恋煩シビトさんのレビュー一覧

パンデモニウムより愛をこめて コミック

恋煩シビト 

天使と悪魔

序盤の1話完結モノっぽさは、少年or少女漫画のようでした。実際ルイ(天使)が主人公で、悪役がマルコ(悪魔)で展開しようと思えばいける気がする。花とゆめ辺りで…

大団円ハッピーエンド第一主義の天使様方と、メリーバッドエンドも肯定してくれるマルコ様のお話です笑
なんだかんだ、最後に愛は勝つ。勝ち負けじゃないけど。

キラキラ美しいルイの金髪碧眼が黒く染まっていく…もったいないという思いと背…

1

三色混ざれば黒になる コミック

恋煩シビト 

名前からも。

うーん、業を感じますね…
ヤクザの組長を約束されているのに、違うものを求めている巽。
一心に、兄の巽を好きな智己。
半グレの辰吾。

これ、読んでいて気づいたのが名前。
巳と辰の間の方角が、巽なんですね。この名前からも3人の関係性がわかる。

読み終えた感情は、複雑です。闇の中だとすがるものは、光だけじゃないのだなぁと。酷くされても、巽が辰吾に引寄せられて行くのは何でなんだろう?

1

バラ色の時代 コミック

恋煩シビト 

清濁の中で。

清濁併せ呑む。
この心情にたどり着くまでの右介の人生が凄かった。
高校で、偶然にも出会ったヤクザの息子、大和。無理やり犯されてからの、右介の人生が濃すぎる…

どこかで、大和の執着を愛情と感じる場面も有ったのだろうけど情人として、囲い込みの医者としての右介はタフだと思いました。かなり、大和は酷いのです。ヤクザってそう言うもんだ、と言われたらそうかも知れませんが。

はっきりと、右介に対…

1

月の裏を越えて〜オメガバース〜 コミック

恋煩シビト 

最後が良かった

ベータだと信じていた日浦が実はオメガだったという作品です。

シビト先生だし月ヶ瀬には亡くなった今でも愛している番がいるしで、読み終わるまでハラハラしました。
明るい日浦がだんだんと悲しげな表情が多くなって来るのが物悲しかったです。

純を好きなままで良いから、自分を受け入れて欲しいと言う日浦が切なかったです。また拒絶しながらも日浦に惹かれて行く月ヶ瀬の苦悩も。

若さだけで突っ走っ…

3

月影楼で逢いましょう~遊郭オメガバース~ コミック

恋煩シビト 

物悲しい

「月の裏を越えて」を先に読んでいたので、純の未来を知っていただけにとても切ない作品でした。

オメガとして搾取されていた純ですが、実の父親が楼主だったのも驚きでした。月ヶ瀬の若さ故の真っ直ぐさに嫉妬しながらも、先の長く無い純に普通の生活を経験させたかったのでしょうか?

普通の生活をする事によって嫉妬するという気持ちを知った純ですが、月ヶ瀬の気持ちはずっと自分にあったと知っていたと思います…

1

あの素晴らしい愛をもういちど コミック

恋煩シビト 

シビト先生には珍しい作品

シビト先生の作品の中では珍しく未来に希望が持てるような最後だったと思います。

攻めが単純で表情豊かだったのに比べて、受けが無表情でいつも悲しげな表情だったのが印象的でした。

学生時代の初めての恋人に借金を負わされ逃げられた過去を持つ受けでしたが、体当たりで自分を大切に扱おうとする攻めに惹かれて行くのは必然だったと思います。

2人が結ばれた途端に元恋人が現れて受けに言い寄って来まし…

3

シュガーダーク コミック

恋煩シビト 

表題作の閉塞感が好き

◆シュガーダーク(表題作)
 もっと読んでいたかったので萌評価にしましたが、この終わり方自体は嫌いではありませんでした。爽やかで誠実で人間の出来た夏彦に、盗みばかり働いていたハルが良い影響を受けて、さらには2人が恋にも落ちていくのかと思いきや、ダークホース・亜希生の存在感が相当増してきて、物語は逆方向に動き出します。ハルと亜希生の話を読むと、確かに亜希生だけがクズな男というわけではないんです。亜…

1

優しくしないで泣いちゃうから コミック

恋煩シビト 

涼しげなキャラを描かせたら天才

◆優しくしないで泣いちゃうから(表題作)
 自分のストーカー行為に罪悪感も持たず、相手の栄に何度気持ち悪がられても咎められてもやめない千種。もはや彼の中ではそうやって栄に罵られることが、自分に関心を持ってくれているという肯定感、安堵に繋がっているようですね。ストーカーってこういう思考回路の人が多かったりするのかな。でも、栄に優しくされた途端、興味が失せてしまう千種は単なる性癖でしか栄を見ていなか…

1

好きって言われたい コミック

恋煩シビト 

酸いも甘いも怖がらずに

◆好きって言われたい(表題作)
 本気の恋を知らない龍二。セフレのカブとの関係は、ラフで楽なもの。他にも本気の恋をする友人の想い人を寝取ってみたり、龍二の心の荒み具合はそこそこ深刻です。でも、本気で人を好きになったことがない場合、恋に盲目な人々が馬鹿らしく思えることもあるかも。寝取ったのも悪意というより、本当にそんなに好きになる価値がある相手なのか?という好奇心からに見えました。もちろん、タチの…

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窓際の林檎ちゃん コミック

恋煩シビト 

それを擬人化するか、という驚きの嵐

◆窓際の林檎ちゃん(表題作)
 まさかのパソコン擬人化。家電量販店でWindowsとMacとの間で揺れる主人公が、見た目地味ハイスペ普通彼氏と、見た目良し低スペ個性的彼氏とに挟まれる日々を妄想、という発想が面白過ぎる作品でした。単純に普通のBLとして見れば、黒髪で主人公を振り回しつつも一生懸命な林檎の方に惹かれるかな。でも、地味で真面目な窓も捨てがたい…。やっぱり迷っちゃいますね(笑)。主人公の…

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