みずかねりょうさんのレビュー一覧

薄くれないの花、流るるがごとく 小説

吉田珠姫  みずかねりょう 

昼ドラにBLがくっついてるような

BL的なアレコレよりも、
過去に囚われる年長者たちの異常性や
彼らに振り回される可哀想な主人公の描写に力が入っていて、
昼ドラを見ているような感覚でした。


不憫な境遇でも健気にがんばる主人公。
主人公をいびる、敵役の女性。
主人公を救い出すのは
好きな子をいじめちゃう系のやんちゃで格好良いヒーロー。

まるで昼ドラか一昔前の少女漫画か、韓流ドラマのような?
思わず頭の中…

2

花冠の誓約 ~姫君の輿入れ~ 小説

秋山みち花  みずかねりょう 

ドラマティックな中華風ファンタジー

中華風ファンタジーで、幼馴染みで主従で(ちょっと下克上も)、その上姫君です。いろんな要素を詰め込んだ、なんとも盛り沢山で華やかなストーリーです。
他に言いようがないくらいの『超!王道』ですので、意外性や波乱万丈を期待される方には向かないかもしれません。


出逢いは10歳と15歳。

先帝の皇子として生まれ、権力争いの結果逃げ延び、有力者である養父に引き取られて『姫』として育った璃炎(…

7

主上の犬 愛は後宮に熔け堕ちて 小説

しみず水都  みずかねりょう 

軽めで読みやすい中華風

設定的には痛い系でシリアスだと思いますが、受けになる熔雪の性格と
思っていたほど手酷い扱いを受けていないので結局甘い雰囲気で読めました。

旺璃国の王で攻めになる綜劉と熔雪は子供の頃から共に机を並べて勉学に励んだ
幼なじみですが、熔雪は妾腹だった為に長子でありながら家督を継ぐことが
出来ないながらも優秀な能力がある為に綜劉に認められ兵としても軍師的な
腕も見込まれていたが、新王である綜…

8

薄くれないの花、流るるがごとく 小説

吉田珠姫  みずかねりょう 

狂愛妄執そして安らぎの幸せ

二世代に渡ってしつこく言い寄られる受けがお気の毒なお話なのですが、
悪役になる側が最後に憐れにも思える展開と、本当の愛を得たものは心が優しく
なるのではと思える内容でした。

吉田先生の作品は毎回楽しみにしているのですが、今回の受けの言葉遣いが
かなり古風な言い回しで、それだけで妙な色気を感じましたね。
内容はかなり痛くて怖い設定なのですが、ラストの方で余りにも簡単に全て丸く
治まっ…

3

薄くれないの花、流るるがごとく 小説

吉田珠姫  みずかねりょう 

解き放つ若い力

一応恋愛の物語ではあるのだけど、どちらかというと一人の画家の強い思いにガチガチに囚われて身動きできなくなってしまった当人含め主人公と周囲の人々が、
主人公を想う若い一途な力によって、そこから解き放たれる。
そして誰もが誰かを思いやっているといったお話だと思います。

展開としては、囚われてしまった人々が身動き出来ないでいる姿や、主人公の姿にイライラ感を抱きもしたりしたのですが、結末が訪れた…

3

スイート・フライト―貴公子に甘く誘われて― 小説

御堂なな子  みずかねりょう 

甘い専属パーサー

王道的シンデレラストーリーで甘々です。
でも受けである裕人はシンデレラ程酷い目には合わないので甘さの方が引き立つ。
生真面目でパーサーとして誇りと何よりも乗客の安全を優先しているせいで
逆に会社からは融通が利かないとリストラ対象にされてしまう。

最後のフライトでも問題のある乗客に悪態をつかれて、これが最後になるのかと
寂しさと悲しさを感じていた時に裕人の行動は素晴らしいと言ってくれた…

5

海辺のライムソーダ 小説

尾上セイラ  みずかねりょう 

同じように恋に傷ついた者同士

ショコラ新人賞を受賞した作品で、舞台はゲイに優しいお国のタイが舞台です。
タイと言えばバンコクあたりが日本人には有名でしょうが、この作品の舞台は
ホアヒンで日本人にはメジャーなリゾート地では無いと思うのですが、
そんな地でホテルを経営しているオーナーのケンと日本人大学生との恋のお話です。

照彰は幼なじみで親友でもある友人に裏切られ、結果的にホアヒンのホテルに
一人残されることになりま…

7

月下の盟約 ~軍華繚乱~ 小説

西野花  みずかねりょう 

何がやりたいかという方向性はあれど…

ありそうでない軍服3P来ました!

うーん、なんか西野作品にしては、チグハグすぎ。
B級臭はもともとあったが、これは悪い意味でのB級臭ただよう作品でした。

設定的にもどうかと思う。自分は3Pとかヴァンパイア系にはあんまり
設定どうこう思うタイプじゃないが、それにしても…
花町の下働きだった男の子が、客の要望で女装させられて新造に?
で、お職になったとたん、水揚げ(陰間だから水下げ…

3

マスカレード・ナイト 小説

小塚佳哉  みずかねりょう 

格差ラブ故の擦れ違い

バイク便メッセンジャーboyとセレブ社長とが秘密クラブでの一夜が原因で
相愛なのにすんなりいかないラブ模様を受け視点で描いたラブでした。

バイク便のバイトをしている拓斗はお得意様でもあるセレブな橘を何故かいつも
目で追ってしまう、そんな時に会社では無い場所へ書類の配達を依頼され、
時間外にも係らず自分から率先して橘に逢いたい思いで出向いた先は、
セレブ御用達の秘密クラブ、書類を渡し橘…

4

殴らないでください 小説

名倉和希  みずかねりょう 

屈強で勇敢な受けと優しくて誠実な攻め

新刊チェック時からタイトルが気になっていました。
今回は特典ペーパーなど特に付いていなかったため、機会をみて古本で
購入する予定でしたが、いつもの書店でフェアが行われるということで、
結局は新本で購入しました。

精神的にも肉体的にも頑丈な受けがとても男前で好感を持ちました。
いくら攻めに非があって殴ってしまっても、冷静になって辞表を準備までして
反省したり、攻めからの様々な誘いに、…

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