一穂ミチさんのレビュー一覧

シュガーギルド 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

それはある種の執念

 海外赴任を終えて、8年ぶりに達夫ですが、彼の勤める光陽商事に戻ってみると、なんと昔たった一度だけ関係した和と再会するのです。

 昔、達夫は偶然の休暇で何気なく北海道に行くのですが、そこで和と出会うのです。
独身で誰が待つわけでもない生活で、一人で時間もお金も使える生活を達夫は送っているのですが、そこで何気なく北海道に行けるところが格好いいです。

 達夫と和は道中を共にするのです…

5

ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

見出された美しい化石

◆あらすじ◆

主人公・名波碧(ななみ へき 26歳)の仕事は、国会速記者。華やかな政治の舞台の隅で裏方に徹する速記者は、今や機械で代替できる消えゆく職種でもあります。
弁当男子の彼は、毎日、昔ながらの和の惣菜を詰めた自作弁当持参で通勤。弁当に限らず、彼のライフスタイルは、古き良き時代の日本人のそれそのものです。
公私ともに、ともすればアナクロで、否定的に見られがちな彼の生き方ですが、彼自…

9

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

セックスレスというテーマが効いてる

発売当初に、いくつかの書店を回ったら平積みがかなり減ってるのを見て、売れてるのかな…?と思って購入しました。噂にたがわぬ話題作だと思います。

攻めの一顕の夫婦がセックスレスであることから物語が展開していきますが、このセックスレスとなった夫婦の描写が個人的にかなりリアリティに溢れていて読んでて切なくなりました。

セックスレスというテーマは主人公の一顕だけでなく、整にも、また一顕の妻の先輩…

9

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

うーん。。。

高校時代の話はとっても萌えました。
しかし、13年後の話が何とも言えません。
佐伯との関係をいきなり放り投げて圭輔のところへ行ってしまう一束。
私的には納得をするのが難しかったです。
もう少しゆっくり話を進めればいいのになと思ってしまいました。涙
それと、文章がくどいなぁと思ってしまうところがありました。
話はおもしろかったです。
でも、その二つのことが私的には気になってしまいました。…

3

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

潮が満ちていくような、必然への回帰。

◆ダイジェスト◆

新聞社に勤める静良時(しずかよしとき)(43歳)は妻の浮気で離婚したばかり。
独りで暮らし始めた彼のマンションに、妹・十和子の夫で同僚の佐伯密(さえきひそか)(43歳)が、十和子に離婚を言い渡され、転がりこんで来ます。

密と十和子は、幼い頃、数年間を同じ病室で過ごした闘病仲間。十和子を介して知り合った良時と密も、32年来の友人です。
20年前に結婚してからも、本当…

7

RUTILE souvenir ETOILE グッズ

いろいろMIX。

ルチルの全員サービスの小冊子。
小説の方が多いので結構ボリュームあります。

…正直、原作知らない作品がほとんどだったのですが、本編を読む前のお試しとしても楽しめるかもしれません。
全体的にわりと甘くて、短いお話のわりに色っぽいシーンもあったり。

そんな中で気になったものをいくつか。

「睦言レッスン」和泉桂(「七つの海より遠く」より)
唯一、原作既読の作品でした。
本編が可…

4

Dear+&Cheri+ LOVERS+ グッズ

内容は大満足

Dear+の誌面広告でみて、通販しました。
届いてびっくり。
思っていたよりも大きくてかなり分厚い。
かなりお買い得感あります。

私はコミックス派なので、今まで「是」のシリーズと「クロネコ彼氏」シリーズくらいしかちゃんと読んでいませんでした。
そのふたつの番外編だけが目当てで買ったようなものでしたが、読んだ事が無かった作品の番外編もちゃんと楽しめました。
LOVERS+きっかけで、…

1

秋雨前線 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

中身はハチミツ色の幸せな一冊♪

表紙は黒でシックにまとめてありますが、
中身はハチミツ色のとっても幸せな一冊でした。

一顕と整のこの二人のキャラクターがとっても好き!!
も-----二人とも愛おしい!!
心配していたそっくりさん事件も起きなかったし、
(なぜか一穂さんの作品に知人や身内にそっくりキャラが多発する事件が起きていたのです)
おかげさまで同人も完全に気を抜いて楽しめました。

一穂さんのキャラクター…

8

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

冬に時期に心が温かくなる物語

一穂さん初読み作品でした。この作品でデビューとは本当に驚きです!!

登場人物の背景もしっかりしていて、決して大きな派手さやエロさはないんですが、読んでいてリアルな感情にひきこまれました!!

一度フラれても志緒君の「好きになったりして、ごめん」と桂を好きでいることをとめられない所や、桂の過去を知って北海道まで行く所。
また桂の高校時代の過去。
子供の頃って本当に何も見えてない時がある…

7

ムーンライトマイル 小説

一穂ミチ  木下けい子 

あのふたりのその後も

『オールトの雲』の受け・太陽の弟である大地がまさかの再登場。
あらすじ読んだ時は目を疑いました。
そして相変わらず、木下けいこさんのイラストが素敵。

攻めの大地は20歳のフリーター。
女性関係に奔放で、上映中の静まりかえったプラネタリウムで思いっきり彼女に浮気を責められ振られます。

受けの昴は科学館の学芸員。
『オールト〜』での流星の部活の先輩で、28歳。(見えませんけどね)

5
PAGE TOP