一穂ミチさんのレビュー一覧

ノーモアベット 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

全体的にフィルターが掛かった感触

実はこの話を読み終えた直後の評価は<中立~趣味じゃない>になるなと感じた。
家族同然で過ごしてきた一哉と逸のすれ違いを通して、父親の存在とギャンブル(ポーカー)に対して二人がどう受け止めて関係が変わっていくのか。
そんな気持ちの移り変わりの鍵となる父親の性格がピーターパン症候群みたいでてんで受け付けず、家族愛を汲み取るどころじゃなかった。

文章に関しての印象も、一哉と逸は根っ…

5

アンフォーゲタブル 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

大好きな攻め視点なのに、攻めが苦手でどうにも…

一穂さんの新聞社シリーズ四作目(is in you、off you go、ステノグラフィカ)。
ゲイだらけの新聞社…(苦笑
時間軸はまだ20世紀(多分'97年くらい?)ということで、携帯もまだまだ普及しておりません。
シリーズの他の作品より前ですね。
視点は攻めです。

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攻めは新聞社整理記者の冬梧、25歳。
思ったことをすぐに…

4

林檎甘いか酸っぱいか [青] ご購入特典書き下ろしペーパー「sick♥sick♥sick♥」 グッズ

若いって可愛いよねえ

購入者特典のペーパーです。
B5片面刷り。

高校一年生の志緒。
前歯の乳歯が抜けて永久歯に生え変わるというのだけど、高校生まで乳歯って残ってたんだっけ?覚えていないなあ。
で、その前歯欠損を桂へ見せたくなくて、志緒はクリスマス&年始を家族と過ごすことに安堵しておりました。
桂は桂で実家へ行っているので仕方ないといえど、桂には志緒の前歯無しが可愛くて見たかったらしくなんとも微笑…

2

雪よ林檎の香のごとく 林檎甘いか酸っぱいか~赤~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

そして彼らは ー 贅沢なニ冊、その後編

『雪よ林檎の香のごとく』のその後を描いた同人誌などの総集編、
その弐。
その壱「青」は、志緒が大学に入学した18歳までだったが、
こちらはその後現在まで、書き下ろしを含む13編。
出会いから10年の歴史が描かれている。

ほとんどの部分は既読だったがまとめて読むと感慨深い。
小さな話をつないだものが、こうしてちゃんと一編の大きな物語になる
その確固たる世界観と、まるで本当に生きてい…

13

『林檎甘いか酸っぱいか 青』ホーリンラブブックス限定イラストブロマイド グッズ

ちゅちゅちゅっ☆

このイラストブロマイドが欲しいばかりに、ホーリンラブブックスさんで予約しました。
他店さんの物も見比べましたが、わたしはこれが一番好きでした。同人誌の表紙から。

大きさはポストカード。
富士フイルムの紙なので、お店でデジタルプリントした物なのかもしれません。
ポストカード以外を見るのは初めてなので、わかりませんが。

図柄は新書館さんのページで見ることが出来ますが、桂先生と志緒の7…

1

雪よ林檎の香のごとく 林檎甘いか酸っぱいか~赤~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

15の時から続く恋

同作者のデビュー作『雪よ林檎の香のごとく』の同人誌や特典のSS、そして書き下ろし一本を加えた二冊同時刊行のうちの一冊です。
こちらの表紙はピンクに染まった志緒。

同人誌も買えるものは買っていたので、既読作多数です。
個人的には『Summer Tune』の玄関エッチが、慌ただしく、しかも二人の互いへの思いが爆発したように見えて大好きです。
そして『マイネームイズレッド』内の『カーマイン、…

19

雪よ林檎の香のごとく 林檎甘いか酸っぱいか~青~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

若さって宝

お互いが相手を尊重して恋をしている、でもそれは本物の臆病でもあって。スローテンポだけど実直な思慕に切なくなるばかりでした。教師、生徒、大人、子ども……彼らを取り巻く曖昧であやうい線引きが、二人ならではの恋模様を繰り広げています。
装丁や口絵も淡く優しい世界観をそのまま映し出しているかのようで、多幸感に包まれる読み心地でした。

(ただ評価が「萌」なのは作中の誤字によるもの。大好きな作品だから…

3

雪よ林檎の香のごとく 林檎甘いか酸っぱいか~青~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

解けない魔法

一穂ミチ先生のデビュー作『雪よ林檎の香のごとく』の
同人誌や小冊子、ブログなどで発表された小品集。

ファンである私は同人誌も実は全部持っているのだが、
それでもこの総集編をとても楽しみに待っていた。
まして今やなかなか手に入らない同人誌や小冊子を
是非に読みたいと思っていた方々には本当に嬉しい企画だろう。

この「青」には、『bitter,bitter,sweet』から『美しい世…

19

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

あなたの幸せを、叶えたい

一穂さんのご本は、これまで何冊か拝読していたのですが
読み終わるのが名残惜しい、
切実に物語から離れたくないという感情を持ったのは
こちらの作品がはじめてでした。

デビュー作とはよもや信じられない程文章は美しく澄んでいて
会話のリズムもとても心地よく響き、一気に物語に引き込まれましたが、
個人的に細やかなキャラ設定が何よりも魅力的に感じました。

越えなければならない問題から逃…

4

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

さすがは国江田さん

今回も安定の罵詈雑言。そして笑えました!タイムリーなネタ満載だったので、読むか迷っている方は後回しにせず先に読んだ方がより楽しめるかな、と思います。
「壁ドン」のくだりが素敵でした。潮で練習する場面はもちろん、物語の鍵になる計のセリフもかわいかったです。潮への気持ちが伝わってきて最高でした…。
物語の後半、計が記憶喪失になったとき正直「あ、ベタな展開だなぁ…」と思ってちょっと落胆したのですが、…

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