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一穂ミチ 竹美家らら
ふばば
ネタバレ
これまで人前に出る稼業の国江田メインの話だったけれど、本作は潮の出自絡みの展開でした。 アナウンサーで二重人格という派手な(?)国江田の影に隠れて……るわけじゃないけど、懐深く荒ぶる計を包む役割の方が強調されていた潮の、今を形作ってきた過去、家族、子供時代、父、母、出入りする秘書…そして心の傷。 それらが明かされる一編。 潮のうちは実は政治家の家系。 潮はそんな家が嫌で、そんな父親が嫌で…
BL的な萌えポイントとは違うけれど、私にとってこの作品がすごいなと感じるところは、アナウンサーの仕事やその取り巻く世界への見方が変わったという点。つまりはこの一冊にとてつもないリアリティがあるから。 本作は、前作から1年後。「計」は潮と相変わらず、だったはず。だけど「国江田さん」は裏番組に追い上げられて、焦りが「計」をイライラさせる。 好きでなくてもできる自分が実は抱えていた、劣等感と負け…
まだ読んでなかったの?と言われそうですね… 何となく今さら手を出しづらい、なんて思っていましたが、いざ読んでみれば納得の面白さです。 何と言っても「国江田計」という人物の造形。 外ヅラは「イイ人」ポジションの局アナ、内面は毒舌腹黒のダラけ男。 そんな二重人格男がアニメーション作家都築潮と出会う。初めは局アナ国江田さんとして。続いて素の自分自身、偽名オワリとして。 これまで両親の前でしか素…
トッキュウ8号
ほんと最高です。 ほとんどがテレビ局の内部で進んでいくのですが、とにかくみんな仕事に命かけてる。 それが一人一人クセは違えど登場人物みんなの、人間としての魅力を感じさせてくれる。 仲良しこよしなんて出てこないけど、それぞれが尊敬し合って尊重し合ってるのがわかる。 今回大好きなシーン。 竜起が喉を潰してしまって国江田にフォローされたあと物に当たるんですよね。自分の場所に自分より上手く面…
一穂ミチ 草間さかえ
かん衛門
中古貴金属買取チェーン店「百顆」に勤める座波榛名は、閉店間際に婚約指輪を売りに来た矢神比呂に、気まぐれで夏みかんを振舞います。 その夏みかんを食べて、それまで淡々としていた比呂がぽろりと涙を零します。 比呂のことが妙に心に残った榛名。 数日後、榛名はセフレ(女)の機嫌を損ねホテルの前で打たれるのですが、その現場を偶然比呂に見られてしまいます。 比呂が榛名の腫れた顔を手当てしたことをきっかけ…
ななつの
番外編ということで、計の後輩である皆川くんと、ADの名和田深の物語です。 計と潮が好きすぎてどうかなーと思いながら読みましたが、この2人はまた別の形ですごく好きだなーと思いました。ので、計と潮じゃないんなら…と迷っている方はぜひ、読んでみてください。 皆川くんもなっちゃんもタイプが違う2人なのですが、互いに影響し合って、成長していく姿がすごく素敵でした。お互いが、自分の仕事に誇りを持ってい…
雀影
不遇?の当て馬・竜起くんの番外編。 主人公は下請け制作会社のAD名和田深。 竜起のいる報道番組の仕事をすることになった深だったが、生放送のスタジオとその番組を取り仕切るアナウンサー達は、深がこれまでやっていたバラエティ番組とはまた違った世界で…。 相馬にあこがれて横顔をこっそり後ろから見続けていた深に、正面から踏み込んできた竜起のキラキラした虹彩。 深と竜起が出会って互いに意識し合うように…
杏仙
主人公は名和田 深 彼と出会った皆川 竜起は「なっちゃん」って呼ぶのです。 なっちゃんは「ゴーゴーダッシュ」というバラエティ番組のADをやっているのですが 修行でニュースに行って来いっていわれて ニュースのフロアADもやっています。 なっちゃんがバラエティ番組にたどり着いたのは 高校生の時に同性しか愛せないと自覚して そのとき好きだった同級生と友達としていられたらと思ったので…
わっちゃ
読んだ後の余韻が半端じゃないです… イエスかノーか半分か1巻で、竜起の真っ直ぐさというかズカズカ心の中に入ってくる感じが非常にツボだったのですが、今回は計の時より微妙に奥手な竜起が新鮮でこれまたツボでした! お相手のなっちゃんもキャラがいいですね。 憧れの人にはどこまでも忠実で一途な感じがかわいかったです…。 個人的な意見ですがちょーーーーっとだけうっすらと栄さんとなっちゃんの可能性も…
ポッチ
『イエスかノーか半分か』のスピンオフ。計に恋していた(振られちゃったけど)竜起くんのお話。都築×計がナイスコンビ過ぎたので、スピンオフの話に入り込めるか心配でしたが、うん、さすがというかすんごい面白かった。 竜起が主人公のお話なんですが、視点は番組AD・深くん(愛称・なっちゃん)なんですね。それがまた斬新でいい。読み始め、「んん?誰のお話?」と一瞬思うのですが、それがまた面白い。 自分…