山中ヒコさんのレビュー一覧

いつかお姫様が 小説

久我有加  山中ヒコ 

人を選ぶ作品

設定はとても好きでした。
ただどうしても受けが攻めを好きになるのが早すぎると思ってしまいました。出会ってから好きになるまでの日数がきっちり明記されてしまってるので、どうしても自分の中で誤魔化すこともできず、最後まで違和感がありました。
(最後には受けが攻めに惹かれた理由のようなものがあったので、意味もなくスピード恋愛というわけではないです。)
気にならない人は全然気にならないと思います。

3

いつかお姫様が 小説

久我有加  山中ヒコ 

印象的なタイトル

表題作と続編の中編2作品、どちらも開士(受)の視点で進みます。

読む前は尻切れトンボのように思えたタイトルが、読み終えてからは「いつかお姫様(開士)が王子様(市村)と出会う」にも続けられますし、ちょっと傷ついていた市村へ「いつかお姫様が現れる」という希望にも読めて、印象的で良いなと思うようになりました。

見つめあう表紙イラストも素敵でした!
内容はコミカル程ではないものの、明るく可愛…

2

王子と小鳥 コミック

山中ヒコ 

何度も読み返す

甘さと切なさに異国のスパイスでとても素敵な一冊。
山中さんのはかなり覚悟してから読まないと心を痛める本も少なくないのですが、これは切なさのバランスが良いので何度も手に取ってしまいます。
アラブの王子様と奴隷の日本人という凄い設定です。良い!
王子が素敵すぎでした(吐血)
ええもうパーフェクト超人です。欠点は次男って事だけ。あなたが長男だったらかの国はさらなる発展を…いや、そうなるとスズキと…

4

王子と小鳥 コミック

山中ヒコ 

王子が素敵すぎる

借金のすえに異国の奴隷市場で売られ、奴隷になった日本人の圭一。競り落としたのはハーリド第二王子。

アラブ攻めだけど、一般的にイメージされる傲慢俺様なアラブ攻めじゃありません。
言葉が通じない二人が、言葉の上達とともに少しずつ惹かれあっていくのもいいし、圭一のことを愛するようになった王子はベッドを共にしながらも手を出してこないところもいい。奴隷ではなく一人の人間として尊重していて心砕く様が読…

5

500年の営み コミック

山中ヒコ 

どんなに美しい矛盾でしょうか…

これも改めてのレビューです。

寅雄と光の長い長いラブストーリーです。
感情移入してしまうと本当に涙が止まりません。

その人は、その物は、たったひとつしか存在しないからこそ愛しくて美しいんです。そして儚く散りゆくものだから…自分がどれだけ破滅の道へ進んでしまうのだとしてもそれは愛しいと思う人こそが抱えることのできるものが矛盾だと思うのです。
最初の悲劇もなにもかもスッと胸のなかに入っ…

6

涙三滴、薔薇の花びら コミック

山中ヒコ 

再会シーンに涙しました

王子と小鳥の続編、ずっと読みたかった作品でした。 初めて読んだ同人誌なのですが、ものすごく感動しました。 短いページで二人が一緒にいる場面は本当に少ないんです。 ラブラブしているわけでもない…なのになんでこんなに暖かい気持ちになれるんだろうか、とても不思議です。

スズキとハーリドが再会するまでの謹慎期間、二人はどんな思いで過ごしていたんだろう。 手紙を抱き締めながら眠ったりしたのかな…

6

500年の営み コミック

山中ヒコ 

試しに読んでみたけれど(ネタバレあり)

こちらで絶賛されていたので、それなりに期待していたのですが...。
すいません、あまり趣味ではありませんでした。

 主人公が眠りについてからの細かい世界設定から、作者のこだわりが垣間見えたのはよかったです。とはいえ、登場人物達の掘り下げが浅く、どうも設定だけが空回りしている印象を受けました。

 それと全体的に心理描写が少ない。作品として一番大切な筈の導入部分も、生前の攻めと受けのエピ…

8

500年の営み コミック

山中ヒコ 

最愛の人が不慮の事故で死んでしまう、という設定がダメでした。

やはり泣ける作品には、よほどの覚悟がない限り近寄らないほうがいいな。。。
自分に半端ないダメージがきます。

最愛の人が不慮の事故で死んでしまう、という設定がダメでした。
そして主人公は後追いするんですけどね。
主人公の恋人が死なないとこのお話が始まらないのですが、
この前提の時点でもう色々想像が膨らんで撃沈。
愛する人が死ぬ、というのは自分にとって地雷なんだとつくづく思い知らされま…

3

エンドゲーム 2 コミック

山中ヒコ 

どこまでいっても犯罪者

え? 自首しないまま?
え? 時効ってこと?
え? 受も犯罪者ですよね?
せめていい人キャラなら、受おまえだけでも自首しろよ!
ヒトヒトリ殺めておいて、罪も償わないで、
なんで最後は「めでたしめでたし」なの???
え?えーーーーーーーーーーーーーーーー!?
という驚愕かつストレスフルな感想しか残らない作品でした。

まず攻受それぞれが事件の真相に対して
葛藤があまりにも浅薄すぎ…

1

500年の営み コミック

山中ヒコ 

こんな素晴らしい作品は他にありません。

もう何十回も読みました。そしてその倍泣きました。
初めはただ主人公が可哀想で仕方なくそれと同時にアンドロイドの少し寂しそうな表情にやるせなさを感じました。
しかし後半からただただ切なく胸が締め付けられて自然と涙が流れてました。
この作品は読めば読むほど感情が作品に入り込みより理解が深まると思います。
特にボーナストラックの【250年の営み】がグッときました。
ここまで泣ける作品に私はまだ…

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