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4/5(合計:46件)
竹宮恵子
もこ
ネタバレ
呼ばれるっていうのはこういうことなんでしょうかね。 不意に「風と木の詩」が読みたい!と思ったが翌日には注文していました。 一時、竹宮さんの作品が好きで読んでいた時期がありまして 母が持っていた作品をいくつか読んでいました。 なので、巧い作家さんという印象はあったんですが、なんだかむしょうに。 まとめて一気に読んでしまった今だから思いますが 面白い作品です。 1巻は出逢い~のお話で…
のりす・はーぜ 竹宮恵子
ミルクティー猫
作曲家セルジュ・バトゥール探しの旅も、そろそろお終いです。 ミステリアスな少年・マシュウの導きで探し当てたキーワード…。 「ジルベール」と「海の天使城」と「オーギュスト・ボウ」! 彼に誘われるままに、ケルビム・デ・ラ・メールに乗り込むアンリ君ですが、 そこに待ち受けていたのは、ルボウ氏による狂気の殺人計画でした。 昼となく夜となく…責めたてられ、消耗していくアンリと、麻薬を投与されるマシ…
アンリ君とフラン嬢の、作曲家をめぐるミステリー、2冊目です。 子爵で作曲家・セルジュ・バトゥールの過去探しは、 思わぬ謎をもたらします。 謎の美少年・ジルベール・コクトーに、詩人のオーギュスト・ボウ…? はたまた謎解き調査をするアンリ君を、虎視眈眈と狙っていた、 公爵ギュスターブの卑怯な罠に捕らわれたり…。 そんなある日、現子爵夫妻の事故死により、 突然、バトゥール子爵に就任さあせら…
CHIHIROCK☆
竹宮惠子作品の中でダントツ1位はやっぱりこれ。 30年以上前!?の作品なのに、全く色あせない、秀逸な作品。 キャラクターがみんな人間臭くて魅力的。 そして、何度も何度も読んでるのに、毎回切ないストーリー。 少年愛だとか、同性愛だとかじゃなく、人間愛ですな。 みんなが哀しくて救いが無い様だけれど、最後は希望の光がほんのちょっとだけ見える。 愛でしか生きられないジルベールも哀しいけれど…
名作漫画「風と木の詩」の続編には違いないのですが、 彼らは出てきません。 彼らの子孫たちが、ほんの数代前のご先祖さまの、 謎の人生を解き明かすべく探索するお話です。 BLであるにもかかわらず、 主人公の少女視点で語られるというのも異色なら、 最後の最後に、意外なアンハッピーエンドと… 同時に大団円に向かうのも異色! (このあたりは3巻になりますが…。) エロス自体は少なめなのに、…
むつこ
名作です。 この手のジャンルの作品では、後世に与えた影響ナンバーワンとも言われる作品です。 2ちゃんねるのヤオイ板に匿名のままで書き込むと必ず『風と木の名無しさん』になってしまうのは、この作品ゆえw 寺山修司が「これからのコミックは、たぶん『風と木の詩』以後という呼び方で、かわってゆくことだろう」と書いてましたが、呼び方ではなくて「これからのコミックは、『風と木の詩』の洗礼を受けている」という意味…
セルジュはとてもイイ子です。 彼にも複雑な家庭の事情があることは、チラホラ出てくるエピソードで何となくわかるんですが、そういうものを感じさせないぐらい真っ直ぐに育っている。 そんなセルジュがジルベールに囚われてゆく。かつて娼婦と駆け落ちまでした父親と似たような激情が、おそらくセルジュの中にも眠っているのだ。 でも彼はそんな自分をうまく受け止められない。ジルベールに見とれ、見とれた自分に衝撃を受ける…
物語の舞台が変わり、時間が巻き戻されます。 ゆるゆると、ジルベールと、その養父オーギュストの過去が明らかになる。 父子の近親相姦な上に、ショタでレイプと、衝撃的な場面てんこもりです。 『頭の先から足のつま先までわたしの思うがままに創られた…わたしの人形ジルベール!!』 イカレポンチな養父オーギュストは、誰からも愛されることなく育った、孤独な七歳の甥(実は我が子)のジルベールを洗脳していきます。オ…
過去編が続きます。 『…いつごろからオーギュはぼくを愛してくれなくなったのか… オーギュが好きだ!オーギュだけが好き』 ジルベールは完全にゆがんだまま成長していきます。 パリに移り、社交界の華となって、年上相手に自堕落な遊びを覚えはじめる。自分の魅力に気づき、それを利用することを覚えるジルベール。 でも結局、ジルベールが欲しいのはオーギュストだけなのだ。 後半からは、セルジュの父親の物語がはじ…
『「生きること」への恍惚と不安 心はいつもよりどころを求めてさまよう そんな時… ぼくは彼女と出会ったのだ――』 セルジュの父親と母親のせつなくて激しい恋の物語が綴られています。 身分違いな二人はオペラ劇場で出会います。片方は貴族で、片方はパトロンもいる高級娼婦で。 この二人の恋はまるで、出会った劇場で上演されていた『椿姫』をなぞるかのようです。といっても私はオペラの『椿姫』は知らず、原作のデュ…