國沢智さんのレビュー一覧

慈愛の翼 紫眼の豹と漆黒の鳥 小説

犬飼のの  國沢智 

たいへん面白く読んだのですが…

蒼真のキャラクター設定のかなり大きな前提として、
「同性愛という生産性のないものはしない」みたいなのがありましたよね、
そういった文言はシリーズの中で結構何度も目にしましたし、
蒼真本人の行動や心情にもそれはしっかり根付いているように見えていましたので、
今回それがわりとあっさり覆された事だけが釈然としませんでした。
(決してあっさりではなかったのかもしれませんが、
設定の強固さから見…

4

慈愛の翼 紫眼の豹と漆黒の鳥 小説

犬飼のの  國沢智 

そう来たかっ

大好きな薔薇の宿命シリーズのスピンオフ、シリーズが一応最終を迎え様々決着が
付いたと思っていましたが、ホーネットの新しい王である馨の義父と言うか叔父になる
豹族の蒼真への求愛はどうなるのだろうと思っていましたが、同性同士の繁殖を目的に
しないような関係は絶対に獣である蒼真はしない感じだったのに、新キャラ登場で
こんなカップル出来ました!になりましたね。

お相手は悪魔貴族では無く、なん…

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慈愛の翼 紫眼の豹と漆黒の鳥 小説

犬飼のの  國沢智 

スピンオフ

蒼真の話は、馨×蒼真だと思っていたので、表紙を見た時にはびっくりしました。
結構な衝撃を受けたのでしばらく時間を置いてから読んだのですが、読み始めるとこの組み合わせも良いな、と思いました。

馨が相変わらず蒼真を大好きなので馨が可哀想だと思うこともありましたが、家族を大切にする蒼真が家族としての馨との関係を変えたくないならしょうがないですね。
ユーリが、わりと序盤で蒼真に惚れ込み、もう一度…

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慈愛の翼 紫眼の豹と漆黒の鳥 小説

犬飼のの  國沢智 

捕食者と被食者の愛

薔薇シリーズのスピンオフ。
本書単独でも大丈夫ですが、時系列が過去作と重なっているので、シリーズ既読だとより楽しめると思います。


白鳥の姿をもつ稀少種「バーディアン」の王子・ユーリは
蒼真(虎の姿をもつ貴族悪魔)に誤って襲われる。
魔族の餌で、女王に献上する掟の
バーディアンを、蒼真は怪我が治るまで匿うことに。

「食餌」としてユーリの体液を頂戴する蒼真。
ユーリは蒼真にメ…

8

リロード 小説

いおかいつき  國沢智 

派手な作品

ネタバレなしで書きたいと思います。
『好きこそ恋の絶対』シリーズが好きだったので、購入してみました。


受けの一馬は警視庁の検挙率ナンバー1の男。
女好きで、ごくごくノーマル思考。

攻めは『科捜研の女』ならぬ、科捜研の男前、神宮寺。
ゲイです。


男前でサバサバした一馬なのに、なぜか男好きするらしい…わたしにはよくわからないんですけどね(苦笑
まさかそんな風に考えてみ…

0

雨の下の君に捧ぐ 小説

千地イチ  國沢智 

予想外によかった

このタイトルと、このあらすじと、カラー口絵のキスシーン。
しっとり切ない、ジリジリ系の再会もの?
なんとなく雰囲気の予想が付かないまま読み始めてみると、
登場した主人公の二戸島は、考え無しのお気楽キャラみたいで、
それが、意に染まない転勤を命じられ、高校時代と全く変わってしまったような先輩・橋本すばるの下で働く事になって、
まあ、いろいろと、お仕事的に成長していく物語で、
成長物語とし…

3

雨の下の君に捧ぐ 小説

千地イチ  國沢智 

今後の二人に興味大

高校時代に初めてキスをした先輩との再会もの。
センスのある読み易い文章、キャラの立った登場人物
リアルなようでいてどこかファンタジーな雰囲気
シリアスだけれどポップな味わいは、作者の個性だろう。


原宿のアングラ系美容室の人気美容師・ニ戸島由有 26歳
二戸島の元先輩・カリスマ美容師:橋本すばる28歳。

すばるが店長となってオープンする銀座の新店舗のスタッフとして
働くこと…

3

淫雨 小説

中原一也  國沢智 

積読

だったのですが、読了しました。半分でいったん終わり、続きが後半からという構成になっていて、半分まで読んでいて放置していましたが読み終えました。ですがすべていっぺんに読むとなると少し間延びするというか、じれったい展開になるので、やはり二本組みという感じで分けて読み進めるのがいいかもしれないと思いました。
ラストはもしや望月は刺されて死んでしまったのかというようなニュアンスにもとれてしまって、しかし…

1

雨の下の君に捧ぐ 小説

千地イチ  國沢智 

読むごとに味のある1冊                              

主人公の二戸島が美容室の異動を機に今までの甘さを知り、仕事の取り組みかたを変えなくてはと悩み、自分なりに折り合いをつけていける所に好感が持てた。
無理して自分を変えることに意気込むより、気持ちが吹っ切れるだけでもだいぶ楽になった感じがいい。

先輩のすばるはざっと読んでみて性格の悪さが目に付くのだけど(笑)、元々が素直じゃないし、いろいろ仕事を抱え込んだり周りに隙を見せない弱さも見えてあまり…

3

砕け散る薔薇の宿命 小説

犬飼のの  國沢智 

もふもふ

犬飼先生の御本は初読みでしたがとても違和感なく読み進められました。
冒頭からの車内での濡れ場でこれはとてもエロ度が高めなのかと思いましたが、そこまで長く濃い描写というのはなく割と淡々とお話が進んでいきます。
セツとルイとソウマの馴れ初めや、再会して愛を確かめ合うまでのお話で、後は吸血鬼内での貴族システムや淫魔についてなどの説明があり、このいっさつでおわるというよりも次へ続くための巻という感じで…

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