車折まゆさんのレビュー一覧

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

綺麗なハッピーエンド

高校生の浩一は興味本位で年齢を偽ってゲイ雑誌の恋人募集の伊藤誠という男に手紙を送ってしまった。
しかし後日手紙の返事がきて、会いたいと時間と場所を指定してきた。
あまり深く関わってはいけない…そう思うも好奇心が勝ってしまい結局友達とどんな相手なのかを見に行ってしまう。
そして彼、伊藤誠は自分の学校の教師・高橋誠人だということを知る。

まずストーリーに惹かれました。
生徒×教師で年の差…

1

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

デビュー作だったのね

確か昔読んだと思うので、積読のほうに回そうかと思ったのですが、書き下ろしがあったので結局読むことにしました。ああ、記憶力の少なさよ。あちこち結構忘れておりまして、新鮮な気持ちで読めました。

冗談で出したゲイ雑誌の交際希望欄への手紙に返信が来て・・・
高校生・里見はこの件を一緒に企んだ女生徒・遠藤の気を引きたいが為に、彼女と一緒に相手の顔を見に行くのです。
相手が誰かを確認しただけで終わり…

6

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

木原作品の原点

ほんと、ダメな男を書かせたら、この人の右に出る人はいないですね。
ダサい服装、オドオドした態度、でも相手に気を使わせないようにする優しい男・高橋。。。
そして、そんなダサダサの10歳も年上の男にどんどん惹かれていく浩一の心の変化が
とても急激なんだけど、不自然じゃなくて
浩一視点で書かれていることもあって
読んでるこっちまで狂おしい気持ちになってきてしまいます。

「興味本位」から恋…

5

永遠と一瞬 小説

西門  車折まゆ 

大切な思いを伝えるもの

今回は巷を騒がす謎のミュージシャンと
広告代理店勤務のサラリーマンのお話です。

互いに思っている幼馴染の二人が紆余曲折の後に恋人になるまでと
その後の二人を収録。

二人は分譲マンションの隣同士を両親が買って以来の付き合い。
お互いに一人っ子同士ですぐに毎日一緒に過すようになり、
家族ぐるみの付合いをしてきた二人ですが、
受様が高校生になったある日、
攻様の部屋を訪ねると彼…

5

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

古さは感じられません

クラスメイトが持ち込んだゲイ雑誌の文通コーナーに載っていた、市内に住む男に冗談半分で手紙を送った里見。
なのに、律儀に返事が返ってきて、クラスの女子が「見てみたい」と言い出して。その女子が何となく気になっていた里見は、デートも兼ねて待ち合わせ場所へ行くと、そこには高校の現国教師・高橋がいました。
お互い嘘で塗り固め本当のことは何も言わず、でも、気持ちだけは本当だというちょっと歪んだ付き合いをす…

2

永遠と一瞬 小説

西門  車折まゆ 

周りの人にかき回され、支えられ、

幼馴染の二人が、お互いを思いながらも今のままの関係を保とうとして・・・というお話。

事情があってマンションの隣の家族に世話になっていた烈と隣の息子優哉。
二人は小さい頃から仲が良く、大人になった今でも兄弟同然な生活をしているのですが、歌にデザインにと才能を発揮している烈に、旅行代理店勤めの優哉はコンプレックスを抱いています。
そこへ、プロモーションビデオの撮影旅行を依頼され、優哉も同行す…

3

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

ちっとも古くない

95年に雑誌で発表された、ご本人後書きに曰く「多分デビュー作」
確かに、最初の出会いがゲイ雑誌の「お友達募集欄」を通じての手紙だったり、携帯電話がなく、家の電話でしか連絡が取れなかったり、待ち合わせが喫茶店だったりと、風俗的には今とはいささか異なる。
でも、その辺の不自由さが、もどかしくっていい。
もどかしくって、懐かしい。
そして、とっても真面目。

興味本位の嘘の手紙で出会った二人…

5

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

うさぎさんはもう独りではいられない!

95年に商業誌に出たものなので、2人の出会いは雑誌にあったゲイの文通募集という設定です。
私はそういったものを知らない世代ですが…そういうちょっと懐かしいような空気とは裏腹に、
近未来を思わせるような車折先生の挿絵の空気のバランスが凄く好きです。
浩一は、友達と一緒に冗談で出した手紙に返事が来てしまい、親友には止められましたが
待ち合わせのその人に会いに行ってしまいます。
そこで見たのは…

5

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

嘘も 弱さも 恋のうち

たまたま拾ったゲイ雑誌の文通欄にイタズラ心で出した手紙が元で出会ったふたり。
興味本位の好奇心 ―― 若さというのは時にコワいもの知らずで残酷だ。
里見はノン気で好きな女子だっていたりするのだが、手紙の相手・伊藤(仮名)に本当のことが言えずズルズルと会ううちにいつしか惹かれていく。
ついこの間までは、自分だってそう思っていた中の一人だったはずが、男同士の恋愛なんておかしいという友人に腹を立て…

10

コル・レオニス-獅子の心臓- コミック

車折まゆ 

先が気になる~

サイトで掲載されていた漫画や、同人誌などは見たことがあったのですが、コミックスも出てたのですね、気づくのおそくてごめんなさーい!!
先生X生徒と書いてあったので、学校の教師と生徒かと思っていたのだけど、弁護士先生と高校生って事なんですね。(笑)
しかも、19歳差だなんて、ナンテ素敵なの♪

短編が沢山詰まった1冊ではあるけど、それぞれが少しずつリンクしている形で話が進んでいるのが面白いです…

5
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