丸木文華さんのレビュー一覧

オタクな俺がリア充社長に食われた件について コミック

村崎ハネル  丸木文華 

展開は美味しいのですが

今回は青年実業家とエロゲーシナリオライターのお話です。

攻様にロックオンされた受様が身体から心まで陥落するまでと
後日談短編、小説版後日談短編を収録。

受様は小さな会社でエロゲーのシナリオライターです。
いつも締め切りに追われる社内は慌ただしく、
チームワークもバラバラ、常に時間に追われる毎日です。

そんな受様の楽しみには某所のメイドカフェで
お気に入りのメイドさんに萌…

3

ノエル 小説

丸木文華  門地かおり 

美しい景色と脆い人形、それを作るのも壊すのも人間

美しい日本風景から戦後の焼け野が原へ
無垢で美しい少年から成長した自我へ
好きでいつまでも変わらないで欲しい気持ちと、変わってしまう・変えてしまう人間の対比が面白かったです。お互いの盲執っぷりはこの時代背景に合っていると思いました。

大好きな年齢差や体格差なんですが、カップリングとしてはあんまり萌えませんでした。
初めの行為シーンも結構無理やりで、今までの溺愛っぷりから想像と違いショッ…

1

オタクな俺がリア充社長に食われた件について コミック

村崎ハネル  丸木文華 

んー。

2013年に刊行された『オタクな俺がリア充社長に食われた件について』のコミカライズ版。原作既読です。小説版の挿絵を描かれている村崎さんによるコミカライズ版ということで、絵柄になじみがある分読みやすいかなと思いつつ手に取りました。

小説をコミカライズするって、すごく難しいと思っています。文章ではなく絵で彼らの内面まで描かなくてはならないですし、ページ数が圧倒的に足りないと思うので。今作品はコミ…

10

罪の蜜 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

一途ワンコの皮を被った腹黒策士年下攻めが好きな人にオススメ。


丸木文華先生は作家買いしている一人です。

今回は、学生×美術講師バイトの先生。

攻めの美術の才能に嫉妬する受け嘉藤。
受けに認められたくて才能を伸ばす攻め水谷。

誰からも好かれる攻め、
受けだけが靡かないというこの図、
めちゃくちゃ大好きなシチュエーションです。

攻めに数々の試練を与えて、出来たら○○な。と、自分の事を一途に思ってくれる攻めを弄びますが結果、攻めが…

5

浮気男初めて嫉妬を覚えました ~フェロモン探偵やっぱり受難の日々~ 小説

丸木文華  相葉キョウコ 

三作目を買おうか迷っている方へ


今作は映のお兄ちゃんが登場します。

そしてある事件を解かなければ家に連れ戻す、ということで二人は事件を解決しに向かう、というお話です。

読んだ率直な感想ですが、
ミステリー8.5割、BL要素1.5割という感じです。

一作目と二作目を読んでも、今回はミステリー要素が強いと思います。

ミステリーとしては面白かったです。
久しぶりにBL以外でドラマのようなミステリーを読み…

3

鬼子の夢 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

愛を知る

孤独な二人が恋を知り、欲を知り、愛を知る。
鬼として生まれた攻めと、鬼子として育ち鬼にされた受け。
愛とは何か、美醜とは何か、鬼と人とは何か、
様々なことを考えさせられました。

共に暮らし始めた二人は必然的に惹かれる合うんですが、人の温もりや優しさを知らなかった二人が、互いを好いて、熱を求め合い、もっと触れたいと体を重ねるのが純愛以外の何ものでもなく。
こんな序盤で想いが通じた上での…

4

アフェア ~人でなしの恋~ 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

止められない恋心に読む手が止まらない!

読後の全力疾走感…
「鬼子の夢」「義父」「ふたご」など、濃厚な世界観とエロと簡潔なタイトルの丸木作品、読み終えるたびにこれ以上濃い作品は無いのではないかと思うのですがまたしても夢中になれる(個人的なツボも含め)作品が読めて感激と興奮です。

初対面のときの、“胸の底に溜まるような品のある甘い香り”という表現が素敵です。
友哉がどこから見ても完璧に好みの絢斗に一目惚れして、今まで積み上げた「…

6

兄弟 小説

丸木文華 

嫌なら鍵をかけましょう

丸木先生のkindle unlimited作品
うーん、既読の作品と違いハマりませんでした。今まで読んだお話は設定の説得力が強い分読みやすく盛り上がったのですが、この度は地味な教師の内面を掘り下げた作品でした。
ぐだぐだ悩む人間は嫌いではないのです。でも毎夜弟が部屋に忍び込む、悪夢を見るってのが嫌なら鍵でも何でも対策あるでしょう。脅されているわけでもないんですから。本当は弟が好きで求められるの…

1

ふたご 緋牡丹と白百合 小説

丸木文華 

声を殺して追い詰める純愛とエロス…

「鬼子の夢」が鬼(神)だったので早速丸木先生の他の作品をkindle unlimitedで。
文体や会話の端々の雰囲気が違うのに驚きました。簡潔で男らしいと言いますか。
「鬼子の夢」が下から突き上げるような激しい純愛とエロスであるならば、今作は声を殺してじわじわ追い詰める純愛とエロスという感じでした。
思いを通わせたのは宿でも、家族と住む家で毎夜ひっそりと部屋を訪ね音と声を出さぬよう抱き合う…

1

鬼子の夢 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

神評価でなく鬼評価

自分でも驚くほどもの凄い速度で読破しました。
丸木先生の作品は、世界観のつくりだけでなく物事の因果や説得力がしっかりしていてどっぷりと浸かれ読み応えが半端ないです。想像しやすいので読むのが遅い私には助かります。

物語は15の与六が、殿の玩具に売られる前夜森に逃げるところから始ります。その掴みからしてグッときました。
助けてくれた佐助と徐々に思いを交わし超濃密になっていくのも、そこから酷い…

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