今城けいさんのレビュー一覧

センチネルバース 蜜愛のつがい 小説

今城けい  麻々原絵里依 

オカルト要素が無ければもっと楽しめたかな

二回読み直した後の批評寄りの感想です。
この構成を許した編集担当の責任もあると思う。
この作品は小説というより、センチネルの解説書に近い構成。

Ωやセンチネルは、バース・ルールが分からないと面白味が深まらない。ルールが分かると、とっても面白くなる。
でも、作品全体をセンチネルのルール解説書のように構成する必要は無いと思う。
作品中にセンチネルの解説を長めに盛り込むより、他に方法はなか…

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狼さんと幸せおうちごはん 小説

今城けい  金ひかる 

ツッコミどころ満載……

まず受けのメンタル弱すぎ。
父と愛犬を亡くして確かにお気の毒なんだけど、衰弱して気がふれたようになって犬と人間を間違えてる様子が悲劇のヒロイン感満載で辟易。

そして弟たちの学費を、赤の他人である攻めが肩代わりすると言い始めるんですね。
お前が家を出て俺のうちに来るならという条件で。

攻めは、かつてそれなりに交流があったただの先輩でしかなく、しかも数年ぶりの再会なんですよ。
そんな…

1

モルグの番人 小説

今城けい  陸裕千景子 

IQ200の柳が可哀そう

この作品がデビュー作なのだそうです。物語を書きなれている人みたい。

柳は、IQ200、自己表現、表情がが乏しい麗人。新聞社の『モルグ』勤務。対人関係を上手く紡げない。過去に親から虐待を受けていた。
柳の高校からの友人は二人。
柳が唯一認める友人は、雑誌記者の庸一。眼光が鋭い強面の優しい人。
寺本は、バーを経営、柳をとても愛しているが、柳は寺本を認めない。

雑誌記者の庸一がたまたま…

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複合獣と銀の麗人 小説

今城けい  亀井高秀 

ファンタジー

初読みの作家様でした。

物語は森の魔女の館や、魔女の息子アイヒ、魔獣の影を持つ青年騎士のバルドなどファンタジー要素満載でした。

時代設定は無いものの、騎士や領主達の言葉使いに古いものがあったり格式ばっているところがありました。作者様の読書量と知識が凄いのでしょう。

ただ単語が気になり、読み辛さもありました。現在にそった言葉遣いでも充分伝わる素敵な世界観だと思います。それが少し残念…

0

高機能系オキタの社員食堂 小説

今城けい  みずかねりょう 

オール攻め視点なところが好き

オール攻め視点なので、攻めの気持ちが手に取るようにわかるところが最高でした。

特にいいなと思ったのは、まだ恋の自覚がない攻めが受けと一緒にいるときの描写。

「このやさしくて穏やかな年上のひとといると、うれしくて、慕わしくて、胸が弾む」と表現してるんです。

ここを読んだとき「リゴレット」というヴェルディのオペラの中の「慕わしい人の名は」というアリアを思い出したんですね。

この…

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センチネルバース 蜜愛のつがい  コミコミ特典SS小冊子 秘蜜のレッスン グッズ

恋人達の逢瀬

本品は『センチネルバース蜜愛のつがい』のコミコミオリジナル
特典小冊子です。

本編後、週末を藍染のマンションで過ごす2人のお話です。

涼風はかつて愛染から「きみは驚きの宝庫だね」と言われた事が
ありますが、涼風にとっても愛染はまさに驚きそのものです。

彼に出会って自分では気づかなかった能力を引き出され、ひどく
怯えもしましたが、それ以外の感情も同時に芽生させられました。

0

センチネルバース 蜜愛のつがい 小説

今城けい  麻々原絵里依 

思いやりも過ぎると逆効果

今回は予知システムの開発会社のCEOと
リモートワークで離島暮らしをするプログラマーのお話です。

センチネルとの接触に怯えていた受様が攻様のつがいとなるまでと
恋人になってからの後日談短編を収録。

この世界には五感に優れた超感覚者であるセンチネル、彼らをみちびく
役目を果たす資質を持つガイドがいます。

一般人であるミュートと違い、センチネルとガイドはほぼ先天的な有資
格…

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センチネルバース 蜜愛のつがい 小説

今城けい  麻々原絵里依 

センチネル

麻々原先生の挿絵目当てで購入。近未来で、初めて読む設定のお話でした。設定はとても好きなタイプでしたが、途中から色々混ざってきちゃって、好きな路線から少し外れた感があったので萌にしました。とっても繊細な青年が自分の進む道を見つけるお話とでも言えばよいかな?本編260P+後日談16P+あとがき。

うつ病と診断され、都会から5時間ほど離れた緒可島でリモートワークしている唱(しょう)。シェアオフィス…

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センチネルバース 蜜愛のつがい 小説

今城けい  麻々原絵里依 

一部を除けばとても趣味なのです

センチネルバース……「初耳?」と思い用語解説を読んだら思い出しましたよ。
あー、ドラマの『センチネル』かぁ!一話だけ(それも途中の)流し見したことある。
『センチネル』という特殊能力を持つ人類がおるのですが、その能力を使い過ぎちゃうとこの人たち、バーンアウトしちゃうんです。それを救えるのは『ガイド』という人たちだけで、燃え尽きちゃって他所の世界(これ、精神世界なのかな?何にしても辛い世界なのは…

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センチネルバース 蜜愛のつがい 小説

今城けい  麻々原絵里依 

BL界では攻めって、肝心な事を隠す傾向にあるよね

この、話し合わずに一人で抱え込む(そして相手を不安にする)って、夫婦なら離婚案件ですよ。
ベラベラ喋っちゃうと、話が成り立たないのも分かるけど。

いや今回、どうにも攻めが黙ってる事がもどかしくて。
普通に話せばいいじゃん?と。
そのくせ、一番話しちゃダメな事実をストレートに言っちゃって、受けを深く傷付ける。
先に話すべき事があるだろ~?
こいつ、センチネルなのにアホじゃなかろうか。…

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