恋煩シビトさんのレビュー一覧

バラ色の時代 コミック

恋煩シビト 

良くも悪くも読みやすい

シビトさん独特の心理描写や物々しい(笑)登場シーンはなく、読みやすい印象でした。
相手方の組長に右介を売ったり、自分は結婚して子供をもうけたりと出来事があっても大和の心情が余り描かれておらず少し物足りなく感じました。最終的に分かるのだけど今までの作品が結構濃密なので、それと比べるとかなりあっさりとした印象です。精神的に高校生の時から変わっていないような表情は清々しさはあれど、それで良かったのかな…

1

あの素晴らしい愛をもういちど コミック

恋煩シビト 

変わるもの、変わらないもの

好きな作家様なので、この作品についてはちょっとフェティッシュな萌えを吐きたいと思います。萌えを吐くって、、美しくない表現ですみません。

これは恋愛に全く興味がなく、むしろ理解できずに軽蔑していた主人公が、性別を超えて初めて人を好きになり、みっともなくジタバタするお話です。

シュールかつ痛くて鬱な展開を色々描いてきた作家様のベタ王道ということで、そこが一番新鮮でした。

まず、ユキの…

1

パンデモニウムより愛をこめて コミック

恋煩シビト 

絵が美しい。。

異形愛(かなり体型差のある)がテーマ。
恋煩シビトさんの黒髪黒目キャラは毎度痺れます。自分の本当の気持ちに気づき黒く染まっていくマルコの美しさが壮絶です。
1話目の義甥とカメラマンの話は、少年が本当に求めていたものなのか、心寂しい少年の一瞬の隙間を埋めるだけのためにマルコが唆したように思えてなりません。ただ一線を超えた描写は激しく、カッコ良いとさえ思いました。
作者さんの漫画を何冊か読み、時…

4

優しくしないで泣いちゃうから コミック

恋煩シビト 

闇とコメディの短編

短編集、Kindle unlimitedにて。初めて読みこの作風にハマりました。出会えてよかったー!
BLというよりもゲイに悩む作品(表題作、東陽、保育園の)がいくつかあり、短くも印象的でどれも落とし所もよく、程良い毒気がツボでした。

「青春ディストリクト」
文化祭の衣装をカッターで切り、先生の茶髪にインクを流す成田。まっ黒な目で見つめ一見不気味に見える彼がふとこぼす「なぜ誰も疑問に思わ…

2

パンデモニウムより愛をこめて コミック

恋煩シビト 

天使と悪魔

序盤の1話完結モノっぽさは、少年or少女漫画のようでした。実際ルイ(天使)が主人公で、悪役がマルコ(悪魔)で展開しようと思えばいける気がする。花とゆめ辺りで…

大団円ハッピーエンド第一主義の天使様方と、メリーバッドエンドも肯定してくれるマルコ様のお話です笑
なんだかんだ、最後に愛は勝つ。勝ち負けじゃないけど。

キラキラ美しいルイの金髪碧眼が黒く染まっていく…もったいないという思いと背…

1

三色混ざれば黒になる コミック

恋煩シビト 

名前からも。

うーん、業を感じますね…
ヤクザの組長を約束されているのに、違うものを求めている巽。
一心に、兄の巽を好きな智己。
半グレの辰吾。

これ、読んでいて気づいたのが名前。
巳と辰の間の方角が、巽なんですね。この名前からも3人の関係性がわかる。

読み終えた感情は、複雑です。闇の中だとすがるものは、光だけじゃないのだなぁと。酷くされても、巽が辰吾に引寄せられて行くのは何でなんだろう?

1

バラ色の時代 コミック

恋煩シビト 

清濁の中で。

清濁併せ呑む。
この心情にたどり着くまでの右介の人生が凄かった。
高校で、偶然にも出会ったヤクザの息子、大和。無理やり犯されてからの、右介の人生が濃すぎる…

どこかで、大和の執着を愛情と感じる場面も有ったのだろうけど情人として、囲い込みの医者としての右介はタフだと思いました。かなり、大和は酷いのです。ヤクザってそう言うもんだ、と言われたらそうかも知れませんが。

はっきりと、右介に対…

1

月の裏を越えて〜オメガバース〜 コミック

恋煩シビト 

最後が良かった

ベータだと信じていた日浦が実はオメガだったという作品です。

シビト先生だし月ヶ瀬には亡くなった今でも愛している番がいるしで、読み終わるまでハラハラしました。
明るい日浦がだんだんと悲しげな表情が多くなって来るのが物悲しかったです。

純を好きなままで良いから、自分を受け入れて欲しいと言う日浦が切なかったです。また拒絶しながらも日浦に惹かれて行く月ヶ瀬の苦悩も。

若さだけで突っ走っ…

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月影楼で逢いましょう~遊郭オメガバース~ コミック

恋煩シビト 

物悲しい

「月の裏を越えて」を先に読んでいたので、純の未来を知っていただけにとても切ない作品でした。

オメガとして搾取されていた純ですが、実の父親が楼主だったのも驚きでした。月ヶ瀬の若さ故の真っ直ぐさに嫉妬しながらも、先の長く無い純に普通の生活を経験させたかったのでしょうか?

普通の生活をする事によって嫉妬するという気持ちを知った純ですが、月ヶ瀬の気持ちはずっと自分にあったと知っていたと思います…

1

あの素晴らしい愛をもういちど コミック

恋煩シビト 

シビト先生には珍しい作品

シビト先生の作品の中では珍しく未来に希望が持てるような最後だったと思います。

攻めが単純で表情豊かだったのに比べて、受けが無表情でいつも悲しげな表情だったのが印象的でした。

学生時代の初めての恋人に借金を負わされ逃げられた過去を持つ受けでしたが、体当たりで自分を大切に扱おうとする攻めに惹かれて行くのは必然だったと思います。

2人が結ばれた途端に元恋人が現れて受けに言い寄って来まし…

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