安曇ひかるさんのレビュー一覧

海に天使がいるならば 小説

安曇ひかる  緒田涼歌 

じれったい!

1冊丸ごと表題作です。望の目線でストーリーは進んでいきます。

物語は都築(攻め)が帰国した場面から始まるのですが、都築が最初から望に誘いをかけているのが読者には分かります。なのに、望には通じないし、擦れ違い、誤解されてしまうのですが、それが自然でわざとらしさでイラつくことはありませんでした。望も都築もそれぞれの考えがあって行動するのですが、それがうまく噛み合わない。そんなじれったさが楽しかっ…

4

ドクターの恋文 小説

安曇ひかる  山本小鉄子 

医師×ペンドクターの切なくコミカルな恋

丸ごと1冊表題作です。智秋の目線で進みます。

医師×ペンドクターという珍しい組み合わせです。檜野(攻め)は万年筆の購入・修理に智秋(受け)の文具店を訪れますし、それ以外にも万年筆が小道具として様々に登場します。自分も万年筆が欲しくなりました。

単に珍しい仕事だから使ったというのではなく、智秋がペンドクターであることの必要性もありますし、指先の汚れへの対応で、檜野と元彼・芳朝との違いも示…

2

臆病なサボテン 小説

安曇ひかる  金ひかる 

疑問の余地がない完成作品

丸ごと1冊表題作です。貴逵の目線でストーリーは進んでいきます。

銀行の審査部に勤める貴逵(攻め)にとって、柏邑(受け)は苦手で頭にくる上司。ところが、休日に犬と戯れる柏邑を見かけ、興味を抱きます。犬が死んで弱って甘えてくる姿に惹かれていき…。

冷酷な上司の意外な面を発見して、惹かれていくのはよくあるパターンなのですが、そこに、柏邑の同期・堺と、融資先の関係者・水島が強引な追加融資を柏邑…

3

ドクターの恋文 小説

安曇ひかる  山本小鉄子 

人情味あふれる下町の恋

万年筆やさんの智秋と、町医者檜野のじれったくも暖かい恋。なかなかよかったです。
万○筆プレイあるぞ、これは、と下世話な想像をしたのもつかの間、笑いあり涙ありのヒューマンドラマでした。

だめ彼氏に酷い降られ方をして傷ついてしまった智秋。だめなのに、よりを戻そうと言われると断れない。あんなに好きだった彼氏。。
読んでると、絶対だめなやつだと分かるけど、現実にはやっぱりそうなっちゃうよね、と非…

0

もしも願いが叶うなら 小説

安曇ひかる  亀井高秀 

安曇さんを読むならコメディ路線の作品が良いかも

安曇さんは包○ストーリー(笑)が面白かったので、選んでみました。
ただ、安曇さんはコメディの方がお勧めかもしれません。
年の差(九歳)ということで手にとりましたが、シリアス路線はちょっと微妙だなあというのが正直な感想です。

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受けは、中学生の頃から己の性癖に悩んでいた奏太。
高校三年の時に二丁目でトラブルになり、助けたくれた久埜と付き合い出…

2

いつでも君の傍にいる 小説

安曇ひかる  桜井りょう 

気の強い天女

豪快な外科医と繊細な小児科医。
出会いの印象は最悪・・・という始まり方です。

小児科医である智は父親に対する負い目や父親を思う気持ちが強く、父親似た男性と不倫をしています。
同じ病院に勤める富樫にナンパされるような形で知り合い、反発するような態度を取る半面、彼の豪快さに次第に惹かれていきます。

富樫は何て言うか、台詞が豪快で飛んでいて変態ぽくて、印象としてはデリカシーがない、という…

0

オレンジの天気図 小説

安曇ひかる  水名瀬雅良 

BLではないフィールドで読んでみたかった

硬派堅物攻め×淫乱(?)誘い受け
作者様買いです。

受けさんが事故に起因するPTSDでそれを乗り越えていく二人の愛の形…
というようなヒューマンドラマ?でした。
ストーリー構成は飽きさせないようにつくられており、
人の命を扱った重いテーマであるにも関わらず短時間で読めました。
しかしながら、昔の不幸な事故が底流にあるため、
どうしても「萌えながら」読むのは自分には難しいです。

3

ドクターの恋文 小説

安曇ひかる  山本小鉄子 

仮性と真性の違い

受けは元、真性包○…
その手術の時の研修医だったのがなんと攻めだったというのですから、読まずにはいられません(苦笑
いや、しかし、真性包○って笑いごとじゃなかったのですね…知らなかったです。
想像しただけでも痛い(涙

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受けの智秋は、万年筆職人だった祖父にならい同じ道を進み、商店街の文具店を継いだ25歳。
半年前に彼氏に振られ未だに傷心中…

3

両手いっぱいの恋 小説

安曇ひかる  森原八鹿 

うるうるしたりキュンとしたり

シングルファザー専用シェアハウスという最高のロケーションに可愛い息子ちん、そして恋とくればもう最強です。
何度か涙腺うるうるさせられるシーンもあって夢中で読んじゃいました。
攻めはシェアハウスに入居してきた瀬谷、受けは同じシェアハウスに住む秋。
そして二人のキューピッド的役割を果たす瀬谷の息子の冬里。
瀬谷は冬里をとても大切に育てる子煩悩なイケメンで秋はちょっぴり冷め気味の可憐な男子。

8

両手いっぱいの恋 小説

安曇ひかる  森原八鹿 

ぐっとくる作品でした

シングルファザー攻めの歳の差ということで
想像していた通りの部分もありましたが・・・ぐっときました!

シングルファザー専用のシェアハウスにて
攻め様は息子と受け様は父親と住んでいて
受け様は攻め様の息子を弟の様に思い一緒に生活していたわけですが

出会いは受け様が中学3年からで長いスパンの片思いから始まるのですが
これがまた けっこうなすれ違いだし
お互いの勘違いもあり、気持ち…

8
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