chikakumaco
出てくる人、出てくる人、揃いも揃って、不器用な人たち。
コミュ障なのか。不思議ちゃんなのか。カプの一方が常識人だったりするので、衝突事故の様に、巻き込まれる様に、恋に落ちて行く。
表題作は、配達先のぶっきらぼうな男が配達員に好意の示し方が分からなくて…変な態度を取ってしまう話。意識し過ぎて、もぅどうしたらいいのかわからないんだろうけど…
同時収録の「思うがままの」が短過ぎですが。可愛いで…
店を訪れた社長に(余裕の無い感じで)ヤラレてしまう、美青年。
もちろん同意の上なんですが。
大人の筈の社長の必死感が良いです。加東先生ならではの美しい筆致で、いつもながら緊張感のある展開。社長は忙し過ぎて、こんな風に心を揺さぶられたことが無かったんだと思います。
加東先生の作品はいつも。潔いほどに説明が無く。まるで詩を読んでいるような美しさで迫って来ます。なので、登場する人物の心情は推し量る…
加東先生ならではの、端正なスーツ。サラリーマンたちの短編集。
表題作は小さなサイキック。あまりにも日常的に溶け込んだ超能力なので、例えなのかな?と思うほどの。「仕事がうまくいった」「(好きな)村上が誘いを受けてくれた」と、「俺が超能力者だから。」と無邪気に喜ぶ秋月。え?本当に?超能力って一体…
そして、村上の身に起こったこととは…
秋月に圧されて、受け入れる村上がドエロいです。尻から太腿にあ…
加東先生の、綺麗な中にもリアルな肉感の感じられる、カラダとカラダがエロいです。
首が太いんだか、顔が小さいんだかのスタイルの良さにも見とれます。白衣。スーツ。
セリフの無いページの緊張感、心情や説明の極端に少ない表現にも唸るものがあります。
ですが…今作は極端過ぎて。攻めの五十嵐先生が欠陥人間過ぎて(または不思議ちゃん?)。志鶴さんで無くてもドン引きです。いや、ドン引きだからこそ、恋に落ちた…
加東セツコ先生の端正な絵柄は時に、不思議な緊張感を伴います。
その不思議な緊張感に包まれた、身近な生活感のあるオムニバスです。
全てキレイな感じでふわぁーっと終わるショートショートなのですが。
「くものあみ」だけは足りない、足りな過ぎるんですよ‼︎
伊勢が可愛いのもあるけど。も少しそこに浸っていたかったかな。と、言うか、わざわざ実家まで追いかけて来た戸川さんの気持ち‼︎戸川さんはオトナだか…