椹野道流さんのレビュー一覧

右手にメス、左手に花束(10) 友には杯、恋人には泉 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

年末年始

江南の実家も、篤臣の実家も、今年は里帰りなしの年末年始。
二人でハワイに行こうと計画しようとするが…美卯の母親が消化器内科に検査入院し、悪性腫瘍の可能性あり、となってバタバタとする…

ということです、今回も日常のシーンでほっこりした内容でした。
まぁ確かに美卯のお母さんは胃がんでしたが、話し相手の篤臣、内科の主治医である楢崎、そして手術することになったため、外科の江南も加わり、総出のチー…

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右手にメス、左手に花束(9) 故きを温ね、新しきを知る 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

大西結婚す。

今回も病院でのやりとりが主でした。
テーマは告知。末期癌の患者への告知に対し、ポリクリで消化器外科に来た学生が“敢えて“患者の死期について返答してしまいます。

彼は自らの経験で告知に対し、後悔と罪悪感を持って医学部に入ってきました。
(それで医学部に入れるってのはある意味すごいし、尊敬してしまうんですが)
優等生では無い、どっちかというと問題児な彼を、江南は手を焼いて悩んでいますが、篤…

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右手にメス、左手に花束(8) 月にむら雲、花に風 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

ガッツリ法医学

このシリーズ、たまに「これは医療ドラマじゃ無かったっけ?」と思う巻があるんですが、今回のはガッツリと篤臣主人公の法医学ものです。

とうとう、篤臣も鑑定医の認定を受け一人前になるべく、教授や講師に指導のもと解剖を行うことに。そのご遺体が事故ではなく事件性のある案件であることに気づいてしまい、さらにその真実を明らかにする事が良い事なのだろうかと悩みます。

イイ!
こういうのが医師のBLに…

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右手にメス、左手に花束(7) 僕に雨傘、君に長靴 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

因縁の箱根

彼らが二人でいることを選んだ、そのきっかけの場所へ。

篤臣にしたら、本当にトラウマな場所じゃ無いかと思うわけです。そりゃ、本当の強姦よりは、その後のことを考えたらマシなんかもしれないけれど。江南にしても、やらかしてしまった、という罪の意識は常にあるわけで。

でも、もう生涯の伴侶としてお互いが信頼関係を築き上げる過程で、やはりちゃんと折り合いをつけるべきタイミングだったんでしょうね。江南…

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右手にメス、左手に花束(6) 頬にそよ風、髪に木洩れ日 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

医者の不養生

相変わらず、多忙な臨床医の江南と、死人しか相手にしない法医学教室の篤臣。
ラブラブが続いています。

今回は、事件性のある患者の主治医になった江南と、虫垂炎になってしまった篤臣がメイン。そして脇に出てくる楢崎先生が良いところを持っていきます(笑)
楢崎のイラストが男前でクールビューティー!なので萌えました。
えぇ、黒髪でシュッとしててカッコいい!

このシリーズは、関西弁で語る江南と…

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右手にメス、左手に花束(5) その手に夢、この胸に光 小説

椹野道流  唯月一 

白い巨塔(爆)

米国留学から帰国して、二人は多忙ですれ違いの日々のなか、江南は教授選で小田先生を推しているが、劣勢で。。。

今回の巻は、久しぶりに大学病院が舞台で、お医者さん同士のCPだというのを久しぶりに思い出しました(笑)そして教授選に巻き込まれる江南、本人達の思うところとは別に色々な思惑が交差し、プチ白い巨塔!
そして、当て馬(教授選のね)だった小田先生、最後は教授になっちゃいます。医療過誤でライバ…

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右手にメス、左手に花束(4) 夜空に月、我等にツキ 小説

椹野道流  唯月一 

立派な嫁に

シリーズ4作目ですが、最初の大事件(江南が無理やりやらかしたヤツ)以外は二人の関係が深まりながら、お互いのことを思いやり、情を深めていくエピソードが主軸になっています。

前作で、江南の両親にもカミングアウトしたものの、勘当されてしまいました。けど、篤臣の機転?根性?で誠実な思いを江南両親にも伝えたことで、篤臣はパートナーとして認められた存在になったのでした。
この巻では、年末年始に日本に帰…

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右手にメス、左手に花束(3) 耳にメロディー、唇にキス 小説

椹野道流  唯月一 

カミングアウト

この巻の肝はやっぱり親に対するカミングアウト。
お互いに気持ちは決まっていても、なかなか踏み出せないことなんだろうと思います。
が、篤臣の父親が急逝したことにより、帰国し話をするという方向に。

他の作品でもカミングアウトの題材は色々書かれてますが、良かったのは、どちらの両親も最終的に了解してないってところです。大団円にはなってない。
(篤臣母のおかげ?で大団円ぽく、はあるんですが)

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右手にメス、左手に花束(2) 君の体温、僕の心音 小説

椹野道流  加地佳鹿 

展開早っ

前の巻で二人は結ばれた訳ですが、まぁ付き合っていたって色んなことが起こるわけです。
篤臣の方は、法医学ということで基本的には安定した勤務時間になるわけで、消化器外科という多忙なそして殺人的な勤務を強いられる江南はほとんど家にも帰れなかったりしてすれ違います。

なのに、江南は下手に自信があるため、篤臣の不安に気づいてやる、気遣ってやることが出来ません。
だって自分は篤臣が絶対的に必要で、そ…

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右手にメス、左手に花束 小説

椹野道流  加地佳鹿 

難しい判断

萌か?というのは随分悩みました。
シリーズが続いていることもあり、神にしましたが、この巻は正直読み手を選ぶというか、やはり無理矢理やっちゃうというのは受け入れがたいシーンでもあるかなと思います。

ファンタジー、BLだと、無理やりとはいえ、実は…とかプレイとして、とかそういう匂わせでの上でっていうルールみたいなものがあると思うんですが、これは全くフォローがありません。
マジに。

それ…

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