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一穂ミチ yoco
雲絶間姫
ネタバレ
何でも持ってる人と何も持たない人の恋。それはある意味ロマンスの王道だ。とりわけ、前者が後者を見初め、熱烈な求愛の末に結ばれるというパターンは、古今東西問わず夢見る乙女の大好物だ。腐女子といえど例外ではない。本作も前半部分だけで終わっていたならまさに王道まっしぐら、糖分補給に最高の一作とたたえられたことでしょう。 でも根がひねくれものの私は、そんな王道ロマンスを読むたび思わずにいられないん…
一穂ミチ 竹美家らら
ririn
旧版の作品の方がすっきりしているなという印象です。 こちらの作品は加筆が多い分だけ、無駄な描写が多く、テンポも悪くなっていて、いろいろ重いなと感じました。 BL的な恋愛描写よりも、登場人物(特に女性)の描き方が凄く気持ち悪いので、そこで好みが分かれるかなと思いました。また、彼女とセックスできないから男の体に~までの流れが不自然で、やはり、何度読み直しても体の関係に行く理由が分かりませんでし…
雀影
「キス」の一言のタイトルが、あまりにもシンプル過ぎて、未読か既読か判断がつかないまま読んだら、 冒頭、何となく読んだことのあるような、 でも、適当に開いた後ろの方は読んだことのないような、 最初だけ読みかけて、中途にしてたのかなって読み進めてみて、 結果、やっぱり読んだことあったわ。 そして、これは、私の記憶力の衰えを差し引いても、記憶に残りにくいタイプのお話だった。 だって、まず主人…
ぷれぱーる
初めてレビューを書きます。 作品の素晴らしさを伝える語彙が足りないのが、非常にもどかしいです。 シリーズ3作目の今作ですが、その中で一番好きな作品となりました。 途中のドキドキ、イライラ、ハラハラはありますが、ラストの多幸感で、「終わり良ければすべて良し」と思わされてしまいました。 作者の一穂ミチさんのあとがきが一言だったのも、思いがこもっていてとても良かったです。 こちらこ…
東雲月虹
実を言いますと、旧版が発売されてすぐ読んだあと めちゃくちゃ打ちのめされました。 こんなずどーんとくるお話もあまり無いな、と。 どこまでもリアルで恐怖さえ感じるほどでした。 一顕の彼女・かおりの先輩が特に。 当時読んだ時の衝撃ときたらホント相当なものだったんです。 いえ、私がかおりの先輩のような経験をしたわけではありませんが 誰もが羨む幸せそうな夫婦にもそんな事実があるなんて。 女…
ももよ
萩原は、同棲中の彼女にセックスを拒み続けられる日々を送っていた。同じ会社の総務部で働く整は、両親が事故死し、自分を支え一緒に暮らしてくれた幼なじみ和章に報われない愛を抱えていた。そんな2人が間違えて送ったメールから出会い、惹かれていくお話。 メールは、普通の会話から始まり、何となく送ってみようかなぁと感じてしまうやり取りから、徐々に自分たちの今の状況を話すように。 会社は同じなので、顔を会…
まりぽん812
暑い中、外での仕事から社に戻った一顕は、エントランスで観葉植物の入れ替えに立ち会う整の傍を、軽く挨拶して立ち去ります。帰り道、整から『目があったのにささって逃げた』と、ちょっと非難めいたLINEが届いて…。真夏の汗をめぐる二人のやり取りが、楽しいです。 一顕がそそくさと立ち去ったのは、整に汗だくの自分を見せたくなかったから。 そして整も、総務の女子たちが「萩原さんは真夏でも颯爽としている」…
片面は本編表紙イラストの二人の全体像、もう片面はショートストーリーになっています。 全身が見えると、印象がまた変わりますね。アップだと二人の顔がすごく近づいて見えたのですが、立ち位置から見ると、実は少し離れていたみたいです。 おそらく、「ふったらどしゃぶり」の最後で整が差し掛けた傘を、一顕が開く場面なのでしょうね。二人の視線が合わさっていないのが、そのときの二人のぎこちなさをうまく表してい…
旧版既読です。レビューは初めてです。 愛と性について、本当に深く考えさせられました。BLの枠に収まらない、恋愛の歓び、哀しみ、葛藤といった、普遍的なものを強く感じ、心を揺さぶられました。 副題のWhen it rains, it pours. が、とても好きです。pourは、この文章では、「雨が激しく降る」という意味で使われていますが、「注ぐ」、「あふれる」、感情を「吐露する」ときにも…
ポッチ
2013年にフルール文庫さんから刊行された『ふったらどしゃぶり When it rains, it pours』の新装版。新装版は新書館さんから刊行されました。 旧版も持っていますが一穂ファンとしたら購入するしかないでしょ、という事でお買い上げ。 新装版のタイトルに「完全版」とついていますが、旧版に加筆が加えられています。一穂さんの書かれたあとがき+Twitterによると、旧版はweb…