葛西リカコさんのレビュー一覧

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

スピンオフ

スピンオフらしいのですが、そちらは読んだことない私でもとても楽しめましたw お気に入りの作品で、何度も読み返しました(*´∇`*) 読んでいて、加瀬の人と関わる怖さからくる猫のような性格とかそれがどんどん変化していくのが心をほっこりさせてくれますw

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お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

本当は寂しがりやな野良猫

「三つ子の魂百まで」と言いますが。
人格が形成される頃に刷り込まれたトラウマが、その後どれ程大きく影響するか・・・
加瀬を見ていると、痛いほど思い知らされます。
前作の「夜明けには~」で、恋人の要に対してかなり酷いDVをしていた加瀬ですが、
その時から加害者であるにもかかわらず被害者の要と同じほど痛々しかったです。

そして今作は、その加瀬目線のお話。
本当は誰よりも愛情と人の温もり…

8

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

寝かせて寝かせて

きっと心にくる物語だと思っていたので、
読むタイミングを図り、やっと読むことができました。

シリアスな作品を描きたい方は多くいらっしゃると思うのですが、
本当に力がある、人気がある作家さんしかこういうものを
書かせてくれないんだろうな~と感じているので、
とても貴重な作家さんですね。

凪良さんの良いところは、シリアスなのですが、
どこか温かさを感じさせてくれるところです。

6

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

心にぽつと残る作品

『夜明けには優しいキスを』のスピンオフなのですね。
↑この作品、大好きな高階さんのイラストなので読みたいんだけど、重くて辛いと聞いているもんでなかなか手が出ず。
しかもそこでかなり酷い男が今回の主役らしいとは知っていたので、大丈夫かなとおっかなびっくり読みました。
予想よりも酷くない男でよかったよ加瀬くん。それよりも生い立ちが気の毒で。こんな子供時代を送っていたら、そりゃ酷い男に成長してても…

4

闇を照らす君の指先 小説

千島かさね  葛西リカコ 

この雰囲気はすごく好き。

面白かったんですが、すごく好きかと訊かれれば、ちょっと困るんですよね。
でも、とても新人さんとは思えないくらいよくできた作品だったとは思っています。それは確かに。
読み終わって(というより読みながらも、ですが)これがホントに受賞・デビュー作!?と感じましたから。

ストーリーとしては、華族・身分差・不幸な健気受と、まさに『時代ものの王道』だとは思うんですが、稀(攻)も薄幸だったのがちょっと…

2

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神宮寺のむっつり具合が可愛い

わざわざ市外の本屋さんまで車を走らせました。
フェア対象作品も、そんなに読みたいってわけじゃなかったけど(失礼!)
神宮寺×遠藤は絶対読みたかったから!!

意外とエロ要素が少なくて「おや?」と思いましたが、
なかなかの穏やかエピソードで癒されましたw

神宮寺はやっぱり健気だなー…。
遠藤を好きで好きでしょうがないみたい。
遠藤はそれに若干甘んじていながら、悪い気は全然しないと…

1

秋のリンクスフェア2012書き下ろし小冊子「誓約の代償~贖罪の絆~」&「もう一度くちづけて」 グッズ

ギルの理性が崩れる寸前!!

「誓約の代償~贖罪の絆~」から「据え膳食わぬは騎士の恥」
ギルと聖獣リュセランの番外編はギルの苦悩が聞こえてきそうなお話で、
なんてお気の毒なんだろうと思ってしまう内容です。
リュセランが3歳になり、人間で言えば9歳でまだまだお子ちゃまなのです。
孵化した時は前世の記憶がしっかりあったリュセランですが、時間と共に記憶が薄れ
大人だった時の事を忘れた分、普通の聖獣の子供のようになっているの…

5

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正しいオイルの使い道

本編で温泉に行った時に遠藤が気に入ったアロマオイルの事が頭に残り、
神宮寺は遠藤の為に外国産の高級オイルを用意していたのです。
使い道は・・・意外にむっつりスケベな所がある神宮寺の意図が分かり
遠藤は神宮寺にマッサージオイルを使ってヒイヒイ言わせる事にするが・・・
結局、遠藤には出来ない芸当なのです(笑)
二人の穏やかで意外に甘い後日談。

「一途恋愛自覚ナシ!」から「きみに一途」

2

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

本棚に残します。

捨てないで本棚に残す本になりそうなので、神評価にしました。
凪良ゆうさんの作品のなかでもっと優れている本は他にあるのかもしれないですが、自分にはこの本が、凪良作品のなかで一番再読率が高いだろうと思えるのです。すでに2回読んでるし。

カバーイラストの、グレーやセピアトーンの色合いが、せつなくしっとりとしたこのお話にあっていると思います。口絵もエロい場面でなく、腕枕で身を寄せ合う阿木と加瀬(と…

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お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

欲しいものが手に入らないもどかしさが切ない

「夜明けには優しいキスを」のスピンオフで、病んでるDV男だったトラウマ持ちの
加瀬弘明が主人公の切なくて苦しいけれど、ラストは心がほっこりする作品です。
本当にこの作家さんは甘さのある切ない系を書かせたらぴか一さんだなと毎回思わせる。
前作でDV男だった加瀬は、典型的な心的外傷で、更に優しくしたい相手に解っていても
自分ではどうしようもない程の破壊衝動まで起こしてしまう心に闇を抱えてる。

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