一穂ミチさんのレビュー一覧

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

「らしさ」満載。

あ~これは一穂せんせいだから許される本だね。
ギリギリBLライン。だけれどそんなこと気にせずグイグイ読ませてくれる。
これよ!これなのよねぇ。
 
キラキラで切なくて、
何かに、あるいはどこかに届きそうで届かないもどかしい感じ…青春ってこんな感じだよねぇ。
そういうのが過不足なく、ことさらに青春崇拝されることなく、でも丁寧に丁寧に重なって紡がれるストーリー。
 
こういう書き方は一…

2

オンユアマーク グッズ

光に満ちた、…

数ある『林檎』の番外編の中でも、とりわけ好きな一編。

時間は付き合い始めて暫く経ち、志緒は高校に二年生になっている。
体育祭を前にした学校の情景、その中での志雄が桂の視点で描かれている。

生き生きと描かれる高校生達の描写の中、志緒が鮮やかに浮き上がる。
それは、志緒の持つ得難い個性の故もあるし、何よりも桂が見ているから。

そんな中、背筋の伸びた少女・山辺さんが志緒に恋している…

4

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

青春なキラキラ

一穂さんらしい文体で、繊細で素敵だな~と
思える作品でした。

アイドルオタクで引きこもり高校生と
俳優の卵の高校生2人のお話でした。

侑史の家に、いきなり同級生の航輝がやって来て、
学校に来いと言います。
そして、侑史のような引きこもりの役のオーディションを受けるので、
一緒にいて、観察させてと言われるのでした。

侑史がなんとも素敵な人でした。
侑史のスレていない、丁…

2

2012 New Year 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

彼の救いのある未来

「meet,again.」の番外編。

本編の最後で、嵐は父親から他所での修行を持ちかけられていて、
明らかにそれを決めているシーンこそなかったが
彼がそうする事にしてどこかの町(?)に移り住んだ事は察っせられていた。

志緒には相談したし、美夏だって知っている。
でも栫には言っていない、言えない。
結局大学でのバイトの最終日になって、ようやく電話をかけて栫を呼び出したところ…

9

meet,again. 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

評価に悩む…

私にとってBLではなかった。
しかし!萌えなくても面白かった。という作品。

読んでる間、ずっと得体の知れないザラザラとした不安感と不快感に抱きすくめられたような気分になりました。
つまった喉をケホッと吐くと砂が出そう。
 
短めの文が淡々と繋がれて読みやすい綺麗な文章だと思います。

栫の静かな荒廃感漂うキャラクターのみがハッキリと印象づけられるのに対して話は嵐の母の資質・栫の家庭環境を含む生い…

6

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

青春の象徴

最初読み始めたとき、今を時めくアイドル(AKBみたいな)の熱心なファン=ドルオタ。そんな男子がどうやって男子との恋愛ができるんだろう?
と不思議で仕方ありませんでした。
しかし、展開するにつれて彼が半ひきこもりになり、いあゆるアイドルに逃げた(この言い方が正しいかどうかはアレであるが、自分にはそう見えた)その理由が後半になり語られることにより、彼にはその素養はあったのだということは十分にわかり…

4

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

“高校生”の透明感

まるで「ご自身が高校生なんじゃ!?」と思ってしまうような
学校行事でのエピソードや、会話中の崩れた日本語。
これ、他の作家さんだったらどうだろうと思ってもみましたが
贔屓目なのかもだけどミチさんのは凄く好き。
だって自然なんですもん!!
「あーいるよね、こういう若い子達」ってするする読めます。

さらっとアイドルオタの侑史に「キモ」っていうのに
嫌悪感をいだかせないって、
航輝そ…

3

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

妹に救われその兄にも救われ恋になる?

微妙に評価の分かれる作品なのだと思うのですが、ひきこもりでアイドルオタクが主役。
しかし単なるオタクとは読み進めるうちに違うのではないかと思えてきます。
友人だと思っていた相手とのトラブルで傷つき不登校になる受け様なのですが、
その傷ついてしまった時に偶然目にしたアイドルが攻め様の妹だったのです。
何故か妹のほたるんに心惹かれ癒され、何とか学校も出席日数ギリギリ&テストは受けるで
一応高…

3

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

キラキラしてキュンキュンする

一穂先生が書く高校生は、何故こんなに瑞々しくて魅力的なんだろう。

半引きこもりの侑史は、在宅専門のアイドルオタ。
学校にもたまにしか行かない彼の生きることを支えているのは、
ベビブロ(ベビーブロッサム)というAKBみたいなアイドルグループのほたるんだ。
そこに突然突風のように登場して、彼を外の世界に吹き上げる航輝。
高3で同じクラスになったらしいけれど、顔も分からなかった彼に巻き込ま…

11

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

アイドルオタ・・・に入り込めるかどうか

AK○48にどっぷりハマってる男の子が、
きれいでかわいいアイドルに夢中な男の子が、男を好きになることってあると思う?
そんな発想からはじまったのかなぁ~と思うようなお話。

ベビーブロッサムという競争主義のアイドルグループのトップを走る、
久保田ほたる、こと「ほたるん」が大好きな「在宅」オタがこの本の主人公の侑史。
卒業できるギリギリの日数しか学校に行かない、半引きこもり。

そ…

4
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