一穂ミチさんのレビュー一覧

ひつじの鍵 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

最後の最後でドーーーン!

作家さん買いです。
そして失敗しました。
一穂ミチさん作品はどれもキャラクターが生きていて、どんなストーリーでも実際に本の向こう側で世界が存在しているような特別な感覚になっていました。
BL界ではモブ、当て馬にしかならない女の子も生きていてキャラクターへの愛情も感じられて、鉄板中の鉄板作家さんだったのですが、、、
今回も最後の最後まで「あー、素晴らしいな。さすが一穂さん!やっぱ鉄板だ!攻め…

1

ラブ~キス2~ 小説

一穂ミチ  yoco 

苦くて複雑な味

萌の上位としての神評価ではないです。萌えとは違うのだけれども、間違いなく心に響いてしまうので、現行の表示では神としか表現できないんです。

大好きな作家さんの大好きなBL小説なのに自分の思い通りの展開には行かないところに引き込まれます。いい意味で作品に振り回される感じ。はっきり言って苦いです。タイトルの甘々さがまた内容とコントラストがあって印象に残ってしまいます。甘くてハッピーなものを求めてい…

15

ラブ~キス2~ 小説

一穂ミチ  yoco 

暗い…

ちゃんとハッピーエンドにはなりますが、一穂さんの作品の中では暗くて可哀想なお話です。読みながらおぼろげに思い出してきたけどシリーズ前編の方がもっと残酷でしたね。両思いになった途端に打ち砕かれる、みたいな。

BL作家ってドSじゃないと書けないと思います。序盤で受けをいかに肉体的または精神的に痛めつけるかっていうのが結構重要で、苦労した部分が多くないと最後の幸せを強調し、感動させられないですから…

3

ラブ~キス2~ 小説

一穂ミチ  yoco 

変わったもの、変わらないもの

一穂先生の作品の中でも印象的な2人のお話です。
やっと幸せになろうと前を向いてくれてよかったー!!の一言に尽きます。

ただわたし自身が(苑のような境遇では到底ありませんが)あまり真っ直ぐに育って来なかったので、どうしても苑と実瑠の間の感情に移入しすぎて読むのが辛かったです。あと苑も怒っていましたが雑賀家の明渡への対応もモヤっとして…
(もちろんこれは個人で感じ方は違うと思います。)

5

ラブ~キス2~ 小説

一穂ミチ  yoco 

その苦さをこそ

 好きな作家さんのお気に入りの作品に続編が出る、っていうと、大概無条件に喜びいさんで発売日を指折り数えて待つものですが、今回だけはちょっと複雑でした。前作「キス」がそれだけ特別な作品だったから。つらい過去を持つ可哀そうな受けがスパダリな攻めにあふれるほどの愛を注がれていつまでも幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし…という、BL作品の王道、いわばお約束を根底から覆して見せてくれた。それは書き手と…

11

ラブ~キス2~ 小説

一穂ミチ  yoco 

どこかにいそうな二人だからこそ

明渡や苑のような人はリアル世界でもどこかにいそうだな、と思いました。
マイペースで屈託がなくフットワークの軽い明渡は今どきの若者だし、虐待される子どものニュースを耳にすると、苑のように家族や周囲の人たちと愛情をやり取りする経験を積まずに大人になる人もいるのかもしれない、と感じます。
苑の「自分は誰かに好かれたり誰かを好きになる価値などない」という頑なな思考が、物語に暗い影を落としていて、楽しい…

11

ラブ~キス2~ 小説

一穂ミチ  yoco 

これで、ようやく

「キス」の続編です。
というよりも、「キス」とこの「ラブ~キス2」が揃っての一つのお話です。
前作「キス」では、何とも曖昧なまま放り出されたように終わった二人のお話でしたが、この「ラブ」でも二人の物語は、やっぱり曖昧なまま、切れそうで切れない関係が続ている所から始まります。
お互いに好き合っているのは、第三者から見ればバレバレだし、明渡自身も「もう、好きで良くね」なのですが、苑が自分で自分の…

9

ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

恋をして、仕事をして、生きていく。

面白かった〜‼︎

大きな声で一言、初めに書きたかったのです笑
『is in you』シリーズ3作目、今作のカップルはかなりの年の差ということで、読む前は若干尻込みをしておりました。
44歳は、一般的におじさんと言うのでしょうか?私見ですが、30代後半からは印象によりけり、その人となりによると思っています。結論からして、西口さんは私にとっておじさんではありませんでした。壮年期真っ只中の、魅…

7

ラブ~キス2~ 小説

一穂ミチ  yoco 

二人の出した答えに涙がとまりませんでした

「キス」続編になります。
読み終えた時、涙が止まりませんでした。

彼等の愛の形は、分かりやすく、また理解しやすいものでは無いんですよね。
でも、それこそが、彼等の愛なんだと思う。
たとえ、あの事故が起こらなかったとしても、結局はここにたどり着いたんだろうなぁと。

私は前作を読んだ時、ものすごくショックを受けたんですよね。
「愛」とは一体何なのかー。
心なのか、それとも脳の錯覚…

39

ひつじの鍵 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

胸のキュンが止まりません。

究極の癒し系BLでした。

正直、一穂先生の作品群の中ではやおい度が高めというか、ストーリーよりもキャラ萌え重視な雰囲気でしたが、胸がキュンとして止まりませんでした。
たまにはこういった、考えるより萌える作品というのも良いな〜と。

特に一色さんのキャラ設定には、お見事としか言いようがありません。相変わらずお仕事のチョイスが素敵。カード会社のコンシェルジュサービスなんて、由緒ある庶民()…

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