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一穂ミチ 竹美家らら
カノアマスミ
初め一行目が長すぎるんですよね。 一番初めの文章でその長さはちといくらなんでも読みにくい・・・・途中とかの文でならいいけど。二つに分ければもっと入りやすいとは思ったんですよ。 って言うか、なんか最初の1、2ページ、ちと難解過ぎる気がするんですが。 私最初の二ページ何回も読み直しましたよ。 件の一行のせいで視点がどっち向いてるのかアイマイにもなるし。 まぁ・・・入り口だけわかってしまえば後…
雀影
高校1年で、桂に出会ってしまった志緒、 好きだから、好きでいる その気持ちだけで、他の人なんか、自分の世界にはいらない。 この本って、サラッと読むと、ほのぼのと、しみじみとした、いいお話みたいなんだけど、 こうやって後からよくよく考えると、結構怖い、 拵さんのように、あからさまなヤンデレさんだけでなく、 志緒君も、結構あぶない、 桂先生も、若気で突っ走って、子供作っちゃっ…
meg
文句なしの神作品。 これがデビュー作とはすごい! タイトルにも雪よ、、とあるように、雪が降っているような静謐な世界観。 この方の筆力、表現力、才能なんでしょうねぇ。卓越したものを感じます。 何よりも作者のこの作品に対する気持ち、この作品を書きたいという熱意、言葉を選んで選んで、表現したいものを丁寧に創っている。 北原白秋の詩が引用され、文学的な匂いもあります。 文学少女出身なので、…
一穂ミチ 雪広うたこ
久江羽
ネタバレ
いつも思うのですが、一穂さんの作品は色が見えますね。 今回は表題のとおり様々な青が主でしたが、夜の闇と夕焼けの色も感じられました。 大学に入ってからの3年間片想いをしていた相手に、思わず告白してしまった遥。 お話は告白された方の暁行の視点で進みます。 将来の結婚まで考えているような彼女がいる暁行は、親友だと思っていた遥に告白され戸惑います。 恋愛相手としては考えられないものの、ただ拒…
じつに爽やかな三角関係物でした。 入江が、完璧すぎるくらいの好青年で、 柘植も、完璧すぎるくらいの健気な乙女。 相変わらず、一穂さんは、シチュエーションや、小物の使い方が丁寧で、気が利いています。 柘植を、藍作りの家に生まれ育った設定にしているので、 そこここに、色の名前が出てきます。 それがみんな、それぞれ素敵。 色の名前は、和名で漢字なので、 何気なく答えた色の名前にも、意…
茶鬼
一穂さんの描く若者は、小説の中にリアルに生きていて、キュンキュンさせられっぱなしでした。 初めて暁行に会った時に一目ぼれと失恋を同時にしてしまった柘植。 暁行は真樹という同級生の恋人がいます。 二人で観覧車に乗ったときリクエストを言えという意味で言われた言葉に「好き」と告白してしまう柘植。 彼には家の”藍をつくる”という家業に関して、色々複雑な気持ちがあったのです。 だから、欲しいも…
ミドリ
親友である遥に突然告白された暁行。 しかし暁行はノンケだし、彼女もいるしで遥の気持ちを受け入れることはできない。 でもその気持ちを突き放すこともできずに中途半端な態度を取り続けてしまう――。 この二人は正反対なんです。 家は裕福、美人の彼女がいて、男前な暁行。 一方遥は、実家は藍染の藍を作る仕事をしていて、その仕事を愛しているけど跡を継ぐのは兄で。(ちなみにこの藍が今回大切なキーワー…
一穂ミチ 木下けい子
りょう
「幼馴染」というありきたりな設定にも関わらず、今回も感動させられました。普通な設定の物語にここまで入り込んでしまったのは初めてです。 それはやはり一穂先生が文章力に長けているからでしょうね。ストーリーに無駄なところも欠如しているところも無ければ、表現がとても繊細で、ひとつひとつが胸に染みてきます。思わずBL小説ということを忘れてしまうほどです。 流星と太陽の会話は、流星の無口な性格のせいか…
「生徒×先生」という、一見普通な設定です。けど通常なら「生徒と先生との危ない関係」を重視してしまいがちですが、この作品は「愛し愛されることの喜び」を描いているようにみえます。すごく繊細で美しい印象を受けました。 この作家さんは文章力に長けていて、BL小説ということを忘れてしまうほどでした。なかなかBL小説では焦点にならない「生命」についても考えさせられました。それに会話が妙にリアルで想像しや…
あけみ
受けも攻めも非常に繊細で、触れなば落ちん……と言った風情なんですが、なかなか芯はしっかりとしていているんです。 過去の恋愛でボロボロに傷ついた桂でしたが、その過去ごと受け入れてくれた志緒に、癒されたんでしょう。 志緒にも年の離れた妹が生まれたことも幸いして、桂のことがよく理解出来たのもあったんでしょう。 その上、桂だけ真っ直ぐに愛してくれたら、そりゃ気持ちいいだろうし。素直に自分を認めて…