空谷跫音
濡れ場の描写は本当に綺麗でした。肉体美を存分に感じられます。喬と西央の表情も魅力的で、特に瞳の描写は秀逸です。陽キャで人気者そうな西央が心許ない表情や控えめな表情を見せることも多く、そのギャップも素敵でした。
ただ、これだけの短い期間、ほぼセックスをして過ごした関係性の2人。そこをきっかけにして、日常に戻ってから本格的に恋人として睦み合う日々まで描かれていればまた印象が違ったかもしれませ…
αやΩという言葉が全然出てこないと思ったら、人類で初めてオメガバース性が誕生した時の2人という設定だったんですね。あらすじや帯もあまり読み込まずに評価だけで買いがちなので、良い意味で予想外でした。1巻は西央の発情に喬がずっと付き合いつつ、互いの体の異常や変化について調べるという流れで、ほぼ濡れ場。喬はザ・優等生という感じですし、西央も別にビッチというわけではないので、共にセックスには大して慣れて…