ゆのまゆ
清宮あああ! お前はなんていじらしい奴なんだ!! と頭を抱えて心の中で叫びのたうち回りながら読んだ最終巻でした。1巻ではきっと誰もが牧野の境遇に共感したり同情したりするばかりだったはず。そんな彼が立ち直って田舎で恋人もゲットする話が読めるんだなぁと思いましたよね。でも2巻で気付く。あれ、ゲイとしてそれなりに割り切って飄々と生きていそうな清宮の方が、余程繊細で傷付きやすい男なんじゃないかということ…
1巻では牧野の人生や性格の魅力が光っていましたが、彼が元気になった2巻では、清宮という人間の最初の印象とは正反対の繊細な内面がたくさん垣間見れて、今度は清宮の魅力にハマりました。元気になっても鈍感さは治るわけもなく、ゲイである清宮に対して何度も無神経な言動をとってしまう牧野。自分が相手のタイプではないからといって、女性が男友達の前で気軽に露出したりキスしたりはしないはず。ちょっと考えればそれと同…
腰乃先生の作品で好きな受けといえば『滅法矢鱈と弱気にキス』の静香先生がダントツだったんですが、こちらの作品の牧野は彼と並ぶほど魅力的で、最初から最後まで読んでいて楽しく、たくさん笑い、萌えさせてもらいました。腰乃先生のキャラ作りが本当に素晴らしい。男性でも女性でも牧野みたいな人、実は結構いると思うんです。いわゆる器用貧乏で何でもそれなりにできたのに、突出したものや熱中できるものが特になく、いつの…