丸木文華さんのレビュー一覧

モンスターフレンド 小説

丸木文華  乃一ミクロ 

怖い本


他のレビューを見て、何となく内容を理解してましたが、実際の本を読むとまた違う感じがします。

とにかく、怖かった!!

結構、ヤンデレや執着系は好みで読みあさってるのですが、1位2位を争うほどヤバイ攻めです。

執着といえば、執着なのですが、一言で言うと、サイコパスです。

自分の思うことが正しい。絶対。という性格で、受けくんの意見は一切聞きません。
自分がこうしたいからと言…

5

罪の蜜 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

劣等感が依存に利用されるとは

最近では小説現代でも掲載されていた丸木文華さん。「鬼子の夢」「アフェア」「義父」「ふたご」等、濃密な世界観で大好きです。

冷静に分析する凡才で美麗な主人公と、彼に一目惚れしたと言う才能ある年下の男の共依存ものです。
少し「mother」に近いような、真相が最後にあることで読中モヤモヤ感があり、何だかのめり込んで読めませんでした。女性二人のお話や官僚など、風呂敷広げ過ぎた感も。
とは言え主…

1

霧の楽園 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

これはすごい執着攻め…


同著者「蜜華の檻」も読んでの感想です。

「蜜華の檻」は昭和の戦後、「霧の楽園」は大正時代。
時代背景が少し似ているのと、どちらも挿絵が笠井あゆみ先生とのことで比べてみると私は断然「霧の楽園」が好みでした。

伯爵家の長男×奉公人で難しい話があまり得意ではない私は、メイドさんだと思って読みました。

二人とも霧の館に暮らしているので作品が全体的に湿っぽい、ダークな雰囲気でした。

1

言いなり 小説

丸木文華  minato.Bob 

安定の丸木エンド……?

表紙から激しそうな内容は想像できるが、思った以上にいじめの内容が胸糞。そんな過去を背負いつつ、別の自分になる努力を欠かさず生きている受けの圭一。記憶が蘇ることはあっても、日常生活に影響するほどの傷にはなっていないようで、安心するような掴みづらいような難しいキャラ。
攻めの剛はとにかく犬だった。

付きまとう剛への圭一の感情は、自分を一番にして欲しい独占欲に塗れている。少しずつ体を赦していく過…

0

鬼子の夢 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

濃厚!!

文体から滲み出るじめじめ鬱々とした雰囲気が凄い。とても良い。

人と離れて暮らしてきた佐助と疎まれ続けてきた与六が優しさを知ってくところは暖かく、与六を鬼に仕立てさげずむ人の身勝手さが泥臭く。佐助が大事な人を得たことで朴訥な性格に独占欲憎しみと負の感情がついてしまったこともがつーーんときた。ただただ優しかった佐助が嫉妬のあまり与六のことを信じられなくなって自分本意になるとこはツラい…村人の身勝…

0

蜜華の檻 ~堕ちた麗人~ 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

受け、がんばれ…


時代は戦後の日本。
母は幼い頃に亡くなり、父親は自殺。
残ったのは当主となった受けと、体の弱い姉だけ。

戦争前は華やかに暮らしていたのが一変し、苦難する受けの前に学生の頃ライバルとも思っていた攻めが姿を現します。

自分とは違って成功している攻めに取引を持ち掛けられ、渋々条件を吞みますが何故好条件を突きつけるのか。
それは自分の姉を好いているからだと納得しようとしたり、華族とし…

2

フェロモン探偵 花嫁になる 初回限定特典書き下ろしSSペーパー ウエディングドレス グッズ

白無垢だけじゃ収まりません

本品は『フェロモン探偵 花嫁になる』の初版限定挟込ペーパーです。

本編後、雪也が映のウエディングドレス選びを始めるお話です。

事件を解決して汐留のマンションに帰った2人ですが
雪也は早々にウエディングドレスの話を始めます。

雪也の中では既に着る事が決定事項のようで
映は女装好きなわけではなく
2人でタキシードでも良いと思うのですが
雪也は色は純白で、デザインは・・・と

0

フェロモン探偵 花嫁になる 小説

丸木文華  相葉キョウコ 

花嫁を襲う悲劇の真相

本シリーズは実業家兼探偵助と探偵事務所所長のお話です。

受様が負い目を持つ友人から依頼された
友人の故郷で起こる不審な事件を解決するまで。

受様は日本画の大家と琴の名手である両親の
3人の子供のうち、最も2人の才能を継いた次男でしたが、
自分の性指向に悩んだ末に家を出て探偵事務所を開きます。

攻様はヤクザの稼業を嫌って起業、
悠々自適な生活を送っていましたが、
友人の頼…

1

ノエル 小説

丸木文華  門地かおり 

BL版、源氏物語


物語の時代は戦後の日本。
当時6歳で孤児である受けを外国人である攻めが拾い、自分好みに育てます。

作中にもありますが、源氏物語をモチーフにしていて今風のBLにした感じ。
とはいえ、色んな受けが出てくるでもなく、至って攻めはノエル一筋。

最初から伴侶にするつもりで自分だけの世界に閉じ込めて、自分だけのものにしたいという攻めの執着が最高でした。
対する受けも攻めの執着を心地よいと…

1

フェロモン探偵 花嫁になる 小説

丸木文華  相葉キョウコ 

まさかの

作家買い。
丸木先生の人気シリーズである『フェロモン探偵』シリーズの11巻目にして、なんとまさかの完結編。丸木先生の書かれたあとがきを読んで愕然…(あらすじにも「感動の完結編!」て書かれてましたね)。めっちゃ好きなシリーズだったのでこれで終わりかあ…、と寂しい気も抱きつつ。

今シリーズでは映さんが監禁されたり、母になったり、ロシアまで行ったり、さまざまな地で、ありとあらゆるトラブルに見舞わ…

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