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一穂ミチ 穂波ゆきね
marun
とても惹かれるストーリーでした。 特別大きなトラブルや幸運が舞い込む 話ではないのですが、日常の一コマのようで でも、それが色んな場面でなるほどなと 思える事があったり小さな感動があったり、 受け様のちょっと変った個性的な性格で 一見すると誤解や反感を招きかねない 偏屈さんかと思えば一風変わった考え方が かなり共感出来たり、予想を裏切る行動があったり 攻め様も太陽みたいに明るい性…
一穂ミチ 雪広うたこ
クレタコ
ネタバレ
半分まで上がるまでが楽しい観覧車、甕覗き色という薄い青、藍で染まった指先、気の良いマスターが道楽でやっている様な飲み屋からの帰り道の風景、遥の田舎での藍染作業工程、色んなキレイなカケラが作中に散りばめられていて、全体に流れるその空気感を楽しみました。 ストーリー的な事を言えば緩やか過ぎるのかもしれない、恋愛に落ちるのも、そして付き合っていた女性と別れるのも、全てが緩やかに進んで行きます。 …
雀影
元同級生に酔った弾みでうっかり頂かれてしまうお話。 導入部をこんな風にざっくり言っちゃうと身も蓋もないけどね。 このお話に出てくる片喰、実はかなりきもいストーカーです。 初鹿野にも何度となく「きもっ」って言われちゃうくらい。 片喰の方には、自分の性格的な問題や、お互いの家庭の事情などもあって、ただただ初鹿野を見ていることしかできなかった。 それはよくわかります。 初鹿野の誰に対…
茶鬼
今作は「街の灯~」の主人公・初鹿野の勤める研究所の歳は上だけど同期の研究員・築(きずき)のお話。 相手の名前は新(あらた)。互いの自己紹介をする場面で「新築だね」なんて発言が出て、この主人公の命名はひょっとして狙ってる?なんて思わずニヤリとしてしまう。 築は研究者らしく、理論的に物事を考える人のような気がする。 明るく社交的な家族に対して、自分は人づきあいが余り上手くなく、その家族とつい…
一穂ミチ 青石ももこ
時城
一穂さんは、雪よ→オールト→今回の作品と読んでいるのですが、他の方々のレビューに反して私はむしろ今までより更に文章が綺麗な印象を受けました。語尾を延ばす記号として「~」を使うのがちょっと苦手なので、今回はそれがなかったことも大きいように思いますが。 でも、もしかしたら読んだときの気分とか、ストーリーの影響かも知れません…^^; 広東語表記については、会話は私もほとんど訳文しか読んではいませ…
一穂ミチ 木下けい子
tamapin
前作を読んだどきはくせのある文章だな、と思いましたが、慣れてきました。 淡々と進む文章の中で、流星が泣くイラストにすごくグっときて、もらい泣きしそうに。 木下けい子先生の表紙もとても良かったです。 なつかしいような切ないいいお話でした。 この作家さん、無理にエッチシーンをくつけなくていいと思います。
一穂ミチ 小椋ムク
アラフォーのオジサンと、アラサーの青年のお話です。 しかし、いい年して二人とも、8年間何も無しのままってどうよ、、 8年ぶりにロンドン勤務から帰ってきた達生。 そこには、かつて一度だけ関係を持った男、和がいて・・・ お話は、達生視点で進みます。 上司として、かつて寝たことのある相手として、どう和に接していけばいいのかと揺れ動く達生の心情は、なんだかしみじみと、とってもよくわか…
一穂ミチ 竹美家らら
田舎の小さな城下町、その故郷に帰ってきた慎と、それにくっついてきたチンピラめいた慎の友人・隼人〔攻〕 慎の家に居候する形で隼人はその町に居つくのですが、そこで出会うのが慎の知り合いでありこの町の「若様」でもある湊〔受〕 湊は、この城下町の殿様の血統の跡継ぎで立場的にも、あと町の人々にも「若様」と呼ばれていてまた若様な存在でもあります。 勿論、現在では殿様などというものは存在はしていないのだけ…
海外への転勤直前、旅先で出会った学生との安らぎのひと時。 そして一夜の・・・思いを残しながらも眠る彼の人を残し・・・ それから8年の年月が過ぎて日本へ凱旋し、職場へ出向くと 遠い昔に忘れかけていた受け様との再会。 受け様の健気なぐらいの意地っ張りぶりに、攻め様も 嫌われても仕方無い事をしたと思ってしまうのですが 受け様の上司として同じ部署で働くかぎり接点はあるわけで。 8年前のことを…
今回は11歳歳の差、そして再会。 過去をたどって回収して、そのバラけてしまった心をしっかりと繋げる。 とても静かで淡々とした大人な雰囲気のお話でした。 雪の風景、北海道の冬の風景が、何だか二人の主人公の心情や様子にとてもマッチしていて、、冬の風景のイメージから二人ができあがったのかな?とも思う、そんな一体感がありました。 清坂が8年前イギリス転勤の直前にふいに訪れた北海道で、偶然であっ…