フランク
最後まで読んで。
ああ、これは全編通して、「眼鏡萌えが、眼鏡萌えの為に描いた、眼鏡萌え漫画」だったのだと気付く。
どちらかというと、まさお三月先生の作品群にありがちな、時おり出て来る点々目や、小さな白眼や、ぷるぷる震えている様子など。ふにゃりとした「抜け」に萌える。萌えてしまいます。
そして、端正だったり、綺麗だったりする主人公たちも素敵なんだが。
脇に徹して、その後が気になってしまう脇役…
その白っぽい絵と細いライン。綺麗な顔なのに時々フッと気を抜いた様な点々目になってしまう。独特の空気感に引き込まれる。
良くも悪くも感情がフラットで、およそ何事にも執着を持たない円谷さんと、彼の勤めるこじんまりとしたレストランに訪れた辰巳。
辰巳は円谷さんの作った物だけが美味いと言い、懐くというか、奇妙な執着を見せる。マナーもわきまえず、周りの人をイライラさせ、傍若無人に振る舞う辰巳に、何となく…