倫敦巴里子さんのレビュー一覧

放課後エキセントリック コミック

倫敦巴里子 

涼しい顔して、熱視線

学校一のモテ男・向井×クラス一の変わり者・勅使河原の取り合わせです。

周りの誰もが向井に視線を向ける中で、
ただ一人自分に見向きもしない勅使河原という男。
自分以外の人間に注がれる熱視線、だけど、そこに自分だけが映らない。
そんなちょっと歪んだプライドが好奇心のはじまりでした。

向井が興味本位から声をかけてみると、
恥ずかしげもなく赤裸々に性の悩みを打ち明けてくる勅使河原。

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腹ペコ蜘蛛と長い階段 コミック

倫敦巴里子 

表題作はぬるい温度感にハマれず

◆腹ペコ蜘蛛と長い階段(表題作)
 タイトルに惹かれて期待値高めで読み始めたのですが、それが悪かったのか、あまりハマれない作品となってしまいました。淡々と、低い温度で会話を交わす孝生と千歳。ストーリーは悪くなかったものの、2人とも私にはこれといった魅力が感じられないキャラで、萌えるポイントがありませんでした。千歳の掴めないビッチキャラが、1つの大きな理由かなと思いました。幼少期の食事の味気なさの…

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兄弟ですが、他人です。 コミック

倫敦巴里子 

二番目の「鍵のかからない檻」

「鍵のかからない檻」の内容、把握しにくかったのですが、先の方のレビューが参考になりました。ありがとう。

遥が描く、特殊な「情念がこもる赤」の秘密についての作品。

両親を亡くした美少年大介12才を引き取った画家の遥28才。
周囲の人達に「大介に優しくしなければ」と口癖のように言う遥。
遥は、何枚も大介をスケッチする。でも完成させない。
或日大介は、荷物を整理して遥が自分を描いたキャ…

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愛なんて叫ぶはずがない コミック

倫敦巴里子 

自分の理解不足でもあるかもしれないけど

 巴里子先生の作品は雰囲気も絵も大好きなんですが、この作品の魅力は私にはちょっと掴みきれませんでした…。兄弟間の羨望と憎らしさが複雑に絡み合った感情を描き出していて、そのテーマ自体は非常に興味深い。けれど、そこにBL面も加わると、どうにも違和感のようなものを感じて萌えそうなのに萌えられない、そんなジレンマを抱えてしまいました。

 あとがきにもあるように、まずはやはり千歳が受けの方が自然に思え…

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はなのうた コミック

倫敦巴里子 

3作品収録

◾︎はなのうた
テンポがよくて読みやすいです。設定の使い方が過不足なくて、先生の作品でいつも思いますが漫画がうまい!!カバー裏も含め、お兄ちゃん(涼くん)が謎で怖い。

◾︎Frakles
顔の描き方は可愛い系で絵もお上手ですが、局部結構ガッツリなギャップがすごい。この可愛い卵顔達になんて生々しいものが付いているのだ。

◾︎人生設計のススメ
倫敦巴里子先生らしい作品です。巴里子先生…

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日常クライマックス コミック

倫敦巴里子 

拗らせを上回る包容力

AIソムリエさんに勧められて。
読み終わって表紙を見返すと笑ってしまうくらい非日常でさらにきゅんときます。
初読み作家様でした。
背景も描き文字も含め、松苗あけみさんとか吉野朔実さんとか吉村明美さんとか(バラバラですが私の中では同じ枠な)往年のぶ〜け的タッチで、最初のページから「ああ絶対漫画面白い絵だ…」とどきどきしました。
物語が、展開も笑いも涙もえろも隅から隅まで濃かったです。

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さあ、俺に恋をしろ コミック

倫敦巴里子 

零のマネージャーさんが良かった

なんだかわかったようなわからないような。

零は不憫な子だと思うけど。そして零にこだわるアキラも。
アキラは役者を零を知って辞めたけどやっぱりやりたくてオーディションを受けたら共演が零だった。
そこまではわかるのですが。

俺に恋をしろって言ったり世話したり、結局アキラの方が無意識に零に恋してたの?
零は言われたので恋をしますが撮影が終われば忘れるはずだったのに…。

がむしゃら…

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或るミステリ作家とその担当編集にまつわる記録 コミック

倫敦巴里子 

力関係のバランス

◾︎波木(小説家)×猪又(編集)
初心で童貞だった波木先生に素晴らしい文章を書かせるため、担当編集の猪又が、そのスキルを尽くして快楽を教えます。

攻めと受けは上記の通り、SMでは攻めである波木がMで猪又がSです。立場としては先生と担当編集なので波木の方が大切にされますが、猪又がうまく操りながら筆をのらせる。波木は文章で打ち返してきますが、それが猪又に中々のクリティカルヒットを与えたり…この…

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腹ペコ蜘蛛と長い階段 コミック

倫敦巴里子 

勝手な解釈の感想

倫敦巴里子先生の作品の中でも1,2を争うほど好きな表題作です。同時収録作も好き。

この1冊、かなり捻くれた登場人物が多い。受け攻めどちらかが屈託の無いタイプが多い先生の作品の中では、相当厄介なキャラ達ではないでしょうか。

◾︎表題作
孝生(大学生)×千歳(孝生を援助する社長)
援助する×されるの関係め攻め×受けっていうのがまずツボ。そして千歳のトラウマ。

以下、自由に勝手な解…

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三村と片桐のつれづれ。(表題作 ピンクサンクチュアリ) コミック

倫敦巴里子 

素直になりたい大人

「三村と片桐」の続編です。どっちも表題作になってるので沢山和風があるイメージですが、実は一冊分の話数もないんですよね。同じ雰囲気で一冊分読みたかったら「日常クライマックス」を読みましょう。ただそちらは親が絡んでくる分重め。

◾︎ウサギくんとカメさん
倫敦巴里子先生は、オリジナリティある短編を作るのが本当にお上手です。短いからこそBLで、社会人で、後輩×先輩で…って縛っていったら似通った作品…

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