灼熱を呼べ

shakunetsu wo tobe

灼熱を呼べ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×26
  • 萌14
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
9
得点
103
評価数
31
平均
3.5 / 5
神率
22.6%
著者
夜光花 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
ひたき 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
灼熱を呼べ
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784812419830

あらすじ

「お前が俺と付き合うなら、もうこなもの造るのはやめる」連続爆弾魔事件が世間を騒がせている中、裕也は親友の竜治の部屋で造りかけの爆弾を見つけてしまう。
責める裕也に竜治が持ちかけてきた取り引きは、思いもよらないものだった。
裕也がその条件をのみ、竜治に抱かれた後も爆弾魔の犯行は一向に途切れる様子はない。
竜治が犯人であるはずがない。
そう信じたい反面、疑いを隠せない裕也の心を竜治もまた敏感に感じ取っていた。
果たして竜治は犯人なのか。
本当の恋人ではない、友人にも戻れない、二人のもろい関係が崩れ始めていく―。

表題作灼熱を呼べ

久世竜治・刑事
瀬尾裕也・26歳・調律師

レビュー投稿数9

強引・執着・長年片思い・・・

結構痛々しい要素、怖い要素も盛り込まれた作品ですが、攻め様と受け様の関係だけを読む分には凄く私は萌えました。

先ず、なんといっても、攻め様が強引!!!!そして半端ない執着っぷり!!!!なにせ高校時代からの片想い・・・

交換条件の初Hなんかも凄く萌えるんですが、嫉妬からのかなり強引なHシーンも萌えてしまう私・・・

でも、受け様が爆弾事件に巻き込まれて失明してしまっうシーンはとても痛々しいです。
それに、犯人である同級生の喜多村の行動がいちいち戦慄物です。

でも、その痛々しくて怖いエピソード以外は本当に萌えます。

2

夜光先生の不器用攻め、キター!

サスペンス要素もあるラブストーリーということで、
ハラハラドキドキの展開でした。

単なる取引で始まった肉体関係から、徐々に恋愛関係に進んでいく様子にトキメキました。

家庭の事情で何事にも投げやりになっていた攻めが、受けが側にいるようになると荒んだ気持ちにならなくなっていきます。
不器用で愛情表現が下手な攻めを、包容力がある受けが受け容れる、
という展開に完全にハマってしまったようです(笑)

続編があるようなので、そちらも早く読みたいです。

1

切ないくらいの想い

高校時代からの親友である竜治と裕也。
一度だけ竜治から告白された事があるが、冗談だと思って軽く裕也は断るが、その想いは竜治の中から消える事はなく。
そんな中、事件が起こり、二人の関係も変わっていく――。

複雑な生い立ちの竜治は、何も欲しくなく、誰とも付き合いたくもなく、虚無的に生きてきたけれども、唯一裕也だけが欲する。
その欲し方に、健気ささえ覚えます。
お前さえいれば他には何もない、とまで言われたらちょっと重いかもしれませんが^^;、それでも裕也もそんな竜治を見放しません。気持ちはお母さん?(笑)

冒頭で(身体的には)くっ付く二人ですが、そんな中高校時代の友人や事件が絡んできて、と、ただの恋愛だけでないので、そういうのが好きな方にはお勧めかと。

随所で竜治の執着が露わになりますが、それでもその姿は親鳥を慕う雛のようにも見えて、ちょっと切なくもなります。

3

我の強い攻めを読者も愛せるのかどうか意見はわかれそうだ。

爆破事件と刑事と調律師
取引とセックス
夜光花さんのサスペンス仕立てのお話。

高校時代の同級生同士が大人になり
刑事と調律師として生活していて
過去の爆破未遂事件、現在の爆破事件が重なっていきます。
爆破事件の犯人探しが目当てになるとがっかりするかもしれません。

わたしが物語で一番知りたかったのは犯人ではなく
裕也が竜治に惹かれた理由。
竜治が裕也に惹かれた理由。
この二つでした。
この二つの理由が納得のいくものであったので、楽しめました。

