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一穂ミチ 二宮悦巳
渋茶
ネタバレ
『ノーモアベット』に続いて読んだスピンオフ作品。 年の差のあるカップルによくある甘さはなく、ほのかに苦みの効いたビターな味わいに近い気がした。 前作では脇役のこの二人に何気に興味があったものの、いざ読んでみるといくら芦原が素直じゃないまま育った事情があるとはいえ、斜に構えて他人を見る感覚が気になって馴染めなかった。 一方の芦原に心を開いてもらえない藤堂のほうは、<大人の安定した包容…
一穂ミチ 雨隠ギド
霧笛丸
溶けそうに灼熱だった暑さも過ぎましたようで、雑誌の中は早くも秋服ですね。秋に向けていいbl小説はないかなと探している方、一穂ミチ先生は有名だから読んでみたいけど、小説あんまり読んだことなくて〜と迷っている方に私がオススメしたいのが、「甘い手、長い腕」です。 攻めは一流企業を辞めて、約四半世紀ぶりに再会した父親のシャツ工場を手伝う、理一。受けは毛糸工場の息子で編み物男子の真尋です。 真尋は素直で…
実はこの話を読み終えた直後の評価は<中立~趣味じゃない>になるなと感じた。 家族同然で過ごしてきた一哉と逸のすれ違いを通して、父親の存在とギャンブル(ポーカー)に対して二人がどう受け止めて関係が変わっていくのか。 そんな気持ちの移り変わりの鍵となる父親の性格がピーターパン症候群みたいでてんで受け付けず、家族愛を汲み取るどころじゃなかった。 文章に関しての印象も、一哉と逸は根っ…
一穂ミチ 青石ももこ
ココナッツ
一穂さんの新聞社シリーズ四作目(is in you、off you go、ステノグラフィカ)。 ゲイだらけの新聞社…(苦笑 時間軸はまだ20世紀(多分'97年くらい?)ということで、携帯もまだまだ普及しておりません。 シリーズの他の作品より前ですね。 視点は攻めです。 ********************** 攻めは新聞社整理記者の冬梧、25歳。 思ったことをすぐに…
購入者特典のペーパーです。 B5片面刷り。 高校一年生の志緒。 前歯の乳歯が抜けて永久歯に生え変わるというのだけど、高校生まで乳歯って残ってたんだっけ?覚えていないなあ。 で、その前歯欠損を桂へ見せたくなくて、志緒はクリスマス&年始を家族と過ごすことに安堵しておりました。 桂は桂で実家へ行っているので仕方ないといえど、桂には志緒の前歯無しが可愛くて見たかったらしくなんとも微笑…
一穂ミチ 竹美家らら
snowblack
『雪よ林檎の香のごとく』のその後を描いた同人誌などの総集編、 その弐。 その壱「青」は、志緒が大学に入学した18歳までだったが、 こちらはその後現在まで、書き下ろしを含む13編。 出会いから10年の歴史が描かれている。 ほとんどの部分は既読だったがまとめて読むと感慨深い。 小さな話をつないだものが、こうしてちゃんと一編の大きな物語になる その確固たる世界観と、まるで本当に生きてい…
このイラストブロマイドが欲しいばかりに、ホーリンラブブックスさんで予約しました。 他店さんの物も見比べましたが、わたしはこれが一番好きでした。同人誌の表紙から。 大きさはポストカード。 富士フイルムの紙なので、お店でデジタルプリントした物なのかもしれません。 ポストカード以外を見るのは初めてなので、わかりませんが。 図柄は新書館さんのページで見ることが出来ますが、桂先生と志緒の7…
同作者のデビュー作『雪よ林檎の香のごとく』の同人誌や特典のSS、そして書き下ろし一本を加えた二冊同時刊行のうちの一冊です。 こちらの表紙はピンクに染まった志緒。 同人誌も買えるものは買っていたので、既読作多数です。 個人的には『Summer Tune』の玄関エッチが、慌ただしく、しかも二人の互いへの思いが爆発したように見えて大好きです。 そして『マイネームイズレッド』内の『カーマイン、…
いず
お互いが相手を尊重して恋をしている、でもそれは本物の臆病でもあって。スローテンポだけど実直な思慕に切なくなるばかりでした。教師、生徒、大人、子ども……彼らを取り巻く曖昧であやうい線引きが、二人ならではの恋模様を繰り広げています。 装丁や口絵も淡く優しい世界観をそのまま映し出しているかのようで、多幸感に包まれる読み心地でした。 (ただ評価が「萌」なのは作中の誤字によるもの。大好きな作品だから…
一穂ミチ先生のデビュー作『雪よ林檎の香のごとく』の 同人誌や小冊子、ブログなどで発表された小品集。 ファンである私は同人誌も実は全部持っているのだが、 それでもこの総集編をとても楽しみに待っていた。 まして今やなかなか手に入らない同人誌や小冊子を 是非に読みたいと思っていた方々には本当に嬉しい企画だろう。 この「青」には、『bitter,bitter,sweet』から『美しい世…