ARUKU さんのレビュー一覧

発熱バスルーム コミック

ARUKU  

えぐいほどに

絵が上手い作者さんではないので、敬遠していました。
恥ずかしながら、先生の作品は今作以外の他に高評価の二冊しか読んでいません。
それを読んだ後での今作、先生は執着攻めが作風なのかしらと思いつつ、今作もそれが全面に出ている印象です(とても好きです)
前半までは無理矢理系のエロが多いです。

後半から受けが子供返りをしている描写もあります(エロい)が、ほぼ監禁または軟禁の精神状況を考えるとそ…

5

発熱バスルーム コミック

ARUKU  

贖罪と復讐。その恩讐の彼方に

私にとっての神作家・ARUKU先生の新作「発熱バスルーム」。
表紙一枚めくっての肌色に驚いた…
そして読んでみると、近年にないセックスシーンの多さ。それも無理やり系な。
この主人公・見晴は不幸不幸不幸、不幸の只中に暮らし働き、ある日目覚めると見知らぬ男に監禁され、そしてレイプされた…
怖すぎる。
読んでるこちら側も、この犯人が誰なのか、なぜ見晴なのかが全くわからない状態で、ただ見晴がいじ…

11

発熱バスルーム コミック

ARUKU  

金魚鉢の外はこんなにも美しい

15平米のバスルームという名の金魚鉢に、小さな赤い金魚と真っ黒な金魚が泳いでいる。
外界は危険がたくさん潜んでいるから、自由はなくとも金魚鉢の中でなら命がおびやかされることもない。だけど金魚鉢はあまりにも小さすぎて、二匹がずっと一緒に生きていくのはほぼ不可能。
やがて真っ黒な金魚は、赤い金魚を生かすために決断する。唯一のものと引き換えに自由を手に入れた赤い金魚は、真っ黒な金魚に語りかける。金魚…

18

発熱バスルーム コミック

ARUKU  

バスルームでエンドレスセックス

ARUKU先生はよくこんなギリギリと緊張状態の続くストーリーを何作も描けますね。先生の精神状態を心配してしまいます。

極限状態における二人だけの世界、奪うもの奪われるものの間に芽生える愛、そういったものがARUKU先生の追い続けるテーマなのかなと勝手に思っています。

マナトと見晴、二人とも浮世離れしたキャラクターです。ARUKU先生の世界の登場人物は、みんなどこか変で現実感が無いです。…

15

発熱バスルーム コミック

ARUKU  

バスタブUFOで旅立とう

すごかった……
5×3mの古びたバスルームで繰り広げられる監禁愛で、ARUKU先生お得意の執着攻め×不憫な健気受けです。
無理矢理などの性描写も多いのですが、最終的には純愛ルートに辿り着くのでご安心を。


受けの見晴は、ブラック企業に勤める孤独な青年。
ある日、アパートの外にカメラが仕込まれていることに気付きますが、そうこうしているうちに会社が倒産。
孤独、疲労、社会からの疎外感を…

30

嫌い、大嫌い、愛してる。 コミック

ARUKU  

この世の果てに見出した純愛の陰には。

発行当時、神評価のうなぎ登りに圧倒されて読んだんだけど。
やっぱり何というか。再読して確信めいたものを感じてしまう。
ARUKU先生は何か、女性性というものに非常な嫌悪を感じてらっしゃるのか。
いつも大体女性というものを「完全なる悪」の様に描かれていて。
それがもういたたまれない。
アンデルセンが失恋の痛みとか、もしくは母を敬うあまり他の女性を嫌悪したとかで、
とにかく不幸な結末の女性…

18

嫌い、大嫌い、愛してる。 コミック

ARUKU  

愛憎から生まれたもの

久々にARUKUさんの作品に手を出したら猛烈なものを浴びました。
読み終わるのに1時間以上読かかり、最後は思わず感嘆の息が。
寝る前に読んだら興奮して眠れなくて夜更かししてしまった。
昭和50年代、閉鎖空間の少し寂しいようなさびれたような田舎が舞台。

凍月のおぞましい行為に耐えるため、心をなくすように性悪に復讐に生きようと決めた奏。
それでもやっぱり彼は無垢できれいだった。
憎いの…

9

ビター×スイート コミック

ARUKU  

これが初コミックス?天才なの?

ARUKU先生のデビュー作です。
今更ながらに読みましたが、感動しかないですね。
天才としか言いようがない。
ストーリー、構成、キャラ……何一つ曇りがない。
意地っ張りだけど愛らしくて憎めない受けと、男らしいのにどこか弱気な攻め。
ARUKU先生お得意のこの設定は、当時から活きていたのですね。

表題作のビター×スイートが一冊の殆どを占めます。
コミュ障気味の三日月が、エリートイケ…

3

嫌い、大嫌い、愛してる。 コミック

ARUKU  

残酷って綺麗ですね

初読みの作家さんで 衝撃的すぎてなにをどう感じればよかったのか?



裕福に育ち良心の欠片もなく生きてきた男
劣悪な環境のなか健気に生きてきた男

それに絡む
容姿の醜さから蔑まされ歪んだ女と
容姿と躰を武器に他人を貶め弄ぶ女


まさに 愛憎
狂った愛情と憎しみの果ての復讐とか ヤバめの昼メロもかすむくらいハード


相対するものへの嫌悪が愛情や執着や憎悪にかわ…

5

昨日、君が死んだ。 1 コミック

ARUKU  

嗚呼ARUKUさん、、好き

すごいすごいすごいよARUKUさんっっ!
今までもARUKUさんの生み出す数々の物語に
(加齢により死にかけてる)私の感性は栄養を貰い救われてきたけど、またしても。
今回の物語はARUKUさんの作品の中でも、とびきり優しくて前向きで希望に溢れている。
主人公は恵まれない生い立ちで弱々しいのかと思いきや、めっちゃ根性あるの。優しくて意志が強い。弱気だけど前に進む。

愛する人の魂を探す旅…

6
PAGE TOP