる平良は、気持ちがすれ違ってばかりですが、それでも一緒にいたくて、少しずつ歩み寄っていく様子が読んでいて楽しいです。

本作では、二人が恋人同士になったことで互いに影響を…

5

心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

記憶に纏わるなんて深イイ話・・。まさかの涙無しでは読めない展開

二巻は記憶障害に纏わる深イイ話でした。ますます筆が乗った二巻。
衝撃の結末から一転。衛と真文の青春の甘酸っぱいエピソードを基に明かされる事実の数々。言葉の一つ一つに力があります。感性で紡がれる世界は美しい・・!
衛と真文のBL展開もとても瑞々しくてキュンとしました。描写が丁寧なので、衛像や真文像が頭に鮮やかに刻まれました。真文君に負けないくらい衛君萌えに激しく陥りましたww

4

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

二人の今後の関係に期待

凪良さんのツイートで、来年に第3弾が出ると知り、それならば…と読んでみました。
電子書籍で購入。イラストはありませんでした。残念。

驚いたのが、スクールカースト。新聞でもその存在を知ってはいましたが、リアルもこんなに過酷で理不尽なのかも…と思うと、なかなか物語に入っていけませんでした。平良が吃音でからかわれるのも、胸が痛くて。デリケートな題材は、結構な踏み絵だと思います。それがいい方に働く…

4

心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

常連になって通いたくなるカフェの話

時系列的には1巻の続きです。

酷いじゃないか久遠!!。
本当の恋人の『M』のことも過去の自分もわかりかけたのに、また全てを忘れさせれば自分だけのもにできる、だからって池に落とすという暴挙に出た久遠でした。
久遠の幼い頃のエピソードや現状の満たされない思いを知れば同情もしますが、けどやっぱり都合のいいことを植え付けて自分に縛り付けた姑息な久遠は許しがたい。
とはいえ、次は自分のことを本当…

6

心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

過去編

1巻が「っでどうなっちゃうの?」というところで終わっておきながら、いきなりの過去編です。
という構成が海外ドラマを見ていての発想で、思わず続きを見せてよと言いたくなるという作者の経験からだそうですが、確かに…。

1巻でなんとなくそかもと思っていた通り、中上が中3でと静良井が高2の時に出会っていました。
それから大学までの二人の日々や友情以上の感情に揺れたりいつかまた忘れてしまうことへの恐…

4

心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

続きが気なる謎だらけ

記憶喪失もの

静良井 記憶喪失 ライター
中上 喫茶店マスター
久遠 カフェチェーン経営者

記憶喪失で1年半以上前のことは記憶にない静良井が、親しくなった喫茶店マスターと一緒に、日記に記された恋人『M』探しをして行く過程で時別な感情が芽生えて行く。
そして、また記憶喪失を発症し気付いた時には同棲中の恋人 久遠がいた。

何があって記憶喪失?それも初めてじゃないって?
いやそ…

5

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

信者と神様

久しぶりに再読したら、面白い面白い…。
以前読んだときも面白いと思ったけど、続編ということもあり、キャラを深追いせずストーリーを楽しんだだけだった。
今回は清居くんに感情移入し、その不憫さに同情しまくり。
通じない、「普通」は平良には通じないよ…(笑)

平良の、どうしようもないほどの清居教信者っぷりはスッキリするくらいまっすぐでかたくなで、安心感すら覚える。
展開が不安になると安心し…

9

心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

2人のありのままの時間

 続きが非常に気になる1巻の終わりからの過去編の2巻で、先生も後書きでおっしゃってましたけど、こんなに続きを待ってたのに~ってなります。でもでも、確かにここで必要なお話なんだなって納得。

 真文が探していた恋人「M」が誰であったのか。
2巻でようやくそれがわかります。
大好きな攻め様視点で進むお話にです。
川面が反射する光のように、きらきらと眩しい思い出。
ぎこちなく距離を測りながら…

5

淫竜婚姻譚 ~蜜蘭は乱れ咲く~ 小説

鳥谷しず  葛西リカコ 

ページを覆う難しい漢字に臆する必要はありません

年寄りの私ですらよく知らない『映画が一番の娯楽』であった時代。
任侠映画で高倉健が背後から切りつけられようとしたその瞬間「健さん、後ろが危ないぜっ!」という声が映画館に響いたという話があるそうなのですが。
この本を読んでいる最中、私は何度か「雪蘭、騙されちゃいけないぜっ」とか「雪蘭、それは罠だっ」と叫びそうになりました。
任侠ドはまりおじさんを笑えないね。

手に汗握る陰謀のお話です。最…

5

心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

この物語に出会えてよかった

3巻通してイラストがぴったりで素敵でした。

1巻の終わりに久遠に公園の池に落とされた静良井は、左足を痛めて車椅子生活に。
久遠は右手首の骨にヒビが入りギプスをしています。
久遠は仕事をしていますが静良井は療養のため休職中で、2人で助け合いながら生活しています。
スーパーの傍の公園にいる静良井に中上が来て声をかけますが、静良井は話をしません。
久遠は静良井が記憶障害になっていないのでは…

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