一穂ミチさんのレビュー一覧

アロー 小説

一穂ミチ  金ひかる 

一般小説のようです

一穂ミチ先生の作品はイエスノーが初読みで主人公にドン引きした訳ですが、まあ他の作品も読んでみようと思いました。

出だしから雰囲気が一般小説ようです。

この作品の葛西草てどこかのアパートみたいですよね。
ひらがなにすると、かさいそう で、かさい荘。
そんなことを思ってしまったもんだから、そればかり気になってしまってます……。

で、会話や文章にも読みにくい所がけっこうあって……け…

5

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

サイテー野郎がふたり(後半注意!)

冒頭から痛快でした。
私小説というのは苦手なんですが、これは凄く良い!
「そのまま進撃してしまえええ!」って感じでした。

心の中で声を発している主人公である計(受け)の言葉は凄まじい!
何という上から目線。
周囲や相手をこけおろしています。
「この愚民ども」って言葉は凄いですね(笑)
それをにっこりと笑い、
「いい子ちゃん」の仮面を被ってやりすごす計…。
これは笑い転げそうに…

10

2015 spring 小説

一穂ミチ 

甘くてほろ苦い味わいが素敵

"初鹿野とつき会い始めてから(本当に現世の話なのかな?)"

この冒頭の下りがすごく片喰らしくて
のっけからニヤリとしてしまいます。


バレンタインに初鹿野にチョコを渡したい片喰。
デパート催事場へ単身で乗り込み
女性だらけの空間で、聞き慣れぬスイーツ用語に
キョドりまくる姿が「はじめてのおつかい」のようで
なんとも微笑ましいです。
そっか、トリュフがキ…

3

ワンダーウォール 小説

一穂ミチ 

The one who save me

本編、『ワンダーリング』は、甘くないのに甘い話だったが
早くも3冊目になるこの同人誌は、もっとわかりやすく甘い。
そして、本編のどこか仄暗くヒリリと物騒な雰囲気は残しつつ
もっと陽性の突き抜けたテンションで読者を巻き込む。
同人誌を読み進むうちに、本編の評価もどんどん上がるのが
一穂マジック。

この一冊も、藤堂という男を作った背景や思想、
それらを描くことで物語に膨らみと厚みを与…

4

恋をする/恋をした 小説

一穂ミチ 

恋しさと切なさと

友人がデキ婚し、急きょ結婚式の二次会の幹事をやることになった一顕。

お人好しで社交的な一顕とは対照的に、整は幹事の経験はなく、ずっと部屋にこもっていても平気なインドア派。
「気が合わねえなー」
「ほんとそう思う」
というやり取りが素敵。
正反対なのに、互いの考えを尊重し
仲良くやってる二人が好きです。


今回の同人誌は、整視点。
整が、そんな正反対な一顕のことを
どれだ…

8

ワンダーウォール 小説

一穂ミチ 

続きが出るたび好きになる!

『ワンダーリング』三冊目の同人誌。

まず感想としては、もうこの二人ほんと好き!!!
一穂さんの書かれる意地悪受けが大好きなので雪はドタイプだし、藤堂のヘタレ紳士ぶりもとても素敵です。
本編より雪のデレが増え、魅力的な登場人物も増えたことから、このシリーズに対して愛着が増してきています。


■「わるいこみつけた」
いくつもの言葉を操り、世界を股にかけ活躍する藤堂が、自分や雪は何人…

4

Dear+ Novel Fair 2014 Special Book グッズ

意外にエロがあって驚き!

ディアプラス文庫2014年の全員サービス小冊子です。
やあ、1/3くらいは本編読んでいない作品でしたね。
随分前の作品のSSもあって、びっくりしました。

**********************

安西リカさん『好きで、好きで』番外編
→本編未読。そろそろ付き合いだして11年という、桜の時期のお話。
ネガティブ思考の受けに対して先手を打って同棲を持ちかけた(きっと本編で)攻め…

4

2015 spring 小説

一穂ミチ 

軽快で暖かなチョコレート色の幸せ

相変わらず一途というのを通り越した一途さの片喰くんの
バレンタインストーリー。
テーマに合わせてクラフト紙にチョコーレート色のインクという
おしゃれな装丁の『街の灯ひとつ』番外編。

すっかり安定している幸せな割れ鍋と綴じ蓋ぶりは
読んでいてとても楽しいが
何より、ある種コミカルな程の彼の言動を
とても軽快にそして暖かく描く一穂さんの筆の冴え!
もし本編を知らなくても、ちょっと個…

3

2015 spring 小説

一穂ミチ 

まさかの片喰×初鹿野!!

何か私に作用したのか、ただの偶然か(後者でしょうけどもw)
つい先週『街の灯ひとつ』と『窓の灯とおく』を
読み返したばかりだったんです!!
もうミチさんの新作では私の大好きな片喰×初鹿野は
もしかしたら読めないのかもしれない…と思っていたのですが
「久しぶりにバミオ書けて楽しかったです」だなんて
有り難くて有り難くて思わず涙ぐみました!!!


初鹿野と付き合い始めた事で、
そ…

4

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

愛すべきON/OFFアナ

一穂先生の作品は、わんわん泣ける描写やぐわわっと胸を突き刺すように萌え悶えるエピソードよりも、どこかほっとする展開と思わず付箋をつけたくなるような小さな掛け合いが光るので大好きです。

今回一番涙腺にぐっと来たのは前半のアクセント辞書のエピソードだったのですが、ここ以外でも印象的な部分が萌えたり泣けたりする重要なシーンだけではなくて、ちょっとしたやりとりや地の文の中のさりげない一節でとてもぐっ…

14
PAGE TOP