楠田雅紀さんのレビュー一覧

虎王の秘め事 ~天虎界綺譚~ 小説

楠田雅紀  羽純ハナ 

明らかに嘘だよね? 手に入れる気、満々だよね?

天虎界と言う、虎人達が暮らす世界を舞台としたアラブ風ファンタジーで「龍の妻恋い ~うそつき龍の嫁取綺譚~」のスピンオフになります。
今作だけで問題無く読めます。
ちなみに、前作が既読の方は、アンリ(攻め)の「昔の想い人」あたりでニヤリとしちゃうんじゃないでしょうか。

で、こちら、天涯孤独な上に他の虎人達とは違う容姿のせいで苦労して生きてきた主人公ー。
そんな彼が、思いがけず天虎界を治め…

8

二代目の愛は重すぎる 小説

楠田雅紀  高緒拾 

最初は面白かったけれど……

ネタバレしてます。



平日は冴えない高校教師をし、週末は男前の二代目ヤクザという二足のわらじを履く男に翻弄される高校生のお話です。

組長である父親から学校行事に参加させてもらえずに育った二代目の大貴。
ヤクザの世界にどっぷり浸かる前に、三年でいいから自分の好きにさせて欲しいと頼み込んで、モサい高校教師・風間になりすまし……というのが裏事情。

そんな事を知らない高校生の泰知…

3

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

一途な愛が報われて

目的を果たすために、何度も過去へ戻ってやり直す、タイムリープを扱ったお話。
「あの日、あの場所、あの時間へ!」ってタイトルなのだから、この作品がタイムリープ物だってこと自体はネタバレとして隠さなくても大丈夫だよね。

このお話の面白いところは、過去に戻ってやり直していることを一人だけが知っていて、
その、やり直している事を知っているのが、最初に願った本人ではないところ。
やり直しの時間を…

0

恋人は、一人のはずですが。 小説

楠田雅紀  麻々原絵里依 

自己中に思えた

すごく良かったんです。
マサトの気持ちを考えるととてもせつなかった。優が残ってマサトが消えたら悲しいって思いながらハラハラしてたんです。
でも途中から東護が余りにもマサト、マサトになってしまって違和感を感じてしまったんです。
あまりにも自己中だと思ってしまったんです。
そして2人の生活に満足してしまい、優が戻って来てるのかをフォローもしないで、他社編集者の電話で知るってどういう事だって、一…

2

棘だらけの求愛 小説

楠田雅紀  みずかねりょう 

『嫌な奴』が上手い

作者の新作を読んで面白かったので、評判の良い本作を読ませていただきました。
『萌え』という点ではあまり刺さらなかったのですが(これは『身に迫る執着』が萌えツボでないという単なる趣味の問題です)面白い!
「お話が作り込まれているなぁ」と思いました。

レビューも多い人気作なので感想のみを。
楠田さんって『根性の曲がった人』を書くのがとても上手いですね。
春一なんて「あーこういう人、会った…

2

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

「明日は自分が作る」と思わせるタイムリープもの

「え?そう来るか?」という流れがとても面白かったんですよね。
素直に読んでいたものですから、私は途中からの展開が読めませんで……

タイムリープものって『なかったことにしてしまう』訳ですが、私は『あの重大な事件がありませんでした。なので2人は幸せに暮らしています』だと、どうも食い足りない感じを持ってしまうのです。
だって、現実はそういう風には進みませんよね?
お話の終わりには「二度と巻き…

4

棘だらけの求愛 小説

楠田雅紀  みずかねりょう 

こじらせ男の話

面白かったです。しかもみずかねりょうさんの美麗なイラストのこじらせ男。攻めの洋介は高校サッカー部の時の先輩への初恋をこじらせ、先輩の会社の取り引き先である大手企業に就職し、仕事と引き換えにノンケである先輩の体を要求するような悪い大人になってしまったのです。最後まで読むとその執着ストーカーぶりが結構恐ろしいです。

対して受けの先輩春一は、小さい頃から母親にいい子であることを求められすぎて必要以…

0

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

バレーボールde三角関係

大学バレーボール部に所属するエーススパイカーの健太郎とセッターの湊は小学生の頃からの幼馴染み。

全日本インカレが開催される試合会場への移動中、部員を乗せた大型バスが事故に遭い、主力選手だった健太郎は片足に深刻な大怪我を負う。

車中、自分を庇ったことで負傷した健太郎の将来を思い、もしあの時、ああしていれば、こうしていれば…、と罪悪感に苛まれる湊でしたが、彼には子供頃に祖父から譲り受けた、…

2

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

一気に読んでしまう

作者買いです。

タイムリープものということで、主人公の受けが奔走するのかと思いきや、頑張っていたのは攻めでした。
この攻めがほんといいやつで……
タイムリープしたことを覚えておらず謝り感謝する受けに、"俺は俺のために頑張った"と言います。
年単位の努力を主張しない姿勢は惚れ惚れします。

"湊と健太郎は違うのだから、湊は湊のバレーをすべきだ"…

2

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

頑張るバレー男子

先生買い。久しぶりのタイムリープものな気がする。ハラハラドキドキで途中で読み止められず、風呂でユデダコ寸前になりました。最後はみんな前向きになったので後味は良かったのですが、癒し・・・というテイストは薄めに感じたので萌にしました。本編300P弱+あとがき。

東日本インカレの試合に出るためにバスで高速を移動中の健太郎と湊。幼馴染で高校時代にアタッカー、セッターとして名コンビだった二人でしたが、…

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