絶対音感を持つ調律師の裕也には
竜治が発する音や声に惹かれるものがあったのでしょうね。
竜治が裕也に惹かれたのが先ではなく
裕也が竜治に惹かれたのが先だったということがわかった時点で
すごく萌えました。

ただ、裕也の好みのタイプとわたしの好みのタイプが
一緒というわけではないので、わたしには竜治を愛せないかもw
かなり我の強い攻めですが強さではなく弱さのほうが印象的。

3

犯人は誰

ミステリー仕立てのお話です。
『高校時代からの親友と結ばれる』という大好きな設定でした。
ちゃんとツボをプッシュしてくれるストーリー展開で、面白かったです。

主人公は真面目で真っ直ぐな性格の調律師(受け)です。
相手役は刑事(攻め)。一癖も二癖もある元不良です。高校時代に主人公と出会い、それをキッカケに更正し、以後ずっと一途に主人公に片思いしている。破壊衝動のある危険な男です。
ある日、受けは攻めの家で、作りかけの爆弾を見つけてしまう。ショックを受けて問いただす受けに、攻めは「お前が俺と付き合うなら、こんなもの造るのはやめる」と言う。
主人公は迷いつつも、取り引きとしてセックスをする。
しかし、その後、爆弾事件が相次いで起きて――。

刑事の一途っぷりにキュンキュンしました。
長い長い不毛な片思いの果てにやっと結ばれるって、ツボすぎる。この設定の話って、何回読んでも飽きないw

あ、あと爆弾事件の真相、深読みしすぎてハズしてしまったのがちょっと残念。

2

爆弾事件

刑事×ピアノの調律師。
昔から仲の良い2人。裕也は竜治の悪行を叱っては止めていました。
ちょっと不良×優等生みたいなカプでしたね~
そんな2人は大人になっても仲が良いのですが、裕也は世間で騒がれてる爆弾事件の犯人が気になっていました。
それは昔竜治が爆弾を造ろうとしていたから。さらに竜治の家に行くと造りかけの爆弾が・・・
犯人はちょっと予想外でしたねw途中まで騙されましたw

しかしこの竜治は素晴らしい執着攻め!
裕也を傷つける奴は殺してもいい、裕也以外は何もいらないと言う執着っぷり。
昔から好きだったみたいで、裕也が付き合ってた彼女まで殺してもいいとか言ってて・・・w
ちょっと俺様なところもありましたね。なんの連絡もせず裕也の家に上がり込んだり。

裕也は正義感が強く優しい感じ。
最後はちょっと痛い目にあってしまいましたが・・・
竜治に強姦まがいのことされそうになるし。
竜治も昔はただの不良ってわけではなく、親が原因で爆弾を造ってなにもかも吹き飛ばしたい衝動に駆られたらしいですね。
竜治の闇の部分を裕也が無意識のうちに救っていたのかなあと。

2

ヤンデレ気味の攻め

受けが『調律師』と言うだけで購入してしまいましたw

高校の時に、自分の事を真剣に叱ってくれた同級生・裕也を
警察官となった今もずっと思い続けている竜次。

裕也が竜次を思う気持ちと竜次が裕也を思う気持ちの種類は
微妙に方向性が違っているんだけど
竜次の危険な行動を止める為の取引として付き合う事になった二人が
さまざまな疑惑や戸惑い、思いをやり過ごしながら
お互いがお互いを必要としている事に気付いて
本当の恋人になっていく、という流れなんですが。。。

竜次が高校時代に爆発物を作ろうとしていた事実や
高校時代の彼に妄信的に憧れていた喜多村の存在を
うまくミステリ仕立てで絡めて
不安定な心の動きを追わせてくれるので
なかなか読み応えがありました。

不器用、という言葉で片付けられない
竜次の裕也への想いの重さは、好き嫌いがわかれそうですが
夜光花さんなので、エロさも申し分なくて
その辺の竜次の激しさと
生真面目で神経質な受けが、淫乱に乱れるギャップはかなりエロかったですw

