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20/51(合計:503件)
丸木文華 笠井あゆみ
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ネタバレ
なんとか読み終えました。 与が可哀想で辛くて佐助に救われて蜜月を過ごし、すっかり山に慣れてしまった与が自分の落ちた谷底を見に行こうとしたところで、行くな!嫌な予感しかしない。やっと幸せになれたからここで読むのをやめてしまおうかと悩み、しばらく置いておきました。 与の怪我の治りなど不思議な気がしていましたが、佐助は鬼だったのですね。 最後まで与の村を殲滅したのが佐助なのかは謎でした。 …
丸木文華 門地かおり
麗音
マザコンといってもお母さんが好き過ぎて…というのではなく、愛を与えてくれなかった実の母親ではなく自ら創造した慈愛溢れた天使のような母性像に対してです。 美しかった実母の面影を持つ天使のような理想の母親を思わせる同級生への病的な執着です。 タイトルからどんなストーリーなのか想像できませんでしたが、読んで行くと主人公の身の上に起こった悲劇や日常の小さな出来事が誰の仕業かは想像つくのですが、行き…
クロスクロス
読みやすく雰囲気のある文章。過度ではないが時代考証もきちんとなされており、すんなりとこの世界に入れる。不憫な受けと攻めが出会い、お互いの傷を癒しながら愛を育んでいくお話。エロも濃厚で様々なプレイが楽しめる。(木に括りつけたのは多少、可哀相だったが)方言も楽しめ、ファンタジー要素もあり、最後まで飽きずに読むことができた。体格差萌え、方言萌え、時代物萌えと様々な萌えに溢れているので嵌る人も多いのではな…
丸木文華 鬼嶋兵伍
ひろ@
割引で安くなってたので購入してみました。 丸木さんの作品はちょっと癖のあるダークな印象のものが多いイメージですが、これは気軽に軽く楽しめる感じです。 受けがもっとビッチな誘い受けかと思ったんですが、普段は積極的だけどエロに対しては意外と奥手でした。 むしろその辺は攻めの方がガツガツしてて思ってた感じと違いましたがこれはこれで有りだなと(笑) エロは女装だったりソフトSMだったりといろい…
とおるる
不憫な生い立ちをした受けが、生まれ育った村から逃げる最中に怪我をして、攻めに助けられる話。 攻めも不憫な人なのですが、実に朴訥としていて優しくて良い。 その攻めが、ある事件の後、受けを愛するあまりに小屋に閉じ込めるようになり、荒縄で柱に縛り付けていくようになるくだりは読んでいて興奮しました。 また受けの過去にも嫉妬するようになり、人間らしい感情を芽生えさせていくのですが、それが別の不幸も…
丸木文華 相葉キョウコ
読む前は、本作が人気作であること、そして「フェロモン探偵シリーズ」の第1巻であるという情報だけを得ていて。 フェロモン探偵という言葉のイメージから勝手に「フェロモンむんむんの男臭い探偵が、様々な美女をコマしたり時には美少年を食っちゃったりしつつ、事件を解決する話」なのだと思っていました。 もちろん主人公のフェロモン探偵は攻め、探偵になる前は捜査二課の刑事、年齢は三十代後半。 聞き込みのために…
芸術性についてコンプレックスとトラウマを抱えている受け。 そんな受けの前に、圧倒的な才能を持つ攻めが現れる、という物語。 羨望と嫉妬心と仄暗い優越感というキーワードが好きなので手に取りましたが、その他にもミステリ要素があっておもしろかったです。 受けのトラウマの背後にある受けの秘密や、字体も違っている思わせ気なモノローグ、そして臭わされる攻めの秘密……そんな謎がいい刺激になって読み進めら…
丸木文華 乃一ミクロ
モンスターペアレントならぬモンスターフレンド、というところがポイントのこのお話。 確かに身勝手なモンスターペアレントみたいに、身勝手に愛情注いで勝手に守ってるところがモンスターだなと納得。 そして作風は、途中までは丸木先生には珍しいコメディタッチだったので「おやおやおや?」と思っていましたが、後半は安定のホラーテイスト。 なのにラストでスッキリとした読了感を味わえるという、一度で二、三粒おい…
丸木文華 minato.Bob
スクールカーストの下位層の男にスキスキ大好きって言い寄られて、うぜえって思ってたら下位層どころか最上位の男でした、っていう下剋上ストーリー。 しかし単なる下剋上ではなく、“下が上になって、上が下になって、下がまた上に上がって、上がまた下になる”話であるところがたぶんミソ。 そして少しネタバレになりますが、隠しテーマがたぶん“いじめ”なのだと思います。 フィクションに対して「いじめダメ絶対…
なるほど“母を求めて泣き叫ぶ子ども”というのは、一心不乱に泣いて、母親の関心を自分のものにしようと、全身でその愛情を獲得しようと必死になるものだな、と。 母親に愛されなくては死んでしまうから、一人では生きていけないから、泣き声でしか母親を呼べないから、火のついたように泣き叫ぶ、それが“母を求めて泣く子ども”か……と、しみじみ思わされた一作でした。 主人公の受けは、「天使」なんて呼ばれている…