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一穂ミチ 竹美家らら
ももよ
ネタバレ
萩原は、同棲中の彼女にセックスを拒み続けられる日々を送っていた。同じ会社の総務部で働く整は、両親が事故死し、自分を支え一緒に暮らしてくれた幼なじみ和章に報われない愛を抱えていた。そんな2人が間違えて送ったメールから出会い、惹かれていくお話。 メールは、普通の会話から始まり、何となく送ってみようかなぁと感じてしまうやり取りから、徐々に自分たちの今の状況を話すように。 会社は同じなので、顔を会…
まりぽん812
暑い中、外での仕事から社に戻った一顕は、エントランスで観葉植物の入れ替えに立ち会う整の傍を、軽く挨拶して立ち去ります。帰り道、整から『目があったのにささって逃げた』と、ちょっと非難めいたLINEが届いて…。真夏の汗をめぐる二人のやり取りが、楽しいです。 一顕がそそくさと立ち去ったのは、整に汗だくの自分を見せたくなかったから。 そして整も、総務の女子たちが「萩原さんは真夏でも颯爽としている」…
片面は本編表紙イラストの二人の全体像、もう片面はショートストーリーになっています。 全身が見えると、印象がまた変わりますね。アップだと二人の顔がすごく近づいて見えたのですが、立ち位置から見ると、実は少し離れていたみたいです。 おそらく、「ふったらどしゃぶり」の最後で整が差し掛けた傘を、一顕が開く場面なのでしょうね。二人の視線が合わさっていないのが、そのときの二人のぎこちなさをうまく表してい…
旧版既読です。レビューは初めてです。 愛と性について、本当に深く考えさせられました。BLの枠に収まらない、恋愛の歓び、哀しみ、葛藤といった、普遍的なものを強く感じ、心を揺さぶられました。 副題のWhen it rains, it pours. が、とても好きです。pourは、この文章では、「雨が激しく降る」という意味で使われていますが、「注ぐ」、「あふれる」、感情を「吐露する」ときにも…
ポッチ
2013年にフルール文庫さんから刊行された『ふったらどしゃぶり When it rains, it pours』の新装版。新装版は新書館さんから刊行されました。 旧版も持っていますが一穂ファンとしたら購入するしかないでしょ、という事でお買い上げ。 新装版のタイトルに「完全版」とついていますが、旧版に加筆が加えられています。一穂さんの書かれたあとがき+Twitterによると、旧版はweb…
一穂ミチ 藤たまき
あかい
いやいや、さすがの一穂さん、あっぱれ。 何もない海辺の街に、東京からふらっと旅行へきた宗清と、海の事故で意識不明の弟を2年間看病している泉。 2人が親しくなるにつれ、少しずつ明かされる事実。無関係に見えた糸が紡がれて…。 真実が明らかになったとき、あぁーといろいろ納得できました。 もちろん物語なので、いやいやそんな都合よく、という突っ込みもほんの少しありますが、そんなの問題…
ふばば
うーん!と唸りました。 一穂先生。狙って書かれたのなら凄い。 なぜって、「恵小太郎」という人物を造形した所。この小太郎くん、皆川の事嫌いなんですよね。 皆川のこと毛嫌いする存在がいる、皆川は嫌われる要素がある、と作者様が認めてると取っていいのですよね… 私、皆川が嫌いなんです。 「竜起」とか下の名前で呼ぶのも親しげな空気出すので言いたくない、こんな奴呼び捨てでいいわ!と思ってるのであえて…
snowblack
「トイレと間違われたらどうしよう、このタイトル」と一穂先生(笑) B面という言い方は、アナログ世代にしか通じないけれど 「秘密と虹彩」の国江田さんバージョンですね。 竜起が参加した「富久男選び」のロケに同行した計、潮、なっちゃん。 2カップル計4人(注:国江田アナが4人ではありません)の珍道中。 すらりと格好良く完璧に仕事をこなす国江田アナが、 あんな時こんな時に何を考えていたのか…
一穂ミチ 青石ももこ
一穂さんの新聞社シリーズ4作目。社会の巨悪に立ち向かったために、受けと攻めが長い年月にわたり引き離されてしまうところが、これまでの3作と大きく異なっています。恋よりも人としての正義を選ばなくてはならなかった二人。その葛藤に胸を揺さぶられました。 新聞社勤めの冬梧(攻)と製薬会社の社員・望(受)。 二人が知り合った場所が、証明写真ボックスというのは、ちょっとファンタジー過ぎない?と思いました…
麗音
スピンオフ 若手アナウンサーと製作会社ADの第二弾です。 今回もめっちゃ笑わせてもらいました。 読んだ後は心地よい爽快感です。 竜起と恵は、恋敵だけでなく人生におけるライバルのような関係に見えました。 無敵の総愛され人生を歩んできた竜起の近くで、一方的にライバル視してきたアメリカ帰りの恵。 恵がなっちゃんに横恋慕話というだけではなく、 恵の竜起への、なんだか気になる、目が離せない、…