山中ヒコさんのレビュー一覧

エンドゲーム 2 コミック

山中ヒコ 

贖罪と罰

贖罪と罰

罪を受け入れ贖罪を続ける者と
罪から逃亡した者

二度と恋なんてしちゃいけない


挿絵画家の伊藤透は、幼くして交通遺児となった克哉を引き取り
過剰なほどの愛情を注ぎ平穏に暮らしていた
青年に成長した克哉は、養父である透に道ならぬ恋心を抱いていた
そして、透もまた親以上の感情持ちながら克哉を大事に見守ってきた
家族として暮らす幸せを感じながらも、お互いへの気持ち…

2

涙三滴、薔薇の花びら コミック

山中ヒコ 

最も美しい再会

『王子と小鳥』がとても素晴らしく、
番外編のこちらにまで手を伸ばしてしまいました。

先にレビュアー様が書いていらっしゃる通り、
ハッサンの視点で物語は進みます。
ハッサンという人物について確認したら
『王子と小鳥』の描き下ろしに登場しており、
そのラストシーンあたりの時間軸とリンクさせたものが
こちらの作品となります。

ハッサンの視点と同軸で、スズキの日常が交ぜられていて

6

王子と小鳥 コミック

山中ヒコ 

翼を与えられた小鳥の寓話

手元にあるコミックスの中でも、
今作ほど美しいと思える表紙は他にありません。
ふたりの姿がとても美しい、その一言に尽きます。

とある砂漠の国のオークションに出品された日本人・スズキは
最愛にして唯一の肉親・祖父を亡くし、
その祖父が残した借金を抱え、異国の地に売り飛ばされた身の上。
危ういところを第二王子・ハーリドに救われ(奴隷として買われ)たけど
スズキが考えるのは、脱走して日…

7

ギブズ コミック

山中ヒコ 

he gives...

山中ヒコさんの作品を読むのは初めてです。
初めてにして、この衝撃...
魅せられ、引きつけられ、どう足掻いても離さない力強さで
心を持っていかれました。

原田にとって大切なものは、お金。
"give and take"のヤクザの世界、彼はいつも"take"に重きを置き
いかに"give"よりも多く自分の懐に入れられるか、

8

500年の営み コミック

山中ヒコ 

未来を信じてもいいのかな。

たとえ話にしたら、思いのほか意図することが伝わったりすることってありませんか。『500年の営み』もそんなたとえ話の一つなのかもしれません。

同性の恋人が死んで、絶望して彼の後を追って命を絶ったら、親の願いによって250年後に生き返されて、目覚めたらかつての恋人に微妙に似せられて造られたアンドロイドが生涯のパートナーとなるべく待機していた。こんなことが自分の身に起きたら、一体どーしたらいいんだ…

7

初恋の70%は、 コミック

山中ヒコ 

初恋の70%は、


続きを考えて見ました。やっぱり、妄想ですかね。

初恋の70%は、妄想から始まる。

文化祭の委員会に選ばれ、部活が忙しいからと出なかった委員会で女子たちに美術スタッフにされる杉山。
チャンスだと思った春日部は自分も立候補する。

この女子が意地悪で最悪です。
自分が作り忘れた看板を春日部に作って欲しいと頼み、春日部は杉山は部活が忙しいから一人で作り上げちゃうんですが、女子がそ…

0

500年の営み コミック

山中ヒコ 

童話みたい。

以前から気になってた500年の営み。やっと手に入れて読む事ができました。
他の方も書いているように、号泣するんじゃなくてポロポロ泣けるお話です。

人によって泣くポイントは違うと思いますが、私は寅の
「人間は……好きな奴の為にはこうしてしまうものなんだ」
という台詞に涙がボロボロ出始めました。情事をしたときには「好き」だと言えなかった寅。再会した時ヒカルに「好き」と伝えたときは何とも思わ…

5

王子と小鳥 コミック

山中ヒコ 

攻め様が魅力的!

カップリングとしては、アラブの第二王子×日本人奴隷なのですが、エロはほとんどありません。プラトニックなBLが好きな方におすすめ。

特に、攻め様の弟王子が全体を通して出てくるのですが、この弟王子がとてもかわいい!!

そして、その弟王子を可愛がり、成長を見守る攻め様。受けに腕枕をしつつ、その寝顔をじっと見守る攻め様。年下なのに包容力のある攻め様がとにかく魅力的でたまらない!!全体を通して、…

5

エンドゲーム 1 コミック

山中ヒコ 

養父であり、好きな人であり、だから残酷

イラストは可愛らしいですが、辛いお話です。高校生の克哉くんは自分を養子として育ててくれている透さんのことが好きですが、実は透さんは克哉くんに償っても償いきれない過去を持っています。その事実を知ってしまった克哉くんはどうするのか…まだ1巻しか持っておらず、2巻を本屋で買わなかったことを非常に後悔しています。全体的には重い印象ですが、ところどころキュンキュンさせていただきました。男前でポーカーフェイス…

2

500年の営み コミック

山中ヒコ 

出逢えて良かった

頻繁に読み返すようなストーリーではないのですが、忘れかけた頃に読み直したいというか、自分のなかで何度も反芻してしまうお話です。

グッと引き込まれてどきどきしてしまうというよりも、胸にじんわりと温かいものが広がってきて、他の方も言っていたように、私も毎回ぽろぽろと涙が溢れちゃいます。
お話はどこか淡々と進んでいくのですが、とにかく人の優しさが暖かくて。
とても魅力的な人物だったオリジナルの…

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