一穂ミチさんのレビュー一覧

meet,again. 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

題名に沿って

はじめは「meet,again.」という題名にオシャレだなあという思いしかなかったのですが、紙をめくって、この本の中の世界に引き込まれるにつれて、この題名の意味がわかってくるようで、胸が痛くなると同時にとてもぞっとしました。

このお話は、少しだけ人とちがった、いわゆる「超能力」をもった母親を交通事故で亡くしてしまった嵐くん(受)と、失踪してしまった一卵性双生児の兄を持つ機械のような栫(攻)の…

5

Don't touch me 小説

一穂ミチ  高久尚子 

サラッと読めました

帯『触れてほしいのは、君の指だけ―。』

思ってたよりサラッと読めました。

合コンで酔っ払ってしまい一晩、初めて会った男の家に泊めてもらった連〔受〕
彼は潔癖症なんですが、仕事上で今度はその男と再会する事となります。
長谷川〔攻〕の職業は特殊清掃。
つまり事故や自殺の現場もあればかなり悲惨な場所を清掃する、そんな仕事。
それを知った連は生理的に、長谷川の触れる手を振り払ってしまい…

1

meet,again. 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

いつもながらの丁寧な描写でした

この作者は好きな人にはこよなく愛されるけれど苦手な人には
なかなか最後まで読むには努力を必要とされる内容があると
何度か感じた作家さんですね。
まぁ、相対的にはかなり高評価の作家さんでもありますね。
今回の作品も実に丁寧に人間の描写を施してる作品でした。
大学生と学生生協のバイトで砂時計職人の息子との何処か歪で
空虚な心を抱えてる二人が必然の再会をし、心の再生をしていく
ようなストー…

5

meet,again. 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

それぞれがそれぞれを補って余りある存在

「好きだよ」とか「愛してる」とかそういう二人の関係ではないんだろうな、何と言うか、互いを埋める存在というんだろうか。
本質をわかってくれているのは、互いだけだったということを知ったことで成立する二人の関係なのかな。
と、読了後そう思いました。
文章だけを追っていくと、実にあっさりと文字は視覚から脳へ入って行くけど、読んでいる最中にというより、読んだ後に、あの時彼はどうしてこう言ったのか、こう…

3

はな咲く家路 小説

一穂ミチ  松本ミーコハウス 

センシティブ系

キラキラした感性と繊細な表現。情緒があるとでも言えばいいのかな?
読みながら、朝丘戻。さんや杉原理生さんを思い出してしまいました。

雑誌掲載分とその続編が書き下ろしで収録されています。
雑誌掲載分の頭を読み始めて「これははまったら泣いてしまうタイプの作家さんだ」という予感がしました。
凄く世界が美しいんだもん!!
情景を美しく表現できる作家さんは結構好きなのです。
それが物語とキャ…

2

はな咲く家路 小説

一穂ミチ  松本ミーコハウス 

読み方の問題?

山なし谷なしといいますか。
正直なところ、流し読み~な感じでザっと読んでしまいました。
スミマセン(o_ _)o))
お互いに、片親をなくしている同士の親の再婚で兄弟になった二人がどう、結ばれて、どういう気持ちでうんたら~なお話。
正直、挿絵が可愛いぜよぉっぉwwな読み始めだったのですが
キャラクター、どっちがどっちだかも後半までいまいち混乱してしまい
結局のところ、よくわからないまま…

0

街の灯ひとつ 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

再会

結局は受が流されてしまった・・ということなのだろうか。
苗字が読みにくすぎて毎度フリガナを確認しました。
最近多いよね(-ω-*)読めないんだよ。

というわけで、今回は再会もの。
久しぶりの同窓会。見覚えのない顔。
思わず飲みすぎたその日、目が覚めると・・・・ギャーw
そこまで記憶なくすほど飲んだことはないですが、気が緩むとしゃべりまくるんだな・・・私・・・とついこの間自覚。
お…

0

さみしさのレシピ 小説

一穂ミチ  北上れん 

さみしい人が幸せになる話

フードスタイリスト見習いの知明の元に、ある日一本の電話がかかってきた。
叔母の夫だと名乗るその人物は、ぶっきらぼうに彼女の死を告げる。
墓参り代わりに訪ねた家で見た夫、慈雨は明るかった叔母とは対照的にどこか陰のある男だった。
同棲中の彼女に手ひどく裏切られたばかりだった知明は、酔った勢いで慈雨の家に置いてもらう約束をするのだが……

フードスタイリストの卵×天の邪鬼な翻訳家で甥×義理の叔…

1

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

学園モノ

読後、間が空いてしまったために、どんな話だったのか思い出せない・・
ということは、そんなにインパクトのある話ではなかったのか。

ここでの評価がすごく良い作品であり
早いうちに読んでみたいと思い続けてきた作品でありました。
しっとりと、ほかのBLにはない雰囲気を感じた。
思い出すべく、ページをめくって思う。
繰り返し読むことで味が出る作品なのだろうか。
昔は、同じ本をなんでも繰り返…

5

窓の灯とおく 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

うそのつけない君が好き

「街の灯ひとつ」の関連作。

同じ本ダブり買いしちゃったかと心配になったけど、関連作にしては粗筋は「街の灯~」とは全然関係ないみたいだし、、、
???と思って読んだら、前作で蚕飼っていた初鹿野の同僚のお話だったのね。
前作では脇キャラながら、なかなか変わった味付けの子だなあって、恋愛なんかしそうもない感じだったのに、そんな子が恋愛するときって、こうやって、まっすぐに恋に落ちるのね。

4
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