安曇ひかるさんのレビュー一覧

背中合わせでキスを 小説

安曇ひかる  三池ろむこ 

幼馴染と意地っ張りと

たまたま本屋さんで見掛けたのでお買い上げした1冊。
手に取った時、すぐに三池ろむこさんの表紙が目に飛び込んで来た可愛さにほっこり。
以前おすすめ頂いた時に、安曇さんの文章の綺麗さと言うか巧さと言うか、読ませる力に引き込まれたので、期待大で読み進めました。

同い年で誕生日も3日違い、しかも住まいはお隣同士と言う郁弥と皓。
いつも一緒で仲良しかと言うと実はそれだけではなく、とにかくお互いが…

4

臆病なサボテン 小説

安曇ひかる  金ひかる 

ミステリー + BLフレイバー

途中までは一般小説を読んでいる感覚でした。
あまりラブラブしてなかったし、お互いを恋愛感覚で意識し始めたのも中盤以降という感じでした。

警察がでてくるような事件ではないものの、謎解きがあったり、柏邑の行動が不可解だったりして読者に「どうなるんだろう?」と思わせる文章のうまさがありました。
柏邑のトラウマに関しても終盤まで読者には分からないようになっているのでミステリーを読んでいるような気…

1

ドクターの恋文 小説

安曇ひかる  山本小鉄子 

要注目作家・安曇ひかるの最新作

ズバリ断言!安曇ひかる先生は今後、要注目です。
とにかくこの方の作品は展開、ディテールともにウマイ!
ほぼ1年1冊のペースで新作が出ているんですが、
前作の「臆病なサボテン」は今後、大成しそうな予感がしました。

で、本作なんですが、いささか期待値高すぎた?
万年筆のあれやこれや、エピソードはふむふむと楽しく読めたんだが、
いくつか強引なところもあって、前作を超えるとはいかなかった……

1

背中合わせでキスを 小説

安曇ひかる  三池ろむこ 

ありがち設定を実に巧みに読ませる技がスゴい!

『臆病なサボテン』で安曇ひかるは「買い」だ!と断言したワタクシ、
さっそくまとめ買いしてみました。

この方、本当に筆が達者だなと思う。
テーマは幼馴染&再会という、ありがちなものですが、
それをいろいろなディテールやエピソードを織り込んだりして
最後まで読ませる技はなかなか。

また相当な意地っ張りが好きなのかなとも。
ただ「臆病なサボテン」と違い、今回は登場人物が増えたぶん、…

1

臆病なサボテン 小説

安曇ひかる  金ひかる 

不器用は優しい気持ちの裏返し

こちらでお教え頂いて読んだ作品です。
BLジャンルの小説はほぼ読んだ事がない為、こちらの作家さんも勿論初でした。

読み終えて、一つ深呼吸しました。
山あり谷ありでもなく、ハラハラドキドキがある訳でもなく。
いうなれば淡々と、ストーリーが進められていく感じ。
勝手な私の価値観と言うかイメージと言うか、映画も殆ど観ない私が最後まで観た数少ない作品の中で、【ベンジャミン・バトン】や【鉄道員…

3

臆病なサボテン 小説

安曇ひかる  金ひかる 

意外なほどの筆力、バランスの良さが光る!

コレね~、表紙絵ですごく損してると思うんですよ。
涙を搾り取るようなドラマティックこそないものの、喜怒哀楽のバランスといい、
読ませる力といい、地味ながら相当の良作です。
受けがかなりキャラ立ちしてるし、文章がとてもわかりやすい。

銀行の審査部勤務の貴逵(たかつじ)は4つ年上の上司、柏邑が嫌だった。
タカツジに限らず、部下やパートからは疎まれている…というのも柏邑が
ありえないほど…

6

ドクターの恋文 小説

安曇ひかる  山本小鉄子 

味わい深い

完全なる包茎の中学生と妹を亡く失意の若き研修医との出会い・・・・おちんちんが連発する一見ふざけてる様な件も温かな優しい印象です。地味だけどもじんわりと優しさが広がる話でした。仕事に対する姿勢、人としての成長がさり気無く描かれていて後読感も良いです。(受)自身も恋愛に対して視野が狭く元彼はサイテーだし、イラっとする場面もありますが(攻)と結ばれるまでの過程としてはそれくらいないとねと思えました。(攻…

3

背中合わせでキスを 小説

安曇ひかる  三池ろむこ 

幼馴染→再会

幼馴染&再会ものです。
これ、結構良かった!
作者の安曇さんの作品と相性が良いのかなと
いい発見です。

お隣同士、同級生で張り合いながら育ってきた郁弥と三神。
常に喧嘩しつつも、育ってきたのですが、
三神の急な引越しにより、喧嘩別れになってしまう。
そして、大人になって再会します。

郁弥は、ゲイを自覚し、恋人がいる身。
三神は、婚約者がいる身。

特に郁弥は、意地っ張…

2

もしも願いが叶うなら 小説

安曇ひかる  亀井高秀 

丁寧な記憶喪失物

安曇さんの作品ということで、購入したのですが、
結構シリアスな展開でした。
ちょこっと辛かったかな。

事故により意識不明の重体に陥っていたが、
何とか奇跡の生還を果たした奏太だが、
その事故当時付き合っていた久埜の姿が自分のちかくにない。
携帯メールなどもフォルダごと久埜のものが消されていることに気づく。

そもそも事故自体も、久埜のせいで起きたとききつつも、
やっぱり久埜の…

0

臆病なサボテン 小説

安曇ひかる  金ひかる 

タイトルがマッチしてる!

タイトルがうまいな~としみじみ感心しました。

銀行のお話で、
貴逵は、ある日プライベートで、
仕事ができるがキツク、無愛想な上司、柏邑意外な一面を見てしまう。
それがきっかけとなり、柏邑の過去や
銀行ならではの事件が起き・・・

というものです。
柏邑のことを「ハリネズミ」→「サボテン」と表現しているのですが、
自分で相手との距離を考えたりするのではなく、
トゲを持ち、近づ…

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