樋口美沙緒さんのレビュー一覧

パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

エドワードの苦労は続くよ

オーランドに誘われて、舞台美術を手伝うようになったレイ。
レイの世界が広がることで、エドワードとの関係も変化していくのですが…。


相変わらずエドワードが不憫です。
レイを真綿の檻に閉じこめて、隠すことばかり考えていた反動で、一度たがが外れると制御不能になってしまってます。
そして、どんなに身体を繋げても、決定的な言葉もキスも無いので、二人の気持ちはすれ違ったまま。
レイをこんな風…

6

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

卑屈も過ぎると傲慢に感じる

カバーイラストは素敵だし、英国のパブリックスクールが舞台だし、人気があるのはわかるけど、なんとなく危険な臭いを感じて後回しにしていたシリーズ。
この身分差とすれ違いの物語に登場する貴族の「檻の中の王」エドワードは、私の地雷の「傲慢で話を聞かない攻め」じゃなかったのはよかったんだけどね。
いろいろ状況の説明が、あくまでも主人公のレイが見たことに限られちゃうので、その辺が読んでいて結構ストレスだっ…

12

愛はね、 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

傷つけたのは、あなたも同じ

なんだろう……すっごい憤りを感じるし、イライラするし。
読んでいて、決してハッピーになったわけじゃない。
ひたすらやるせなさを感じていたのだけど、どうしてか最後まで引き込まれるように読んでしまいました。

報われない恋をする望、応えてやれないが離れることもできない俊一。

自分がゲイだと言った瞬間に築かれた壁。
だけど好きになってしまった。いや、打ち明けたときにはもう惹かれていた。

1

パブリックスクール-八年後の王と小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

あれから……

パブリックスクールの続編。その後。
エドと礼の8年後の様子を書いたお話になっています。
想いがが通じ合って漸く恋人同士になった二人。
礼が仕事で3ヶ月イギリスに滞在することになり、待ちに待った蜜月に期待に胸を膨らませて9年ぶりにイギリスの地に降り立ったのだけれど、そこでは想像していなかった苦難が待っていて……という、またもやここまでするかという受への試練でした。

パブリックスクール時代…

4

他人じゃないけれど 小説

樋口美沙緒  穂波ゆきね 

酔っ払った勢いで…?

樋口美沙緒さんの作品を初めて読んだのはこの本だったかなぁ。義理の兄と弟のような関係の二人のお話です。

攻が幼い頃から長年密かに受のことを愛しく想っていて何かのキッカケで暴走してしまう展開が好きなので、篤史視点で進むにも関わらず忍のやるせない気持ちが伝わってきて、その切なさに萌えました。篤史自身は義理の父親ポジションである養父に恋していると思っていて、それがさらに忍を悩ませているのですが篤史に…

2

パブリックスクール-八年後の王と小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

人を「愛する」ことを描いた13年分の想いの記録

シリーズ3作を総括してこのタイトルを付けさせていただきました。
出会い~学生時代を描いた「檻の中の王」、
卒業と別れを経て再会を果たした「群れを出た小鳥」、
結ばれたがゆえの障壁と共に生きていく二人の課題を提示した本作「八年後の王と小鳥」……。
ただ「圧巻」の一言に尽きるシリーズです。

偏見ではありませんが、BLというある種限定された市場にこの作品が置かれている理由が私には分かりませ…

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Chara BIRTHDAY FAIR 2015 C キャラ創刊20周年記念バースデーフェア小冊子 グッズ

たりなーい(泣)

輪廻の花が大好きで。
どうしてもこちらに載ってるというショートが読みたくて、御用達の古本屋にてようやく入手。
楽しみにしてたのようっっ
ちなみに通常の新刊購入程度の金額。手にしたものは厚さ5ミリ程度の冊子・・・
くそう、足元見られてるー
でもこのような流通ルートがなければ読むことは能わなかったので、
ぐっと堪える。ぐぬぬ。古本屋に売ってくださった方、ありがとう(涙)

で、肝心のお…

0

ヴァンパイアは我慢できない 1 コミック

樋口美沙緒  夏乃あゆみ 

ツンデレ攻めがまだまだ読みたい

「ヴァンパイアは食わず嫌い」の続編です。
あちらから読まないとおそらく意味が通じないと思われます。
吸血鬼と人間のカップルというファンタジーで、学生の湊は吸血鬼のアンリに血をあげるアンリの「薔薇」ですが、まだ未契約状態。
本当に契約(セックスする)と湊は吸血鬼の仲間になってしまうため、家族のいる湊は踏み切れないでいます。

前の作品では湊が人間界と吸血鬼の世界を行ったりきたりしたり、湊を…

3

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

次回に期待

優しかったエドが寮に入ってから冷たくなり…
でも垣間見える、レイへのいたわりがありいいですね。
ただ、実にわかりにくい。
エドの考えが全くわかりません。
エドには他にも相手がいるし。
これではレイがかわいそうで、かわいそうで。

ジョナスが戻ってきてから、レイも変わっていきホッとしました。
まあ、ジョナスとエドの事で悩むのはやはりかわいそうではあるのですが…

次巻へ続くのです…

3

パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

お前だけが、俺の弱さを、愛してくれていた。

『檻の中の王』と共に1日1回は読まないと気が済まなくなってます。
読めば読むほど深みにはまる、どの場面も愛しくなるような作品です。

『檻の中の王』が礼の変化を描いているのに対し、
本書は礼とエドの変化、それに伴う二人の関係の発展を描いているように思えます。
序盤で投入された伏兵美男子・ジョナスがどのような役割を果たすのか見物でしたが、礼の立場に沿って接している姿を見ていると、たおやかで…

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