小椋ムクさんのレビュー一覧

毎日カノン、日日カノン 小説

砂原糖子  小椋ムク 

ほんわか甘々な同居話

可愛らしいタイトルに可愛らしい表紙、可愛らしいカップル…という可愛いづくめのお話です。
カップリングは、由緒正しい家柄の御曹司攻めと、小さい頃からそのお世話をする家系に育った受け。幼なじみであり、最初から両想いの2人です。

旧家の御曹司なのに家を継ぐ意志のない攻めが、実家と関係のない企業に就職して家を出るにあたって、大好きな受けに「僕についてきてほしい」とプロポーズ。受けも「はい!」と了承…

4

毎日カノン、日日カノン 小説

砂原糖子  小椋ムク 

病めるときも健やかなるときも

砂原さんの作品は、甘いもの好きな私からするとほろ苦い印象だったのですが、今作はとっても甘く幸せな気持ちになれるストーリーです。間之あまのさんがお好きな方はきっとハマると思われます。

ずっと好きだった相手と甘い新婚生活をしているつもりの澄一と、あくまでも専属の使用人として主人に仕えているつもりの可音の、すれ違い同居生活から物語は始まります。
容姿端麗で文武両道な御曹司である澄一が、「僕のため…

8

毎日カノン、日日カノン 小説

砂原糖子  小椋ムク 

純粋な二人の純粋なお話

三人称、受け攻め両視点の本作。
本編は雑誌掲載である為、170ページほど。
ですので、出会いやら恋に落ちるまでといった辺りはありません。
いわゆる身分差で、スタートからすでに両片想いのお話です。

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受けの可音は、代々朱鷺川家の使用人を取りまとめる家の息子。
19歳のわりに小柄で、小動物系。

攻めは旧華族の御曹司の澄一、23歳。
朱…

5

甘い夜伽 愛の織り姫 小説

華藤えれな  小椋ムク 

京言葉の受けに萌属性がある方向け

わーい!!
華藤先生の京都健気受けだー!!
京都の伝統芸能や伝統工芸を題材にした作品群、シリーズになっている物もあれば、独立した作品のこともあり、今作は一応独立した作品。
伝統の担い手である薄幸な受けが、誤解や理不尽な仕打ちに健気に耐えつつ、胸に秘めた密かな恋を手放すことができずに葛藤しているのを、最終的に全てスーパー攻め様が解決してあげるパターンのお話は、もうこれはこれで、華藤流のお家芸の…

5

職業、王子 小説

砂原糖子  小椋ムク 

コミカルに始まるアラブもの

初アラブもの。
受けじゃなく攻めが性奴隷にされるというシチュエーションに惹かれて購入。

親の借金のせいで大学中退を余儀なくされ、AVレンタルビデオ店で働いていた綾鷹。
ある日突然、店に白装束のいかにもアラブ〜な怪しい集団が現れます。
どうやらその集団の1人だけ色白で若い青年(リイン王子)は、触手もののAVを買って帰りたいらしい。
レンタルビデオだから売ることはできないと何度も説明して…

1

毎日カノン、日日カノン 小説

砂原糖子  小椋ムク 

とにかく甘い!!

ちょっとズレてるキラキラ王子様攻め×天然健気受けの、勘違いによって起こるすれ違いっぷりが面白い作品です。
シリアス展開は多少ありますが、基本はほのぼの&甘々。
まぁ、ズレてる王子様と、天然ならこうなるよね…と、読んでいるこちらも、ひたすらほのぼのとした気持ちで見守りたくなりました。


住み込み先の御曹司・澄一(攻め)に「君が好きだ。僕と一緒に来てくれないか?」と言われ、屋敷を出…

11

シュガーギルド 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

8年後の再会の必然

カバー絵を見たら50代くらいのナイスなミドルと若い子の歳の差カップル?かと思いましたが、実際は38歳と27歳の二人でした。

総合商社勤務 清坂は、海外転勤直前に出会った青年 和(なぎ)に心惹かれながらも、そんな場合じゃない&男だし&若い子に何やってるんだろう…とかいうものがごちゃまぜになって芽生え始めた想いを封印して旅立ちました。

それから8年、転勤で元の部署に戻った清坂が異動してきて…

2

愛になるまで 小説

杉原理生  小椋ムク 

多分、読み手を選ぶ、かな

義理兄弟が「愛になるまで」のお話。

これは、ネタバレしてもかまわない設定だと思うので書いちゃうけど、もともと相思相愛だった二人が、お兄ちゃんの方は、幼い頃からと、弟ができてからの、まあ、あれやこれやの心のアレがあって、なんとかギリギリのバランスで、愛を認めないっていうか、必死で普通の兄弟にしておこうとするのを、義弟の方が追いつめていくのだけど、この追いつめ方が、暴力でも、病み系でもなく、静に…

2

甘い夜伽 愛の織り姫 小説

華藤えれな  小椋ムク 

受けさんが不憫すぎ

華藤さんって、健気・不憫受けさんのイメージですが、この作品もそのイメージを損なう事のない不憫受けさんでした。内容はすでに書いてくださっているので感想を。




西陣織の織元の一人息子で、跡取りの未紘(受け)。人間国宝候補にも挙がったことのある西陣織の名匠を祖父に持ち何不自由ない生活をしていたボンボン。
のように見えて、実は両親から愛されることもなく、子ども時代に性的ないたずらをされた…

7

甘い夜伽 愛の織り姫 小説

華藤えれな  小椋ムク 

西陣織職人の再会モノ

あらすじ:
西陣織の名匠の孫・未紘(受け)は高校生の頃、祖父の弟子の頼人(攻め)と恋仲になるも、ある事件を機に疎遠に。
5年後、多額の借金を抱える織元を継いだ未紘の前に、イベントコーディネーターとなった頼人が現れ…

京都を舞台とした職人モノ。
受けの未紘のはんなり京言葉が色っぽいです(攻めの頼人は標準語)。

国宝級の西陣織職人であった祖父を尊敬し、将来祖父のような職人になることを…

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