楠田雅紀さんのレビュー一覧

二代目の愛は重すぎる 小説

楠田雅紀  高緒拾 

甘くてしょっぱくてすっぱくて苦い

細部にこだわらずヤクザと高校生の純愛コメディかな、と思って軽く読んでいたら後半重苦しい感じで空気が違ってきて中途半端でした。

優しくて暖かな雰囲気の学校の先生へのほのかな憧れと、街で出会ったヤクザな男に惹かれる気持ちを持て余し心が揺れる高3男子。
ここのところ立て続けて3Pモノを読んでしまいすっかり毒されたせいか、そのつもりで手にとったわけでもなかったのにひとり3P祭り継続か?と思ってしま…

4

史上最悪な上司 小説

楠田雅紀  山本小鉄子 

そういう意味での「最悪」?

タイトルに偽りあり!
が読後すぐの感想でしたが、良い意味で騙されたというのが近いかも。

1冊すべて表題作です。
晃弘(攻め)が主人公ですが、彼の若気の至りシーンが本当にうわぁって感じで令也(受け)に対して酷い態度なのですが、本人がすごく反省しているので悪い印象を持ちません。

令也(受け)もどんなに最悪なのかと最初は構えて読んでいたのですが、要は恐ろしいばかりに素直で天然というもので…

2

優しい鬼の封じ方 小説

楠田雅紀  北沢きょう 

高校生同士のキスシーン連発に萌えた

両親から、人を妬んではいけない、感情を荒げてはいけないと言い聞かされて育った真人(受け)。ある朝脇見運転の車に轢かれそうになり、思わずカッとなったところ、その車が直後に事故に遭う。その場に居合わせた一学年年下の仁龍(攻め)は、その事故が真人の力のせいであると疑い、行動を共にするようになって…。


鬼の血を引く受けと、鬼の力を鎮める家系に生まれた攻めの話です。どちらも高校生で年下攻めです。

6

やりすぎです、委員長! 小説

楠田雅紀  夏乃あゆみ 

ヒーロー時代からスケベだったなんて笑

前編だけだったら、満足出来ずもやもやしてたかもなんですが、
書き下ろしである後編により、すっきり読み終えることが出来ました。

主人公の晴樹。
最初は本当に好きでした。一途で、今時珍しい堅さを持った社会人で恋人が居たことも、恋愛面での経験もゼロで‥なんて純粋すぎて、ワタルではないですが心配になる気持ちがわかります。
お相手の委員長こと宮沢くん。
ルールに厳しく曲がったことを一切嫌うめっ…

2

君に捧ぐ恋の証 小説

楠田雅紀  南月ゆう 

証明シリーズ

高校生のラブっていいな~と思える作品でした。いわゆる「カラダから始まる…」タイプのお話ですが、二人とも高校生らしく悩んだり強がったり反省したりするので、クドい印象はほとんどなくて面白かったです。クールな秀才でもある秀が初めての快楽に花開いていく様子がまさに萌え!でした。こういう、素直に応援したくなるカップルは読んでいて楽しいです。

秀と山岡との顛末は今まであまり読んだことのない感じで新鮮でし…

1

優しい鬼の封じ方 小説

楠田雅紀  北沢きょう 

鬼と鬼鎮めの優しい恋物語

あらすじ:
内気な高校3年生・真人(受け)は、ある日交通事故を目撃。その場に居合わせた1学年下の後輩・仁龍(攻め)に話しかけられ、それ以来彼と一緒にお昼を食べるように。
実は鬼を退治する鬼鎮めの家計に生まれた仁龍は、真人が鬼の血を引くことを見破り……

真人は地味で平凡な高校生ですが、実は鬼の子。
鬼である父親は、母親に鬼の力を封じられ人間として生きてきたため、真人も18年間自身の出自を…

7

優しい鬼の封じ方 小説

楠田雅紀  北沢きょう 

思ったよりあっさりでした

深刻になりそうな題材の割に、意外とさっくりと重くなく読めます。
強いて言えばもっと鬼の設定を活かして謎めいた仕掛けがあったり、シリアスになっても良かったかなーと思います。
どストレートな印象でした。
2人が最初は鬼の力を抑えるため、という理由でキスしたりしてる様子はドキドキして萌えました。
ただ、2人の結びつきがイマイチ弱い気がして、あっさりとした感じも否めません。
いろいろ妄想してしま…

1

二代目の愛は重すぎる 小説

楠田雅紀  高緒拾 

喝!!!

さあいきますよ辛口が!
はじめからネタバレなのでいやなひとは読まないでね。
主人公受けが高3になってやってきたのは見た目もモッサリした眼鏡の新米教師の風間。
担任ではないけれど受け所属の写真部顧問になります。
受けは風間に好意を持ち、風間もまんざらではない雰囲気。

そんなある日、受けは繁華街でチンピラに絡まれたところを助けてもらいます。
助けてくれたのはド派手ヤクザの風祭。…

9

史上最悪な上司 小説

楠田雅紀  山本小鉄子 

ピュアすぎてびっくり!ww

タイトルで「どんな上司!?」と気になっていました☆
読後“史上最悪”とまでは思わなかったのですが
なんとなくじわじわキますww

晃弘の実家は関西地方の田舎で
何か出来事があると周囲にすぐ知られてしまうという土地柄。
ゲイの為、恋愛もままならず上京したかったのですが
金銭面等で親に反対され断念します。
大学時代、お小遣いを貯めて一週間だけ東京に旅する事を決意し
都会の洗礼を受けな…

6

棘だらけの求愛 小説

楠田雅紀  みずかねりょう 

「一度で済むと思ってたんですか」

読後感スッキリ!
素敵な本に出会えたな~と思いました。

高校時代、サッカー部の先輩後輩だった二人の再会ストーリー。
中堅商事のリーマン・春一(受け・先輩)と、
大口取引先の担当、洋介(攻め・後輩)は、ある時、仕事上で再会することになります。

洋介の執着っぷりが徐々に頭角を現す中盤はもうドキドキ!
涼しい顔(絵が素敵!)して、腹黒い一面を呈して行きます。

たとえば…、

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