海野幸さんのレビュー一覧

愛のカレー 小説

海野幸  上田規代 

正当派いい話

あらすじからもっとトンデモな話を想像していたのだけれど、読んでみると案外正当派で、いい話だった。

なかなか愛情の得られない環境で育った攻が、愛情のこもった料理を作る優しい受に惚れる話。
しっかりしているようで気づかないうちに摂食障害になっちゃうような攻のヘタレ具合はけっこうにツボです。

個人的には番外編の脇役二人の話の方が好きでした。
得体の知れない先輩と意地っぱりでがんばり屋な忍…

1

愛の言葉は花言葉 小説

海野幸  桃月はるか 

(≡д≡)おいてけぼりにされた。

ヤクザの若頭と花屋というCPなんですが
節操なしのヤクザの若頭が店頭で
女性に振られたところを目撃して
慰めに花を差し出したら花言葉で誤解され
いきなり車に押し込まれ家まで持ち帰られて
速攻!ベッドイン!!!

その後、ヤクザの若頭への復讐をたくらむ
悪友にそそのかされ「抹殺同盟」なんかに入れられ・・・

若頭が寝込めば看病しちゃう花屋にもビビるしw

あげく抗争に巻き込ま…

0

駄目ッ子インキュバス 小説

海野幸  琥狗ハヤテ 

なんだこの慎ましさは

仕事帰りに疲労困憊して、アホエロなBLが読みたいと
衝動的に購入。 インスタントエロを期待したらパンチに
欠ける出来で肩透かし。 おいおい、帯の
『こんなに下手な口淫は、初めてだ』ってホントに
ヘタなのかよ!? インキュバスで超絶美形でありながら、
冴えない上に尽す性格が禍して落ちこぼれの受けを
教育する大魔王の傍系で由緒正しい血筋の公爵。
なんちゃってファンタジーらしく、一回転する…

2

駄目ッ子インキュバス 小説

海野幸  琥狗ハヤテ 

インキュバスの名も、帯のあおりも見事に裏切った潔さ

インキュバス=淫魔 で、ダメっ子ってことはひょっとしてお仕置きモノでエロエロなのか?と思いましたが、以前の作品でもファンタジーはちょっと、、とおっしゃっていた海野さんの再チャレンジ魂と、ケモミミや人外の絵で定評のあるククハヤテさんの絵に興味をそそられ、自分もチャレンジ。
予想外の展開に安心してみたり、、

主人公のタキは曲がりなりにも悪魔の仲間なのに、人間くさくて不器用です。
シナを作って…

3

八王子姫 小説

海野幸  ユキムラ 

八王子市同様、萌えも開発に失敗・・・

東京都八王子市を舞台にしたボーイズラブです。

都心から1時間ほど離れた田舎町八王子で
姉のストレス解消のために女装をする幸彦。
運悪くバイト先の社員・樋崎に見つかって一目ぼれされちゃうっていうお話。
幸彦は、口のきけない設定で“ユキ”と名乗り、筆談や携帯文字で
樋崎とコミュニケーションをとりデートを重ねるのです。

このデートがよ!八王子から本当に出ないwww
八王子大好きだな…

2

ビューティー&ゴースト 小説

海野幸  いさか十五郎 

恋は突然憑依するものv

リーマン先輩後輩もの。年下攻め。

そつなくデキる新入社員とデキるはずの先輩社員
というカップリングなんです。

怪談話を聞かせるのが大好きという清司は
デキる新人坂木がちょっと疎ましいと思ってたのに
ある日、坂木が大の怖がりということを知り
ちょっとうれしくなっちゃうw

完璧にデキる後輩よりも弱点がある後輩のほうが
だんぜんかわいく思えるものw
でもせっかく取り戻した自…

1

八王子姫 小説

海野幸  ユキムラ 

八王子姫って

『八王子姫』って何で? って思ってたら、そうか、そういうことでしたか。たしかにビミョーなお姫さまだな。

女装と言えば、木原さんの『美しいこと』を思い出します。
『美しいこと』は自ら女装をして、見られることを楽しんでいましたが、このお話の幸彦は、姉・千里のストレス発散の捌け口として、ロリータの女装をさせられています。
千里は小さな頃、祖父から「女が勉強などしなくてもいい」と罵られたことで、…

2

三百年の恋の果て 小説

海野幸  三池ろむこ 

ファンタジーだけど、ちゃんと現実も取り入れてます

妖と人間の300を超えた恋といえば、とてもロマンチックで壮大なイメージを持ちますが、本作は人間が「生まれ変わりなんて信じない」っていう人でしたから、300年の思いに流されるのではなくて、ちゃんと相手と対峙しようという姿勢があったので好感のもてるお話でした。

300年前好きだった人間の秀誠という男と引き裂かれ封印されてしまった白狐の紺。
300年後、全く同じ名前の秀誠という彫物師の男が封印を…

2

ビューティー&ゴースト 小説

海野幸  いさか十五郎 

お化けとは心中にある恋情かな(川柳風)

題名からして、お化けとできちゃう話で、そのお化けが美人なのかな?と連想してはいけません。
れっきとした人間同士のお話であります。
ただ、そのきっかけがとんでも設定だったりするのですが、読んだあとに「いいなぁ」とほのぼのと温かくしてくれる作品でした。

その一:佐藤清司は会社のストレス発散の為に週一回、公園に行っては子供に怪談話をして怖がらせる。そして、それが趣味だ。
その二:坂木康太はお…

3

愛のカレー 小説

海野幸  上田規代 

BLでなくとも・・・

海野幸さんが好きなので作家買いしたわけなのですが、この作品はなんとも微妙でした。
読みやすいし丁寧に描かれてはいるんですが、攻めの摂食障害と二人の関係性が丁寧に描かれすぎていて逆に最後のH部分が蛇足に感じられました。
受けが恋心を自覚するのも唐突過ぎると言うか・・・。
せっかくほのぼのといい話にすすんでいたのだから、もういっそのこと最後まで持っていかずに二人の親愛の情くらいで終わってくれても…

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