一穂ミチさんのレビュー一覧

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

脇キャラも良いです

AIによるマッチングアプリの広報にて働いていて、澄もそのアプリに登録しています。ある日社長に呼ばれていくと、「運命の相手」が見つかったと言われます。その相手が開発者でもある楡という男性でした。何故男と反抗するものの、最初に同姓を拒否するという項目のチェックを入れなかったからと言われ、お試しで付き合い始めます。

澄は戸惑いもあるし運命の相手として信じられないと思っていたものの、楡のマイペースに…

7

「運命ではありません」協力書店共通ペーパー グッズ

幸せ感凝縮

本編の後日談で、本編の雰囲気がぎゅっと凝縮されていて好き♡そのため萌2です。タイトルは「あくまで、運命ではありません」

なんでか分からないけど、澄の実家にいる二人。先生(=漫画家、澄の母)が、「部屋余る!下宿しない?」といったら、楡はなんと!「下半身事情が二人ともあるんで」などとぶっ放し、先生はまたそれを「ああそうだよね」と受け止めるという、まあなんとも素敵な母親でw

で夕飯の買い出しに二人で…

2

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

天才となんとかは紙一重→でも変態ではない

とりこ先生の挿絵に惹かれて購入。交わされる日常会話と普段着の生活風景が印象的で、読んでる間はその場にいるような気分になれました。AIが出てきますが、SFっぽいものでもなんでもなく、現代日本のすぐそこに実はいるんじゃないかという二人のお話、本編200P+本編続き80P+あとがき(SSこみ)2Pです。天才となんとかは紙一重といった感じがする攻めのローテンションな部分に引きずられてか、あんまり萌え上がれ…

6

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

「運命」でなくてもキュンとする

マッチングアプリの会社の広報だけど、恋愛経験はゼロの澄。自社のマッチングアプリで「運命」の相手と弾き出されたのは、何と男性のAI開発責任者 楡。最初はありえないと抵抗していた澄も、不思議でマイペースな楡にあれよあれよと巻き込まれて…?


と、惹かれあっていくほのぼのストーリーかと思いきや、後半には思いもよらない展開が待っています。タイトルの理由を知った時、「な、なるほど…」と唸りました。テ…

4

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

運命とタイミング

飛び飛びで読んだこのシリーズを全部読んでペーパー・バックを読もうと読み返し中です。

なんだか読み手に緊張感を持たせるお話でした。
運命とタイミングがテーマに思いました。

高校でも香港でも描写が詳しくて自分もそこにいるような気になってきました。

高校時代の二人は一束の初恋が実感されるまでが良かったです。日本語と日本に馴染めずグレーな色彩の中で先輩と出会って色づいていく。感情が揺さ…

1

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

ストレンジ・ラブ

一穂先生、叙情派みたいに言われているけれど、
イエスノーは爆笑→キュンだったし、実はトリッキーだよねぇと思うことが多い。
(褒めています!)

流れに乗って読んでいるうちに、え〜そう来たか!というのを自然に受け入れさせられ
ちゃんとジワッと切なかったりキュンときたり、でも読み終わると暖かい、
新しい仕掛けもさりげなく自然に取り込んで、違和感なくその世界に入れる
そんな作風が定着しつつ…

7

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

「運命の相手」って…?

一穂さんの新刊ということで楽しみに待っていました。どこかで読んだことあるなあ…、と思ったら、雑誌『小説Dear+ Vol.66 2017ナツ号』に収録されていたお話でした。

ネタバレ含んでいます。







主人公は新人リーマンの澄。
彼は好きなものを登録するとAIによるマッチングでぴったりな相手を見つけてくれる、というアプリを運営する会社の広報で働いている。
ある日…

9

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

受けの儚さが良い

攻めの入江視点なので、彼女と遥(受け)の間で揺れ動く様子がよく分かります。
遥が気になりつつも彼女が好きだと必死に思い込もうとしてる感じが、すでに両想いなんですよね。
攻め視点で感情が見えすぎるからこそあまり入江を好きになれなかったですが、等身大の男の子って感じでリアリティはありました。

受けの遥は健気で一途でいじらしくて儚い、受けの鏡です。
入江を想って泣く場面は思わず一緒に泣いてし…

2

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

すれ違いが切ない

学生時代から両想いだったのに大人になって再開してもまだ素直になれず、すれ違う二人が切なかったです。
病気のせいで臆病になってつい拒絶してしまった一束の気持ちを考えたら切なくて泣けます。
大人になってせっかく体も手術して治ったのだから、再開した圭輔に対してもうちょっと素直に接してあげられたら!と悶々します。

圭輔は一束に対してひたすら一途に想い続けていて好印象なんですが、いまいち推しが足り…

1

小説ディアプラス創刊50号記念「書き下ろしプチ文庫」 グッズ

後日談の甘さ堪能

本編の番外編15作品の小冊子です。

本編が未読だと「ふーん仲良しだね」だったんですが、本編を読んでから読むと、後日談の二人の甘さにジタバタしそうになりました。

私が一番印象に残ったのは、「溺れる人魚」の番外編「ひとりじめ人魚」です。反省したとはいえ、遊び人の桂(攻)に本編読了後もなんとなく不安を抱いていたのですが、眞生(受)にメロメロだという心中が分かり、ホッとしました。これ、これが欲…

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