小椋ムクさんのレビュー一覧

魔王様の清らかなおつき合い 小説

海野幸  小椋ムク 

みんな、ありのままの自分を受け入れて欲しいんだよね

天使のように愛らしい受けと、100人くらい殺ってそうな強面の攻め。
作者さんがおっしゃるには「人は見かけによらないってお話」になるそうです。

これ、本当にその一言で内容を説明出来ちゃうお話なんですよ。
天使のような可愛らしい見た目の受けですが、頭突きで相手の後頭部をカチ割っちゃうような「大人しい」とは対極な性格だし、逆に魔王と呼ばれるほどの強面ながら、小動物や甘いもの好きな優しい性格の攻…

9

魔王様の清らかなおつき合い 小説

海野幸  小椋ムク 

めちゃめちゃ可愛らしいストーリー。

タイトルについた「魔王様」の言葉から、もしかしてファンタジーもの?と思いつつ手に取りましたが、現代日本が舞台のお話。海野作品は懐の広い大人な攻めさん、が多い気がしますが、今作品庫そのイメージを損なうことのない大人な攻めさんが登場するお話でした。





悠真は現在ゲイバーで店員として働く可愛らしい青年。
24歳だがその年に見られることはまずなく、可愛らしい風貌から儚く優しい性格だと…

7

そんなに愛情いりません 小説

今井真椎  小椋ムク 

ひたむきで超弩級のワンコ

読むのに気力が必要な本だけど、着地点が非常に良いので報われます。

受けも攻めも育った過程が過酷。
おまけにプロボクサーになる事だけをひたすら目指してきた比嘉(受け)が、志半ばで失明。
「無気力な人間に変わってしまった」とあらすじにあるけど、この無気力期間が三年と長く、またその間の腐りっぷりもなかなかなもの。

途中までは、男前で頼れる先輩!!って感じだったのに、途中の引きこもりニート…

1

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

もうこれは映画。

映画の名作を一本見終わったような、重厚な読了感。
この物語を思い出すといつでも、すぐに彼らのいた世界に沈み込み、肺が甘酸っぱい水で満たされ、切なく甘く溺れるような感覚になります。

1

不機嫌で甘い爪痕 小説

崎谷はるひ  小椋ムク 

半分くらい流さざるを得ない

 謙也(27)x颯生(28)
 攻め視点、受け視点、どっちもあり。

 恋人相手には嫉妬深くて甘えただけど、傷つきたくなくて強気に出てしまう颯生と、ヘタレで熱血一直線な謙也。いい味が出てる。
 口下手というか、頭の中で考えるけど混乱して大事な部分を端折って口に出すから、颯生にめっちゃ誤解される。それを突かれて子犬みたいにアワアワ言い直して〜って、やり取りがかわいい。

 謙也が出てこな…

0

王と獣騎士の聖約 小説

かわい恋  小椋ムク 

ビックリの連続

甘そうなお話だな〜と軽い気持ちで読んだらそうでもなくてビックリしました。

まずプロローグでこれは受け視点?攻め視点?と思うのですが明記なく、分からないまま本編へ。

他国の宰相の策略で国のピンチになり、王は忌み嫌われる魔獣の元へ行き、ピンチを脱するのですが「あ、めでたしめでたし〜」と思ってるとあれ、これまだ話が始まって序盤だ…となります。

王が国を守るためとはいえ、魔獣に体を差し出…

2

森の神様と強がり花嫁 コミコミ特典SS小冊子 おとなのお馬さんごっこ グッズ

私の亜耶なのに!

大人のお馬さんごっこ。
狼や熊の仕獣と子供の頃にやったお馬さんごっこをする亜耶。微笑ましい光景なのに蒼星は…。

蒼星って本当はこんなタイプだったんだ!

亜耶がじゃれ合う二匹に嫉妬して、私ともお馬さんごっこをしよう!と亜耶を抱き上げて寝室へ。

確かに大人のお馬さんごっこだ!

でも亜耶はやきもち焼かれて嬉しいようで、そんな亜耶に愛されてると幸せを噛みしめる蒼星。
こんなに素…

0

森の神様と強がり花嫁 小説

葵居ゆゆ  小椋ムク 

蒼星が優しすぎて切ない

優しすぎて切ない、あるいは、優しすぎて寂しい。
ってこういうことなのかなと思いました。

神様と花嫁もの?です。

二人の過去が辛くて切なくて悲しくて。
でも蒼星がずっと亜耶を見守っていていてくれたんだなあ。何よりも大切な特別な存在で。私の亜耶。

はじめのうちは亜耶が嫁入りを嫌がって、蒼星がどんなに素敵な主さまで優しくて穏やかでも、なんだよ!な感じで…。

記憶を失くし13年…

1

愛はね、 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

愛する者が自由で 愛される者が不自由 

俊一と望の「ぼうや、もっと鏡みて」 を先に読んでしまったので、
内容に新鮮さを感じられなかったのが残念。

実家は総合病院を経営、父も兄二人も医師。
末っ子の望は、母を早く亡くし、長兄に面倒を看てもらいながら育つ。
いつもちょっとトロイ望は、いじめられっ子。
そんな望を俊一は保育園に通う頃から仲良くしていた。

望はゲイだと親に告白、親が怒ったままなので家に戻れない。
望が大好き…

0

ぼうや、もっと鏡みて 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

「マンボウは何故三億個の卵を産むのか?」

昆虫の生態と人物を合体させて作られた物語、「虫シリーズ」読了後に
電子版で「愛はね」と「ぼうや、もっと鏡みて」の二冊購入、読み順を間違えてこの本を先に読んでしまった。
どっちから先に読んでもいいけど、人物の内面を深く掴むなら、読み順は以下をお薦め。

① 「愛はね」 2010/12/17 
   ・・俊一は、知人・篠原に望を紹介した後、篠原に殴られた望を見て・・  

② 「ぼうや、…

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