一穂ミチさんのレビュー一覧

メロウレイン 完全版 上 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

恋人同士の2人の幸せを垣間見ることができて、最高でした

良い、自分にとっては最高で、文句なく神作品でした。
ふったらどしゃぶりの本編があっての、メロウレインであることを痛感しながら読みました。
本編での辛さ、切なさがあったからこそ、恋人となった2人の幸せが嬉しいし、整のかわいさを知ることができたし、この何気ない日々を恋人として過ごす2人がとにかく幸せそうで、楽しく拝読しました。

秋雨前線が特に好きでした。
お互いに嫉妬して、やきもち焼く様子…

0

ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~完全版 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

恋愛のリアルに、気持ちがグラグラ揺さぶられました

心理描写がとてもリアルで、胸に迫るものがありました。
一読では気持ちが追いつかず、再読して、やっと追いついた感じです。

整と一顕のやり取りにページ数が多く割かれていて、じっくり丁寧に描かれていました。
ノンケの一顕が、男性に惹かれていくのはどんな状況がきっかけなのか、読む前は気になっていましたが、そんなことを考える暇もなく、読み終わりました。

顔が見えないメールのやり取り、電話より…

0

さみしさのレシピ 小説

一穂ミチ  北上れん 

不器用な愛

知明と慈雨が共に過ごす日々の中でそれぞれに思うことがあり、結果として気持ちが変化していくお話ですが。
ふたりが交わっただけでは生まれなかったであろう感情に、実華子や咲彦や皐月の存在が絶妙に絡まっているのが深くて複雑ですごく面白かったです。

自分に対してどこまでも関心がない親とか、他の男を作って居なくなった彼女とか。
さらりと明かされていく知明に関してのエピソードはなかなかに重かったけれど…

0

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

とても複雑な思いで読みました

一穂先生の初めての御本。教師×生徒の表題作と、その2年後を書いた続編「手のひらにきみの気配が」の2本立て。
読みながら、大層複雑でした。本当に複雑でした。
同時に相反する二通りの読み方をしてしまう自分がいまして、折り合いをつけられず最後までそのままでした。
この作品を楽しむには年を取り過ぎてしまったのかもしれない。後述します。

表題作においては、主人公の志緒は高校1年生15歳、志緒が好…

1

アンティミテ 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

本編を超えてしまいました⋯!

ひつじの鍵読了後、レビューにてこちらが
スピンオフ作品と知り、購入しました。
皆様のレビューのおかげさまですm(_ _)m

ひつじの鍵で、当て馬ともいえないほど控えめに
ひたすらに優しい和楽のその後が気になりました。
タイトルの雰囲気も違い
内容もしっとりとしています。

イエスノーシリーズでも思ったのですが
職業の解像度が凄まじすぎておののきました。
のめりこみにこみまし…

0

メロウレイン 完全版 下 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

セックスで純愛を語る小説

整の恋心がだんだんと育って
様々な気持ちが芽生える巻。
一顕の言うように気持ちが右肩上がり..!

3冊読むと2人の人物像がしっかりみえてきて
おもしろかったです。
本編では閉ざしていた整の性格が色づき、
動き出し
アンニュイ、天然、癇癪、小悪魔、の整が見られて
とても嬉しいです。
一顕がどんどん整にはまっていくのが可愛い。
その一顕を愛でる整も大変萌えます。

先生の描…

1

メロウレイン 完全版 上 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

男性性の弱さと愛しさ

ふったら読了後すぐに拝読しました。
続きがすごく気になる作品だったので。
肉体関係が先にきた2人、
そのあとの甘さも期待をしました。

整によって全部を受け入れられた一顕の喜びを感じる巻。
一顕には
「もう整しかいない ふたり同じ傘に入ってる」
と考えるところが尊かったです。

和彰との事を思い出して身体が硬直状態になるシーン。
一穂先生作品の中でもかなりシビアな展開のその後…

1

ワンダーリング 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

圧倒的美しく強靭なディーラー

ノーモアベット読了後にすぐ拝読しました。
まさか「あっさん」こと「芦原」が
「雪」だとは思いませんでした。

一穂先生がこの作品の表紙をベスト3に
挙げてらっしゃいましたが
こんなにも美しいキャラだとは..。
雪がルーレットを回す姿を想像してうっとり。

この作品を読んでまたノーモアベットに戻ると
延々楽しめます..有り難いm(_ _)m
ノーモアベットはひたすらに痛快ですが…

0

ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~完全版 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

男性の「さが」の繊細さと苦しさと

男性性視点でのセックスが主軸にある物語。
一顕の気持ちにわかりみが深すぎました。
求めて拒まれたら男だって辛い。
1人でいるより2人のほうがその苦しみは大きい。

一顕と整の男同士2人のやりとりがシンクロしていき、
気持ちを繋ぐ。
男性の整だからこそ救えたとも思う。
男として傷ついた一顕の苦しさを聖が受け止め
一晩目で堕ちていく怖れに変わり
二晩目で「どうすんの」と途方に暮れる…

1

ノーモアベット 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

愉快痛快軽快カジノBL

一穂ミチ先生祭り☆
こちらの作品は軽快で、大変面白く拝読しました。

ファンタジックなお話かとおもいきや
さすが一穂先生、
リアル国営カジノがみえてくるから凄いです。
ギャンブルと義兄弟(従兄弟)
ものすごい組み合わせで萌えさせられました。
カジノ、賭け事に全く知識がなくても、先生の文才で問題なく興奮させられ楽しめます。

ギャンブラーでフーテンの父
気丈に待つ明るい母、

0
PAGE TOP