あさだ2枚
1巻で登場したキャラクターの話も織り交ぜながら、また新たにいくつかのカップルも登場し、1巻の彼らにまた会いたいという方も、新しい話が読みたいという方も両方楽しめる作品になっていました。
◆イツカと黒い竜
厄災など負の物事を司るガライと、その恋人であるイツカの物語。ライカとは対極にいるガライが村を訪れると、戦が起き人々からは忌まわしく思われてしまいます。それでも時には、そういった荒療治で…
◆常春の狩人
表題作ではないけれど、これが一番お気に入りです。巡り神である小鳥と、人間のジーンの物語。小鳥が歌ったり歩いたりすると、周りに花が咲き乱れる描写がとても愛らしかったです。一度悪い人間に捕まって見世物小屋に閉じ込められてしまうところも、他の作品より悲愴感が強く、その後のハピエンに向かって期待の高まる展開となっていました。鎖に繋がれても、生き延びるため必死に歌う彼が健気で切なかった。ジ…
とっても可愛い恋のアレコレを切り取った短編集。
◆表題作「逃げ道はこちら」
中学以来の再会で、再度恋心が燃え上がった昼巻は、宵越に猛アタック。
昼巻にしてみれば、中学の頃も、今も、変わらない宵越の可愛らしさに夢中なのだ。
それに狼狽えるしか無い宵越。
本編では、むやみに迫ってくる昼巻の恋心には、盲目なまでに理由は無い。
拒みながらも、昼巻と会えない時は、昼巻の存在が大きなことに気付…