松尾マアタさんのレビュー一覧

隣りにいる人 小説

ひのもとうみ  松尾マアタ 

安定の小田島

遠くに〜に続きてこちらを読んだ感想としては、

なんて小田島は器の小さい人間なのかしら!でした。

けれども、小田島のような価値観の人間にとっては、佐倉の卑屈な言動に苛立ち傷つき、悲しむのも当たり前なんですよね。

これはもう、どちらの価値観に近いかでどちらの登場人物に共感するか、の違いであって、小田島が一方的に器が小さいのではなくて、佐倉も卑屈なだけではなく、小田島の愛に見合うように…

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遠くにいる人 小説

ひのもとうみ  松尾マアタ 

何度、小田島このやろう、と叫んだことか

攻めが酷いんです。
いえ、一概に酷いとは言えないのですが、間違いなく人でなしの部類の人間です。
けれど、その人間らしさや傲慢さが、この作品のスパイスであって、話を展開していく中ですごく物語をもり立てていたと思います。

小田島の傲慢さや、不意の優しさは、自分に自信がある人特有といいますか。
だからこそ、優しさもスマートで、佐倉にとっても読み手にとってもいちいち言動にきゅんとさせられてしま…

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Release 小説

月村奎  松尾マアタ 

表紙??

なんで、こんな裸の表紙にしたんでしょ?表紙のカッコ良さに惹かれて読んでみたら、まったくイメージしてたものと違いました。あらすじ読むまではダンスとかバレエものかと思った。それは私の勝手な思い込みなので、BLあるあるだな…なんですけど、エロシーンほぼなし、性的な触れ合いに嫌悪感丸出しな受けなのに裸?まるごと晒せだせってこと?あまりに内容と違うと信頼がなくなります。

BLが読みたいからBLレーベル…

3

星に願いをかけながら 小説

杉原理生  松尾マアタ 

繊細で凶悪な受…

杉原先生十八番の受が考えすぎるやつですが、同性ということや、家族との関係性ゆえの葛藤から萌えを見出せるタイプなのでアリよりのアリでした!!細やかな心理描写、情景を淡々と読むのが好きな人向け、仕事に多忙な等身大の社会人と一途な大学生のラブストーリーです。

設計事務所に勤める慧(ナイーブ君と呼ばれる…)は、リノベを手掛ける喫茶店に出向いたところ、初恋の記憶を蘇らせる面影を持つアルバイトの大学生に…

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Release 小説

月村奎  松尾マアタ 

トラウマから解放された二人の物語

1997年発刊の再発刊の、昔の作品。
タイトルの通り、トラウマから解放された二人の物語
release :
〔人・動物などを束縛・拘束・苦痛などから〕解放する、自由にする

主人公の安西は、美青年。ジャニ系の貌と細見のスタイル。
四大卒で新入社員の配属は、一番性格に合わない営業。
夜の接待で、美貌の安西はよく触られる。合わない部署のストレスに耐えられず、ついに安西は接待の場で粗相を…

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恋は甘くない? 小説

月村奎  松尾マアタ 

助演女優賞・ミコちゃん

流されるままにスイーツ部に入部する羽目になった睦月。
この睦月がノーとは言えない男で、あまりにもノーと言えない睦月に最初はイラっとしたんだけど、不平不満も言わずにその結果を楽しんでるので、まぁいっかなと。

それよりも、スイーツ部に在籍する巨漢のオネエ・ミコちゃん先輩の言動がかなり面白くてかなり笑わせてもらいました。
特に途中から入部した当て馬の沢渡と、ミコちゃんとのやり取りときたら、コン…

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隣りにいる人 小説

ひのもとうみ  松尾マアタ 

凄く良かったです

「遠くにいる人」の続巻です。

恋人同士になってからの小田島と治樹のその後のお話でした。
これを読んで小田島への見方がガラリと変わりました。

漸く優しい恋人を得たのにどうしても心から喜べていない治樹、それは過去の小田島の行いというよりは治樹の心のあり方の問題でした。

ここで一番効いたのが治樹が教育係になった新入社員の水野でした。
ヤンチャでどうしようもなかった彼がある出来事をキ…

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「見守る男」 遠くにいる人番外編ペーパー グッズ

電子で購入して良かったです

Kindleで「遠くにいる人」を購入したら、こちらの番外編も収録されてました。

治樹とは幼馴染みで兄的存在の三津視点のお話です。

小田島が最初に狙っていたのはこの美形の三津なんですが、本編では上司の小田島への態度が虫を見るが如く酷い物でした。

治樹を1番理解してて大事にしてるが故に、小田島と治樹が恋人同士になってからは小田島に嫉妬されるようになってて面白かったです。

三津は…

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遠くにいる人 小説

ひのもとうみ  松尾マアタ 

好みにドンピシャな作品

ひのもと先生の作品は初めて読みました。
こちらの本はデビュー作ということですが、治樹が不憫で苦しい恋をしていて、忘れかけていた私の性癖を刺激してくる内容でした。

BLにハマりかけた時にこういう作品を好んで読んでました。

辛くて苦しい恋をしている受けの感情に同調して、酷い攻めの態度や台詞に胸を痛めて浸り切るんです。

そして、その先に攻めを振り向かせたハッピーエンドが待っていたら極…

3

Release 小説

月村奎  松尾マアタ 

涙、涙、涙

今回は、精神的に追い詰められる主人公が、神がかり的に素敵な攻めに、救われるお話です。

安西は、高校時代に学校の先生から性的悪戯をされ、なんとその場を、想いを寄せていた奥村に見られ助けられました。若かった2人は何も出来ず離れ離れに。 

数年後、偶然再会した時の奥村は成長し、またしても会社でいじめられている安西を、さっさと辞めさせ、鮮やかな手際で救っていきます。
奥村は、どこまでも安西の…

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