サマミヤアカザさんのレビュー一覧

あの日、あの場所、あの時間へ! 小説

楠田雅紀  サマミヤアカザ 

愛する人を救うために

あらすじとサマミヤアカザさんの描かれた表紙につられ購入。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。









主人公は大学生の湊。
幼馴染の健太郎とともにバレーに明け暮れ、そして高校3年生の時に日本一に。湊がセッター、健太郎がアタッカー。息の合ったプレーで、ずっと二人で楽しくバレーを続けられると思っていた。

が、大学生になり、二人の間には埋めることのできない…

7

そらのだいじな旦那さま 小説

野原滋  サマミヤアカザ 

切なくて泣けました ベストオブ健気不憫受け

生まれた時から何も無くそれが当たり前の毎日に、自分が不幸だとか不満に思うこともないまま精一杯生きている少年が幸せになっていく物語です。

誰にも愛されず誰にも顧みられることもないまま16まで生きて来た少年。
難産の末亡くなった母を愛していた父親に恨まれ名さえも与えられずに馬屋で雑用をしていた少年は、領主の父親から同盟国の領主(高虎)の元に花嫁として嫁げと命じられる。
バレれば命は無く死ぬま…

2

魔人の箱庭 ~囚われの淫花~ 小説

かわい恋  サマミヤアカザ 

人間の黒さってのが浮き彫りになっていたかな?

2017年刊。
かわい恋さんについては、エロエロでドキツそうなデビュー作が気になるところだが(でもいつかは読んでみたい)、エロスキーな自分でもいきなりハードルの高すぎるものよりはと思い、この話を初読みにしたのだった。
ルビー文庫というのもあって、エロ度はそれほどキツくはないと思う。
ファンタジーだけど、複雑な設定はないから読み易い。
ただ、作中に出てくる木彫り人形のメランとアビーノ以外の動…

1

狼くんは社長の甘いごちそう。 小説

小中大豆  サマミヤアカザ 

どこでもドアで恋が始まる

狼の獣人が開いた町はずれのレストラン。
料理のおいしさには自信あるけど、狼族だという事で、人間のお客さんにも、草食系の獣人のお客さんにも、なかなか寄り付いてもらえない。
そんなある日、掃除用具室のドアを通って、傲岸不遜な男と出会う。
という、ケモ耳系ファンタジーになんちゃってSFをプラスしたようなお話。
どこでもドア(仮)なんてSF要素が、大した説明もなしに違和感なく成立するのは、元々獣人…

3

隣の狗人の秘密 小説

成瀬かの  サマミヤアカザ 

わんこな攻めにSなビッチな受け



兎から進化した国・狗から進化した国など動物が進化した国が複数ある世界。その中で猿から進化した国「ヒノモト」。
猿からの進化なので耳尻尾がなく、耳尻尾がある外国人を獣人とよんでいます。

世界で時々現れては甚大な被害を出して忽然と消える災厄「冥闇の獣」が「ヒノモト」で出現しました。
「冥闇の獣」は出現率が低く、原因がわからず対策がとれないため「ヒノモト」ではぴりぴりした空気になります…

1

神獣と騎士 小説

杉原理生  サマミヤアカザ 

無償の愛を捧げてくれる騎士と出会える話

内容はあらすじからわかる通りの、いわゆる異世界トリップ系。
昨今はやりの異世界モノも、みんなこれくらい作り込んでくれたら読み応えあるのに……という「正しいお手本」のような本でした。
壮大すぎるという意見もあるようですが、私はそうは思わなかった。
別の世界を想定するなら、このくらい作り込んでくれなきゃ!と思います。

キャラクターもみんな魅力的で。
特に攻めのクインは実に騎士然としていて…

1

人魚と紅い薔薇 小説

愁堂れな  サマミヤアカザ 

おとぎ話

サマミヤアカザ先生の挿絵見たくて購入。人魚さん、見かけは人間と変わりませんでした。そして吸血鬼と狼男が出てくるという不思議な不思議な設定!ふわふわ霧の中に包まれたような感じのお話、本編210P弱+あとがきです。ようやく愁堂先生の味が分かってきた気がする!

すごい雨の中、洞窟内を近づいてくる足音に気付いた翡翠はびっくり。なぜなら山奥のそして洞窟の奥でひっそり一人で暮らしているためで、こんなとこ…

1

そらのだいじな旦那さま 小説

野原滋  サマミヤアカザ 

BLのようなTLのような……

溺愛攻めということで購入し久しぶりに読み返してみたのだけど、いい具合に後半の展開を忘れていたので予想外の展開を楽しめました。

不憫な境遇にいたそらが姉の身代わりとなって嫁がされてしまい、自分が男だとバレたら命はない…と覚悟しつつも、生まれて初めて見る美しい景色を楽しもうとしている健気さが何ともいじらしくて……。
嫁ぎ先の旦那様が男前の出来た男で、初心でピュアなそらを大事に大事にしている様子…

1

人魚と紅い薔薇 小説

愁堂れな  サマミヤアカザ 

設定は非常に面白いが

愁堂さんの新刊は人外モノ。サマミヤアカザさんの描かれた表紙から、もしかしたらホラー寄りのお話かな、と思いつつ手に取りましたが、もの悲しく、でも家族愛にあふれた作品でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は翡翠。
彼は深い山奥の洞窟に、一人でひっそりと生きている少年。誰も訪れるはずのない場所だが、ある嵐の夜、二人の男が翡翠の住む洞窟に現れて…。

1

人魚と紅い薔薇 小説

愁堂れな  サマミヤアカザ 

人魚というのは、美しいけれど。一体何者なのか。

その名も美しい『翡翠』。彼は世にも珍しい男の人魚なのだという。美しい顔、絹糸のような髪。細っそりとした肢体。17歳になった年から少しも歳を重ねる事なく、60年間生きて来たと云う。
その特異性を隠す為に人里離れた山奥の洞窟にたった独りで住まい、お腹が空く事も無いので、ただ清水を飲んで過ごして来た。
そんな嵐の夜、洞窟に迷い込んで来た者がある。金髪碧眼の美しい吸血鬼、リカルドと狼男だと云う宏武。怪…

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