しかし、受けが調律師である必要があったのかな、と。。。
きっと「神経質」という裕也を表すためだったんだと思うんですが
『調律師≠神経質』という認識がないので
その辺はあまりピンと来ませんでした。
(世間一般のイメージはそうなのかなぁ。。。)

2

ミステリと恋愛の絡め方

夜光花さんの作品で、現時点ではこれが一番サスペンス要素と恋愛との絡み具合の出来が良いんじゃないでしょうか。あ、ファンタジー要素有りは抜いて、ですが。

冒頭は夜の高校に竜治[攻]が友人と共に忍び込むシーンから始まります。
そこが裕也[受]との真の出会いと言っても良く全体を通しても意味のあるシーンなのでちょっとじっくり読んでおいた方がいいかも。
裕也が地味系メガネ受で職業が調律師というのも好みのストライクゾーンにかなり来ましたー地味系受はやっぱ良いー!

都内各所で爆発事件が起きその犯人が竜治ではないのかと疑いたくはないけれど疑いを捨てきれない裕也。
前半部分は特に竜治の感情が読めないので、犯人ではないとしてもどこまで関わっているのかが分からない。
犯人の真相のくだりも割と良かった。
目に怪我をした裕也に竜治が食事をさせるシーンが可愛かった、2人がラブになったなーって感じで。
続編がありますが、とりあえず単作でも楽しめますので面白かったら続きという読み方で大丈夫。

2

爆弾ミステリー仕立て

夜光さんの二冊目の文庫本です。
こちらは確か、続編かなにか出ていたと思います。
視点は、受けと攻めと爆弾犯の3パターン。

受けの裕也は、26歳のピアノ調律師。
高校時代クラスが一緒になったことで竜治と親しくなり、今では親友とも呼べる存在。

攻めの竜治は政治家の息子で、金はあっても愛情を与えられず育った、裕也の同級生。
常に不機嫌そうな顔をしている、捜査一課の刑事。


眼鏡っ子受けです。
表紙を見てわかっていたので、夜光さんの作品ながら読むのが遅れてしまいました。
眼鏡受けは苦手なわたしですが、よくある『神経質でエリート臭のする眼鏡』とは裕也は違うので(まあ、若干潔癖症ですが、自分でそれを厭っているので良いかな)、さほど気にならなかったのが救いです。

お話は連続爆発事件が主軸です。
高校時代に爆弾を作り問題を起こしていた竜治が、再び爆弾作りを始めたことを知った裕也。
高校時代から裕也を好きで現在もまったく気持ちが変わっていない竜治が、爆弾を作ることをやめる代わりに裕也へと取引を持ちかけるというのが序盤のお話です。

この取引をなんですかねー、裕也はひじょうにあっさりと了承します。
ずっと彼女がいたノンケのはずなんですが…
そしてその流れのまま、えっち…
うーん、前作の初文庫本がひじょうに良かったので肩透かし感が否めません。
『これからどうしよう』と一応考えることは考えるのですが、それはえっちする前に考えようね!といった感じです、もしや天然受けなのかしら…
それとも、裕也は体のあることが原因で彼女と別れているので、そのことが作用しているのかなあとも考えられますが。(もう女性とはつきあえないだろうし…とかね)

反面、攻めの竜治はもう必死というか、とにかく裕也が好き過ぎるんですね。
夜光さんの書かれる攻めはたいていこのパターンですが、この竜治はもともと過激思想ですし、他の作品の攻めよりも圧倒的に怖いです。
好きっていう気持ちも、受けとれるくらいの量ならば初々しく可愛いけれど、度を越すと恐怖ですからね。
ただ、「自分のモノ触られるの嫌い」と裕也を独り占めしたいという表れの言葉にはニヤけちゃいました。

一応このお話の最後から繋がるような続刊が、出ていますがわたしはまだ未読です。
最後の最後まで竜治のスタンスは変わりませんので、行き過ぎた執着攻めがお好きな方にオススメです。

4

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