棗キカさんのレビュー一覧

集密書庫の情事。 小説

棗キカ  樋口ゆうり 

なかなかないシチュエーション

お話は地味だけど、キャラは派手目。
小さな新設大学の図書館で働く主人公深津以下四名は全員が同性愛者、というなかなか奇抜な設定なのですが、それに加えて全員が非常に個性的です。

こんな図書館ふつうなら無いでしょうが、職場としては非常~に楽しそうです。
お話は主人公・深津の一人称で進みます。
この深津、お世辞にも性格がよいとはいえません。口が悪いし態度も悪いし短気で馬鹿な学生を見下した風なの…

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集密書庫の情事。 小説

棗キカ  樋口ゆうり 

恋愛一直線攻め。

最近BL小説・マンガを読みながら、
「だからなんでこんなカッコイイ男(主に攻め)がフリーなのさ!」
と我に帰ることがあるのですが、今回読んだこのお話は・・・なるほど。

『ノンケは必ず堕とす』宮本(攻め)は、苦労の人でした・・・。
深津(受け)にもちょろっとトラウマらしきことはあるんですが、宮本の過去話が出てきてからは、深津に対して「そんな失恋をトラウマって言ってたらいかんよ君!」という…

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集密書庫の情事。 小説

棗キカ  樋口ゆうり 

年下丁寧語攻め

集密とは、本棚の前後から本を入れたものに
ハンドルとローラーをつけていくつも並べ
必要なところに隙間を作って本が取れるようにした物だそうです。
集密書庫とは図書館の奥にあって、貸し出し禁止の貴重な本だとか
廃棄処分の決まった本だとか、図書館に並ぶ整理前の本だとかが収まっている集密が、いくつもある書庫のことなんです。
古~い紙のにおいだとか、薄暗~い雰囲気だとかが、におってくる場所だと思い…

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