ひたきさんのレビュー一覧

愛にふれさせてくれ 小説

夜光花  ひたき 

続編だけどテンション落ちてません

『灼熱を呼べ』の続編です。読んでなくても内容は分かりますが、読んでおいたほうがより楽しめると思います。
続編特有の「出来上がったカップルの話で、内容が薄くなってしまう」ということがまったくなかったです。さすが夜光花さん。
前作では「受けが攻めを一方的に支えている」ような関係だったんだけど、今作では「お互いに支えあう」という形ができて、よりステキなカップルになってました。
問題のないまっとうな人間で…

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愛にふれさせてくれ 小説

夜光花  ひたき 

執着愛

「灼熱を呼べ」の続編です。

前回からの続きになっていますので、そちらから読む事をお勧めします。

前回で事故に巻き込まれた裕也が、アメリカで手術を受けて帰ってくるのですが、その事について電話で話している内にケンカに。
竜治は、どうしても裕也の1番でありたい、裕也には自分を1番優先して欲しいという切ないくらいの執着心があります。
勿論、人として分かる気持ちではありますが、そこに至るまで…

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月下の縁 小説

水原とほる  ひたき 

ひぃぃ…痛い

痛い水原とほるが炸裂してる作品です。
痛いのが大好物という方なら、是非。

戦後の横浜の中華街を舞台にしたお話ですが、水原とほるさんのストーリーテラーぶりが如何なく発揮されていました。
主人公は日本人で天涯孤独となった晶。台湾人で幼馴染みの敬生と付き合いながら、横浜中華街で仲買人の仕事をして生きている。
そんなある日、中国からきた凱士と出会う。
凱士は瞬く間に中華街を掌握し、台湾人の仕事を圧迫して…

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月下の縁 小説

水原とほる  ひたき 

シチュエーションが珍しい

中国とか香港とかが舞台のお話はいくつか読んだことがありますが、中華街が舞台のものは初めてだと思います。
時代も昭和30年代前半っていうのもなかなかお目にかかりませんね。そういった意味では斬新でした。

良家の子息として生まれたものの家は没落し天涯孤独になってしまった晶が、家も姓も捨て中華街で仲介屋としてなんとか生きている時の、月夜に出合った日中混血の男・凱士との運命的な恋のお話です。

4

ミリオンダラーキス 小説

佐伯まお  ひたき 

人形が100万円。

 仕事を辞め、ネットオークションで商売をしながら日々の生活をしのぐ康平が、思いつきで出品したのは、ヒーロー人形。小学生のころ、当時の友人に借りたまま、その友人が転校してしまい、返すことのできなかった品だった。
 ところがその人形に、100万円という高額の値がついた。
 直接の手渡しを要求され、普段なら、郵送でやり取りするため、断る康平だったが、こんなぼろぼろの人形を100万円で落札した物好きを…

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深き恋の闇に乱れて 小説

水月真兎  ひたき 

ちょっと特殊な設定ですが…

矢吹(新宿署の刑事 30歳)×天如(天在日輪宗の座主(トップ)18歳)

主人公のひとりである天如が若き密教の天才僧侶という設定なので、話の中では真言を唱えるシーンが出て来たり、「鬼」(悪い気の塊のようなもの)による事件が発生したりと、BLの中ではなかなかめずらしいタイプの作品に分類されるのではないでしょうか。もちろんちゃんとラブ(とエロ)の部分はありますが、設定に癖があるため好き嫌いはくっき…

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甘やかに恋の闇はいざなう 小説

水月真兎  ひたき 

もっと読みたいシリーズです

矢吹(新宿署の刑事 30歳)×天如(天在日輪宗座主(トップ)18歳)

刑事と天才密教僧侶が主人公という異色BLのシリーズ2作目です。前作(「深き恋の闇に乱れて」)でカップルになった二人ですが、ただでさえ遠距離恋愛という条件に加えお互いの多忙により頻繁に会う事はできません。そんな中仕事の依頼で東京に来る事になった天如は、矢吹のアパートに押しかけ束の間の逢瀬を楽しみます。

前作では初心なの…

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灼熱を呼べ 小説

夜光花  ひたき 

切ないくらいの想い

高校時代からの親友である竜治と裕也。
一度だけ竜治から告白された事があるが、冗談だと思って軽く裕也は断るが、その想いは竜治の中から消える事はなく。
そんな中、事件が起こり、二人の関係も変わっていく――。

複雑な生い立ちの竜治は、何も欲しくなく、誰とも付き合いたくもなく、虚無的に生きてきたけれども、唯一裕也だけが欲する。
その欲し方に、健気ささえ覚えます。
お前さえいれば他には何もない…

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